最悪にして最善のバチェラー友永真也バチェラー3考察

一家の中心人物である母親が、子供の結婚を強く望んでいるんですよ？

友永さんが兄との兄弟喧嘩に勝つために、友永さんが周囲から一目置かれるために、友永さんは結婚をしなくてはならないのです。

中学生を1人で自由にしたら、勉強なんかせずに遊び呆けるに決まっているではありませんか。

日本に残して、出来る限りの教育を施すはずです。

まぁ継いでくれたら嬉しいくらいには思っているかも知れませんが、達也さんと真也さんが幸せに生きることを何よりも望んでいるタイプかと思います

家族は誰も気にしていないのに、真也さんだけが「俺は兄に劣っている」という気持ちに取り憑かれている。

兄と違って医師免許が取れなかった自分を認めて欲しくて、真也さんはこの結婚に賭けているのだと思います。

兄の達也さんはまだ結婚していないようですが、金持ち開業医であるお兄様が本気を出せば簡単に結婚くらいは出来るでしょう。

そしたら勝負はまた兄の圧倒的優位になってしまいます。

兄との勝負に勝つために世間やご近所様から「真也くんは凄いわねえ、綺麗な奥様と結婚もして」と言われる必要があったのです。

卒業が決まっているアイドルを応援しているような気持ちでしたよ。

そんな人と結婚したら友永真也さんはますます家に居場所がなくなっちゃうじゃないですか

真也さん目線で考えればこんな屈辱的なことはありませんよ

番組が手出しをしなくても、久保さんが勝手に番組を面白い方向に導いてくれるのです。

番組中で「俺は岩間さんが好き」と言ってしまう。

デートの途中で女性を脱落させるなど、友永さんは番組の進行を考えた行動を取ることが出来ていません。

それを見て、これがヤラセであるかどうかを皆様の基準でお考え頂ければ幸いです。

特に国分さんや野原さんは「こんばんは」と言っているのに、友永さんは挨拶すらせずに「どうぞこちらへ」と言っています。

これもある意味ではヤラセですが、一般的に許されないようなヤラセではないでしょう。

友永さんの意思を曲げるような酷いヤラセはないにしても、番組として成立させるために「こうした方が良い」とか「こうして貰えると助かる」程度の指示はそれなりにあったことでしょう。

