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せめてセフレになれたなら

【ご質問】

セフレではありませんがセックスはしたことはあります。

お金は渡してます。

告白しました。

振られました。

でも好きです。

相変わらず優しくしてくれるし遊んでくれます。

相手に好きな人はいません。

時間のムダがやめられません。

記事に書いてあったようにスパッと切ってくれたらいいのに離れずにいてくれます。

自分から離れてほしいとは言えません。

振り向いてくれないとこ以外悪いとこがないからです。

でも苦しいです。

好きと言うのが日課になってきました。

私はどうしたいのかわかりません。

どういう返事がほしいのかもわかりません。

やめたほうがいいと言われてもやめられません。

このまま続けてても悪い方向にしかならないのでしょうか。

いい方向に行くことはないのでしょうか。

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

自分がどうすればいいのか分からない。

どういう返事が欲しいのかも分からない。

今のご質問者様は自分が悩み苦しんでいることは分かっていらっしゃいますが、それでは自分が具体的にどうなりたいのかということが自分でも分かっていないことと思います。

自分がどうなりたいかが分かればそこに向かって進むことも出来ますが、ゴールすら見えなければ一歩目を踏み出すことも出来ません。

ですのでまずは今のご質問者様が何を願い、何を望んでいるのかを考えさせて頂きます。

人に言えないゴール

私はご質問者様とお話をしたことも御座いませんし、ご質問者様が置かれている状況も正確には把握しておりません。

ですので、どうしてもご質問文だけで推測するしかないのですが、ご質問文の冒頭の1行が非常に気になりました。

セフレではありませんがセックスはしたことはあります。

この1行こそが、ご質問者様が求めるゴールの1つのヒントになるのではないでしょうか。

「セックス」は「したことがある」

つまりご質問者様はこの男性とセックスをしたことはあるものの、それはすでに過去の話。現在では彼とセックスをしていないのです。

ご質問文にも「セフレではありませんが」と明確に書かれていることからも、今のご質問者様が彼とセックスをしていないのは間違いありません。

問題なのはこの後で御座います。

一般論として「セフレ」という関係は特に女性にとって望ましくない関係でしょう。

どうでもいい男性とセフレとしてセックスを楽しむのであればともかく、大好きな男性とセフレになりたいと願う女性は私の知る限りおりません。少なくとも”最終的なゴール地点”としてセフレを望む女性はいないでしょう。

ですので、好きな男性とセフレ関係になってしまった女性は悩み苦しむのです。本当は恋人になりたいのに、セフレになってしまった。どうすればここから恋人関係になれるのかと、多くの女性が悩んでいるのです。

しかし、ご質問者様の場合はどうでしょうか?

 

冒頭の1行

 

セフレではありませんがセックスはしたことはあります。

 

「私は彼のセフレではない」と宣言する場合、通常は「私はセフレなんていう不毛な関係ではない」という意味になるでしょう。

しかしその後のご質問文を読んでいると、この1行が全く逆の意味に思えてなりません。

つまり「私はセフレにすらなれなかった」ということ。

 

確かに女性にとってセフレは望ましい関係では御座いません。ですが「セフレである」ということは3つのことを保証して貰えるとも言えるのです。

1つ。好きな人とセックスができる。

2つ。例え肉体的な意味であっても、好きな男性から必要として貰えている。

3つ。女として見られている。

もちろんこのメリットを踏まえても、多くの女性にとってセフレという関係は望ましいものでは御座いません。

しかし、もしもご質問者様が最初の1行を「セフレにすらなれなかった」という思いで書いているとしたら、それは酷く辛く切なく、そして何よりも自己否定に陥ることでしょう。

 

好きな人とセックスも出来ず

好きな人から肉体的な意味ですら、必要として貰えず

そして好きな人から女として扱って貰えない。

 

セフレに悩んでいる方の苦しみを否定するつもりは御座いません。

しかしもしも私の推測が正しいとすれば、ご質問者様はそんな苦しく屈辱的なセフレという関係にすら、妬み憧れを持ってしまうようなほど辛い状況にあるのです。

もちろん「セフレになってしまった女性」と「セフレにすらなれない女性」のどちらの方が辛いかなんていう話は致しません。

 

「セフレになってしまった女性」には「セフレにすらなれない女性の苦しみ」が分かりませんし、「セフレすらなれない女性」には「セフレの苦しみ」は本当の意味では分からないので御座います。

 

ですが世の中の多くの女性が「彼は体にしか興味がない」と嘆く中、「彼は体にすら興味がない」と悩まなくてはいけなかった辛さは私が気軽に「辛い」と言えるものではないことでしょう。

そんなご質問者様が何を願い、何をしたか。

その答えはご質問文の2行目。

お金は渡してます。

なのではないでしょうか。

ご質問者様の体にすら興味のない彼であっても、一万円札には興味があった。

自分の内面はもちろん、体にも興味を持ってもらえなかったご質問者様がどんな思いで彼に金を渡したのか。

そんなことをすれば恋が終わると分かっているのに、それでも彼の役に立ちたくて、彼に興味を持って欲しくて、彼と一緒にいたくて金を私がご質問者様のことを「バカな女」と私は嘲笑うことが出来ません。

確かに失礼ながら賢い行動ではないでしょう。

ですがどうしても嘲笑ったり、馬鹿にする気にはなれません。

最悪の展開

恋人でもない男性に金を渡し続けている。

もちろん相手が恋人であっても大概問題なのですが、恋人ではない男性に金を渡すというのはそれよりもさらに悪い状況でしょう。

すでに状況は最悪なのです。ご質問者様は「悪い方向にしかならないのでしょうか?」と不安に思っていらっしゃるようですが、これ以上の最悪など「セフレ&金を貢ぐ」くらいしか存在しないと感じる方も多いでしょう。

しかし先ほどの前提を考えれば、ご質問者様にとってそれはむしろ好転なのです。

それではご質問者様が考える「悪い方向」とは一体何か。

それは先ほどの前提を考えれば簡単に見えてくることでしょう。

「金を払えば優しく遊んでくれた彼が、金を払っても優しく遊んでくれなくなる」

「彼の興味を引くにはお金が必要」という状況は一般的にはすでに最悪の状況で御座いますが、ご質問者様にとってはその最悪の状況すら最後の最後の心の拠り所になっているのではないでしょうか?

