コラム

男女の友情が成立する12パターン

男女の友情は成立するかどうか。

世を二分するこの議論は未だに決着が尽きません。

ただ仮に成立するにしても、同性の友情と比較して圧倒的に崩壊しやすく成立しにくいのは間違いないでしょう。

私は男女の友情に関して言えば「成立するパターンもあるにはあるものの、極めて危ういバランスの上になりたっているので常に警戒していないと危険」と考えております。

今回は男女の友情が成立する5つのパターン(とその亜種)を紹介させて頂きました。

【1】裕福な国家型

基本的に戦争は「貧乏な国×貧乏な国」もしくは「貧乏な国×裕福な国」で発生し、裕福な国同士では発生致しません。

そもそも裕福な国は戦争なんかする必要が無いのです。ですので貧乏な国が起死回生の一打として戦争を吹っ掛ける場合がほとんどでしょう。

人間関係でもこれと同じことが言えます。

つまり恋人に困っていない男性と、恋人に困っていない女性の間には男女の友情が成立しなくもありません。

ただしこの関係の場合、どちらか一方でも恋人がいなくなった瞬間に戦争の火蓋が切って落とされる可能性があるので注意が必要です。

【1.1】4カ国同盟

「裕福な国家型」の亜種。ダブルデート型の友情。

4人全員に恋人がいる上に、4人全員がその関係性を知っているので比較的崩壊しにくい。

ただしどちらか1組でも別れた瞬間に全てが終わる危険性を常に孕んでいる。

【1.2】産油国型

男女双方が「恋人はいないにしても、その気になればいくらでも恋人を作ることが出来るくらいモテる」という場合も、男女の友情は成立するでしょう。

ただし「恋人はいないにしても、その気になればいくらでも恋人を作ることが出来るくらいモテる」という方自体が天然記念物レベルでレアなので、現実的にこのパターンはほぼ存在致しません。

【2】貧乏国家型

湾岸戦争ではイラクがクウェートに侵攻することで戦争が始まりましたが、イラクがクウェートを敵に選んだのはクウェートが金持ち国家だったからでしょう。

本当に貧乏な国に戦争を仕掛けると勝っても何も得られません。ですのでお互いに貧乏過ぎる場合、そこに争いは意外と起きないのです。

これを男女の友情で当てはめると、男性も女性も異性として全く魅力がないということになります。

確かにこの場合、男女の友情は一応成立するのですが、異性として全く魅力がない人間は友人としても魅力がない場合がほとんどなのでかなりのレアケースと言えるでしょう。

このケースが成立するパターンは、特に男性の好みが極めて限定的な場合などに限られます。例えば「20歳未満にしか興奮しない男性」であれば、20歳以上の女性を性的な目で見ることはないので友情は成立しないこともないでしょう。

