詐欺被害者は女性が多い
日本では1年間に100万人ほど犯罪に巻き込まれておりますが、その男女比は約7:3で圧倒的に男性の方が被害にあっております。
一般的に女性被害者の方が多そうな殺人・暴行・傷害・傷害致死も全て男性被害者の方が多いのです。さらに人を脅して金銭を奪う恐喝罪も男性の方が被害者は上なのです。
犯罪 | 男性被害者 | 女性被害者 | 男性の割合 |
殺人 | 624 | 423 | 59.5% |
暴行 | 19523 | 12849 | 60% |
傷害 | 17484 | 9169 | 65.5% |
傷害致死 | 61 | 31 | 66.3% |
非侵入盗 (ひったくりなど) | 205388 | 90388 | 69.4% |
恐喝 | 2536 | 437 | 85% |
※平成26年度警視庁「犯罪被害者等施策に関する基礎資料」より作成
このようにほとんどの犯罪は男性被害者の方が圧倒的に多いのですが、そんな中で女性被害者の方が多い犯罪が大きく2つ御座います。
1つは強姦や強制わいせつなどの性犯罪。
そしてもう1つは詐欺で御座います。
詐欺事件は被害者の54%が女性。
54%というと大した数字ではないような気もしますが、他のほとんどの犯罪が圧倒的に男性被害者の方が多いことを考えるとこれはかなり多い数字でしょう。
また詐欺罪の犯人の85%は男性。刑法犯の男性比率は約80%で御座いますので、詐欺は比較的男性犯人が多い犯罪と言えるでしょう。
もちろんこのような数字になってしまった理由は色々と御座いますが、この数字だけを見ると「男性は嘘が下手」という説に陰りが見えてきます。
得意な嘘が違う
女性は恋愛やコミュニケーションの関連した嘘を得意としています。
これは嘘をつくのが得意という意味と、嘘を見抜くのが得意という意味の2つの側面を持ち合わせていると言えるでしょう。
これは生殖の仕組み的に「恋愛において女性は嘘を付かなければならなかったこと」が原因であると私は考えております。
他にも女性同士のコミュニケーションを発達させなければならなかったなどの理由も御座いますが、いずれにしても女性が恋愛やコミュニケーションに関して嘘が得意なのは間違いありません。
一方で男性は女性と違い恋愛において嘘をつく必要がそこまでありませんでした。
しかし財産を管理し商売をすることが多かった男性は「金や数字」の嘘が非常に得意になったのではないでしょうか?
もしも女性が男性の嘘を見抜くのが得意なら、詐欺犯の85%が男性で被害者の54%が女性なんていう構造にはならないでしょう。
男性と女性では得意な嘘が違うのです。
恋愛や人間関係のようなコミュニケーションに関する嘘は女性の方が圧倒的に得意としておりますが、一方で金や数字の嘘は男性の方がやや得意。
そしてそれはお互いの性が「お互いに必要な能力」を特化させ、不要な能力を削っていった結果でしょう。
そうそう、最後に男性に1つ不都合な事実をお話しさせて頂ければ幸いです。
統計的に不倫や浮気の割合は男女でそこまで差が御座いません。
もちろん男性の方が多いのは事実なのですが、その割合は我々が考えているよりもはるかに小さい数字なのです。
そうにも関わらず、浮気がバレて修羅場になっているのが圧倒的に男性に多いのは何故でしょうか?
その理由が分からない方にジョジョの奇妙な冒険の有名なセリフを贈りましょう。
バレなきゃあイカサマじゃあねえんだぜ