 

体にすら興味を持ってくれなかった彼が、今度は金にすら興味を持ってくれなくなる。

もしくは今以上の金を渡さないと興味を持ってくれなくなる。

 

もちろんご質問者様も頭の冷静な部分では、そんな展開こそが最悪の展開であることくらい重々にご理解されていることでしょう。

もしも友人から同じような相談をされたら、「お金を払わないと会えないような男に執着するなんてバカじゃないの?」と強く注意をしていたかもしれません。それなのに自分がそんな状況に陥りながら、それでも「お金を払うから優しく遊んで」と願ってしまっていることに絶望しているのではないでしょうか。

いい方向とは何なのか

ご質問文の最後で「いい方向に行くことはないのでしょうか。」とご質問をされておりますが、そもそもご質問者様にとって「いい方向」とは一体どのような方向でしょうか?

細かい話なのですが、ここが私は非常に気になりました。

というのも、もしも「いい方向」が「付き合う」を指すのであれば、ご質問者様は「ここから付き合う方法はないのでしょうか?」というような書き方をされる可能性が高いのです。

それを踏まえてもう1度ご質問文を読んでみると、女性の恋愛相談に超高確率で書かれている一言が今回のご質問文に書かれていないことに気がつきました。

 

「付き合う」「恋人になる」「本命になる」

 

今回のご質問文にはこれらの言葉が御座いません。

「振り向いてくれない」という表現を使っているのも、少しんばかり気になりました。どうにもご質問者様が意識的か無意識的かに「付き合う」という言葉を避けているような気がしてなりません。

 

もしもそうだとすれば、ご質問者様は一体なぜ「付き合う」という言葉を避けたのでしょうか。

 

ご質問者様の心の冷静な部分にお伺いしたいことが御座います。

もしも彼が急に「これまでごめんね、俺と付き合ってくれないか」と言ってきたら、ご質問者様はどうされますか?

両手を上げて「はい!」と応えるでしょうか?

私はどうにもそうならない気がするのです。

もしも彼がご質問者様の方を振り向いたのであれば、この恋はその瞬間に終わりを告げる。

ご質問者様は「振り向いてくれないとこ以外悪いとこがないからです。」と仰っておりますが、これはむしろ真逆ではないでしょうか?

 

「振り向いてくれないところこそが、彼の最大の魅力」

 

だからこそご質問者様は日課のように好き好きと彼に言えているのかもしれません。ご質問者様がどれほど尽くし、どれほど愛の言葉を投げかけても、彼は絶対に振り向かないという安心感があるからこそ、ご質問者様は気兼ねなく「好き」と言えるのではないでしょうか?

そしてそうだからこそご質問者様は「どういう返事がほしいのかもわかりません。」と考えてしまっているのではないでしょうか?

もしもご質問者様の考える「いい方向」が「付き合う」であるのなら、ご質問者様が欲しい返事なんて「俺もだよ」以外に考えられません。

5 Comments

アバター

ご質問者様は気がついていらっしゃらないでしょうが、こんなご質問文を送るのです
と書いてますが、質問文がわからないです

返信する
アバター 草々

「上野さんへのご質問文」という意味ではないでしょうか

もうひとつの人を見限る仕組み、というのは上野さんの質問箱にこういう質問文を送る、ということ。

コップを上から見て冷徹に現状を分析して突きつける存在があれば、自分があと少しで決壊すると自覚できて、ゲス男を見限ることができる、ということではないでしょうか

返信する
アバター んごんご

上野さん。いつもためになってるので、読ませていただきます(“Ü”)

あの、たぶんこの女性は不満が爆発してもやめないかもしれません。

なぜなら、彼女が持っている感情が「好き」ではなく「欲しい」だからです。

私達は恋愛をする時、「好き」と「欲しい」という感情が芽生えます。そしてその区別はおそらく人間ではつきません。

でも脳科学で「好き」と「欲しい」と思う脳の部位が実は違うってことが分かったんです。「欲しい」は叶わない恋や麻薬に出てくることが多く、「好き」は家族や友人に出てくることが多いんです。

そしてこの「好き」はパワーにおいては微々たるものです、が「欲しい」はめちゃくちゃパワフルです。

ですがこの「欲しい」だけが人にはあると、面白い特徴があるんです。

「それ自体の魅力をいくら下げても欲しがるんです。」

この「欲しい」こそが、叶わぬ恋がしたくなるのを作り出す原因なのです。

けれどこの「欲しい」、その男自体を強制的に断ち切り、代わりに幸せな環境を作ってあげれば、この「欲しい」を消せるんじゃないのか?と言われています。

最近コロナのせいでその男と会えないかもしれないから、超絶ラッキーチャンスですね!

上野さんの解決策に加えて、
質問者さんは
今、伸び伸びと幸せに生きるべきです!

返信する
アバター みかん

世間一般的にどう見ても正しいと言えない行動をした質問者を責めず、本人の気持ちを推敲して寄り添い、最後にはきちんと彼女がこの泥沼から歩け出せるように、力強い言葉で背中を押す上野さんの懐の大きさに感動してなぜか泣きそうになった。これが本当の優しさと思った。

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