ただしこのパターンは極めて限定的。かなりのレアケースなのは間違いありません。

【2.1】歳の差友情

「貧乏型」の亜種。

圧倒的に年齢差があり、お互いがお互いに「さすがにない」と思っている場合の友情。

非常に安定しているが、そもそも成立しにくいのがネック。また女性が年上でないと厳しい。

【2.2】学級型

「貧乏型」の亜種。

お互いに全くタイプではないものの、小学校のように強制的に仲良くしないといけない状況で生まれる友情。

安定はするが大人になるとそうそうない。

【2.3】減退型

「貧乏型」の亜種。

お互いの国家が戦争する体力すらない場合は戦争が起きないように、お互いが恋愛から引退している場合に起こる友情。

しかし老人ホームでも痴情の縺れで揉めるという話を聞く限り、現実的には難しいのかもしれない。

【3】冷戦型

第二次世界大戦の終戦から、1991年のソ連崩壊までの約50年間。世界は一応の平和を保っていたと言えるでしょう。

小さい戦争はいくつもいくつも起こりましたが、アメリカとソ連が直接対決することはついにありませんでした。

それはアメリカとソ連が仲良しだったからではなく「戦ったらお互いに破滅する」ということを知っていたからに過ぎません。

このような冷戦構造もまた、男女の友情を見かけ上成立させることがあるでしょう。

つまり相手のことを明確に異性として見ているものの、それを言ったら関係が崩壊すると分かっているので誰も火蓋を切らないという状態で御座います。

このパターンは圧倒的に男性が女性を異性として見ている場合が多く、『タッチ』の和也と南はまさにこのパターンでしょう。

確かに友情成立していると言えないこともないのですが、男性はこの状態を良しとは思っておらず、本心ではいつだって「彼女にしたい」と思っているのです。

アメリカとソ連が直接対決をしなかったように、この関係は意外と安定はするものの、それが友情かと聞かれるとかなり疑問が残るでしょう。

現実的にはこのパターンが非常に多く、「男女の友情は成立するよ!ほら私達がその証拠!」とか言っている女性の横で「(俺はお前とヤりたいけどな)」と思っているもののそれを決して口に出さない男性が全国で多数目撃されております。

【3.1】姫型

冷戦型の亜種。

1人の女性を取り囲むように複数の男性がいる構造。

男性は姫と付き合いたいものの、男性同士が牽制し合っているので誰も行動できなくなり、結果として友情のように見える関係になっている。

ある意味でアイドルもこの形。

【4】セフレ型

セフレと言うと聞こえは悪くなりますが、セフレはセックスフレンドの略であり、男女の友情の一形態で御座います。

一線をすでに超えているので、一線を越えたタイミングで起こる危機は御座いません。

男女の関係になるから友情が崩壊するのであれば、先に男女の関係になっておけば友情は崩壊しないというコペルニクス的大転回。

ただしこの関係の場合、女性の負担が大きくなることが多いので、この関係を維持できるかどうかは女性の精神力にかかっています。

【4.1】元カレ型

セフレ型の亜種。

一度別れた相手と友達として仲良くしているパターン。

お互いに未練がないという難しい課題を越える必要があるが、それさえ超えればかなり安定する関係。

【5】恋友型

どちらか一方が相手のことを異性として見ていることを双方が知っている上で、それでもなお友情を成立させたパターン。

告白を断って「ごめん、でも友達として仲良くして欲しい」から始まることが多い関係。

その構造的に戦争の火種は常に消えないものの、お互いがお互いの気持ちを知っているので関係はそれなりに長続きするのが特徴です。

ただし告白した側は基本的に最後まで異性として相手のことを好いているので、これが男女の友情かと聞かれると疑問が残るでしょう。

【6】EU型

最後の1つがEU型でございます。

例えばフランスとドイツは基本的に歴史のどの場面でも仲が良くないのですが、EUという枠組みに入ることには2国とも肯定的でございます。

そのためEUという枠組みに置いてはフランスとドイツは手を取り合うことが出来るのでしょう。

つまり個々人の関係よりも、その組織に所属することに重きが置かれている場合、男女の友情は成立します。

ただしこの関係はあくまでも組織が優先されるので、組織が無くなった瞬間に関係が希薄になるのは避けられません。

男女の友情は成立するのか

男女の友情は成立するのか。

その答えを私はまだ見つけ出してはおりません。

しかし少なくとも「男性も女性も同じ人間なんだから友情も成立するに決まってるじゃん」なんてことをお気軽に言っている方がいる限りは、男女の友情崩壊にともなう悲劇は繰り返されることでしょう。

「平和を欲さば戦争に備えよ」

これは古代ローマの格言ですが、人間関係は男女関係なく薄氷の上で成り立っているに過ぎない危険で不安定なものなのです。

特に男女の場合、その薄い氷を破る要因が多いのは間違いありません。ですのでたとえ氷の上に立てるにしても、その氷が薄氷であることを忘れた瞬間にその氷はいともたやすく割れてしまうことでしょう。



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