少なくとも友永さんの意思は尊重されたと思いますよ。

番組の指示を平気で無視する人間じゃなければ、あんな最終回にはならないでしょ……

友永さんは最初から最後まで岩間さんのことが好き。

基本的にはそれだけです。

よく言えば自分の心に正直に、悪く言えば嫌いな人を順当に落としているので解説をする部分があまりありません。

特にハイスペックな女性は彼が女性を落とした理由について学ぶところがあるでしょう。

人間が人間を振る理由なんて基本的に２つしかないのです。

人間の行動理念はいつだってシンプルなのです。

女性を振るのは当然の権利ですが、こういう振り方をする男性は個人的にあまり好きではありませんね。

彼女はバチェラー1で久保さんにバラを突き返すという方法で番組をリタイアした女性です。

そしてこの前例こそが、友永さんのやらかしの原因に大きく関係しています。

また彼らは同じ職場ではありませんが、同じバチェラーという番組の出演者ということを考えれば（１）も満たしているのは間違いありません。

中川さんの立場で考えれば、バチェラーである友永さんの命令に逆えるはずもありません。

木村さんのような精神的に図太い女性でなければ、女性が男性を選ぶなんてことは出来ないでしょう。

男性は女性を落とす権利がありますし、女性も男性を拒絶する権利がある。

だからこそ友永さんは「嫌なら断るはずだ」という前提であのような行動をしてしまったのです。

しかし、友永さんは「バチェラーと女性は対等」と思っているので「女性は嫌なら断るはずだし、断るのは難しくないはずだ」と思っているのです。

どう見ても対等ではないのですが「木村ゆかりの呪い」のせいで、体裁的には「対等」ということになってしまっているのです。

口ではそう言う人も多いですが、例え夫婦であっても隠し事があるのは当然だと考えるのがまともな大人です。

「夫婦なら１つの嘘や隠し事もあってはいけない」なんていう中学生が考えそうな理想を彼は持ち続けているのです。

その上、自分の周りにある嘘を消し去ることが出来るんです。

つまり、メリットしかない

漫画の表現の自由を規制したがるのは、そもそもそういう漫画を読みも書きもしない人でしょ？

そんなぶつかり合いの関係しか、友永さんは築くことが出来ないのです。

嘘が付けないくせに人を信じることが出来ないからこそ、そうやって人を試して本音を引き出そうとしているんだと思いますよ。

でもそうだったとしても、番組スタッフは「今はオフでスッピンだから先に「今から行く」と言っておきましょう」くらいのことは言えますよね？

あのシーンを全部カットして「どうしても野原さんとデートしたかった（by友永）」にしても話は繋がりましたよ？

そして番組スタッフはどう考えてもその行動に協力的なんですよ。

そしてそんなスタッフからアドバイスを貰っていたであろう友永さんがやらかすのは少しだけ同情が出来ると思います。

最終的に選ばれたのに1ヶ月で振られた水田さんはどうなるんだ。

バラを渡していない人と付き合ったら番組がめちゃくちゃだ！

そんなふうに思うのも当然のことでしょう。

もちろんその心理を理解して、その上でなお友永さんを非難するのであれば仕方がありませんが、ほんの少しでも友永さんに同情的になって頂ければ、この記事を書いた意味があるというものでしょう。

ただ例えクソ野郎だったとしても、クソ野郎なりに理由はあるということを理解するのは重要でしょう。

その理由は「兄に勝ちたい」「家族や世間から肯定されたい」という少々歪んだものだったかも知れませんが、本気で結婚を考えていた唯一のバチェラーだったと言えるでしょう。

