「三菱東京UFJ銀行」から「東京」が消える日

1992年に成立した法律。

バブルで傷ついた日本の銀行を合併によって復活させることを目的とした法律。

簡単に言えば「合併推進法」みたいなもの

三井住友銀行なのに英語名は「SMBC（＝Sumitomo Mitsui Banking Corporation）」というように三井と住友の順番が逆になっている。

これは諸説あるものの、対等感を出すための１つの手段だったものと考えられる。

合併の会見の際に記者から「住友によるさくら銀行の救済ですか？」という質問が出た際に、住友側の回答者がその記者に怒りながら「これはお互いが生き残るための合併であり、断じて救済ではない」と断言したのは印象深い。

もともと東海銀行とあさひ銀行が合併を画策していたところ、三和銀行が「３行合併」を提案。その結果、あさひ銀行が「三和は嫌」と言って撤退してしまい東海と三和の合併になってしまった。残念ながらあさひが抜けたこともあり、理想的な合併とは言えず、わずか4年で吸収されることになる。

プライドの高い日本興業銀行と、王者の意地がある富士銀行を、第一勧業が仲を取り持って誕生。しかしプライドの高いもの同士の合併だったため、もっとも合併が上手くいかなかった。システム障害などが多発したのはこれが原因

経営的に難がある大和銀行とあさひ銀行が合併した銀行であるため、合併当時の経営はメガバンクの中で最も悪かった。その後、銀行らしからぬサービスを様々展開して復活。ある意味で最も合併が上手くいった銀行と言えるかもしれない