友永さんが家族に肯定されたいと思うのも分かる気がします。

まぁ私の想像ですけど。

バチェラー３にやたらとアフレコが多いのも、友永さんが上手に会話が出来ず、使えないシーンが多かったことが原因でしょう。

もちろん最終的にその選択をしたのは本人ですが、彼に久保さんや小柳津さんのようなパフォーマンスを期待するのは最初から無理があると言えるでしょう。

「大丈夫です！真也さんくらい魅力的ならマジで上手くいきますって！」みたいな甘言に乗せられて、気がついたら出演契約書にサインをしてしまったのではないでしょうか。

まぁこれも私の想像ですけど。

結婚目的でバチェラーに出演している友永さんは「あなたのことが好きかどうか分からない」なんて言っている岩間さんにバラを渡せるはずもありません。

そんなもん池に飛び込んだ中川さんに対して「嫌なら断って、友永さんのバラを受け取らなければ良いじゃん」と言っているのとほぼ同じですよ。

ただ番組の雰囲気やスタッフの表情を見れば、そんなことが出来るはずもありません。

最終局面で岩間さんにバラを渡して断られたら、友永さんは末代までの恥になります。

そんな怖いことを出来る人間なんて久保裕丈さんくらいしかいませんよ。

確かに胸糞悪い行為ではありますが、それ以外の方法があったかと聞かれて私は代替案が出せません。

岩間さんに渡そうが、水田さんに渡そうが、友永さんが破綻することは確定していました。

あの状況で岩間さんに渡せるのは久保さんくらいなものですよ。結婚に真剣な友永さんなら尚更です。

バチェラーに出演して、岩間さんを好きになってしまった時点で友永さんは詰んでしまったのです。

そのリアルが視聴者の見たいものと一致しなかったことこそが、岩間事件の本質でしょう。

もしも売名目的で出演していたら、あんなに視聴者から嫌われるような行動をとるはずがありません。

ですので売名目的なら断った方がはるかに得だったのです。

少なからず売名を考えている女性が多い中、岩間さんは売名を目的にしていなかったのです。恋愛ガチ勢なんですよ

あとそのパターンであってもこの後の趣旨はあまり変わらないので許してください。

それなら自分の名誉も守られてお得です。

金持ちのおじさん（スタッフなど）とコネを作るという理由も考えましたが、それなら番組をぶち壊すようなことをするとは思えません。

特に水田さんを深く傷つけたことは、どう弁明しても言い逃れは出来ないでしょう。

彼女と同じように「気がついたら不幸」にならないためにも、彼女がやらかしがちな問題を理解することは重要です。

連続でファーストローズをもらっていたのに、急に自分以外の女性にファーストローズを渡すようになったので相対的に地位が下がったように見えてしまったことでしょう。

最初から最後まで岩間さんばかり誘って他の女性を放っておいたら、流石にスタッフから注意されることでしょう。

彼らは純粋に恋愛と結婚のために番組に出演している恋愛ガチ勢なのです。

それ自体は問題ないのですが、岩間さんは「確かめ方」に大きな問題があったのです。

まぁ繰り返すとウザいですけど、よほどのことがない限り大した問題はないでしょう。

何せ新約聖書にも「試してはならない」って書かれているくらいですからね……

私が言ったわけではなく、キリストが言ったのですから間違いありません。

要するに「私が好きではないと言っても、それでも彼は私にバラを渡してくれるか」と試したのです。

するとどうなると思いますか？

「嫌い」と言って、それでも相手がバラを渡してくれるか試すのです。

あとはその繰り返しです。

殴っても渡してくれるか。

お金を盗んでも渡してくれるか。

浮気をしても渡してくれるか。

どれほど試練をクリアしても、さらに厳しい試練が待っているだけ。

試す側も試される側も平穏が訪れることがありません。

そして壊れた時に「偽物に騙されなくて良かった」とか言う歪んだ安心感を抱くのです。

だって岩間さんは不幸にならないと安心できない人なのですから。

実は岩間さんだけでなく、友永さんもまた「試す人間」なのです。

番組の最中に友永さんは「誰が〇〇をするか見てた」とか「普通嫌だと思うけど、それを誰がするか見てた」みたいな話を頻繁にしていましたが、これがまさにそう。

友永さんもまた「人を試す」ことで愛情を確かめようとする人間なのです。

人を試す人間は必ず関係を壊してしまう。

壊さないと安心できない人は、どんな関係も必ず壊してしまうのです。

特にメンヘラと呼ばれることが多い方はこの失敗をやりがちなので、くれぐれもご注意くださいませ。

それ以上、口にするのは無粋というものではありませんか？

私としても岩間さんや友永さんが過剰に叩かれている状況を多少なりとも改善したくてこの記事を書いたので。

この闇に気がついたことこそが、私がこの記事を書いた最大の理由と言っても過言ではないでしょう。

先ほど紹介した「飛び込み事件」があった回です。

しかし、飛び込みの直前にとんでもないシーンが挿入されているんですよ。

飛び込みシーンは仕方なく残すとしても、中川さんが「私はカナヅチ」と言ったシーンは絶対にカットすべきでした。

こんなものバチェラースタッフが「友永真也は残虐なモラハラ男」に見えるように演出したいとしか思えません。

全カットしても問題ないシーンでした。

アフレコでいくらでも回避できたでしょう。

それにわざわざアフレコで友永さんのヤバいセリフを追加しています。

何もあんなにもダサいシーンばかり選ぶ必要はなかったでしょう。

つまり私たちが「友永さんはクズ」と感じているのは、スタッフがそのように演出をしているからとも言えるでしょう。

しかし番組の演出によって、必要以上に友永さんがクズに見えるように演出されている気がしてなりません。

ヤバい人なのは否定しませんが、こんなに罵倒されるほどヤバい人だとは思いませんよ。

商業的に考えれば、バチェラーシリーズで最大の失敗はバチェラー２なのです。

番組として考えればバチェラー２は完全に失敗作と言わざるを得ません。

友永さんのクズすぎる行動のおかげで多くの方がバチェラーに関心を持ちました。

たしかに炎上はアクセスこそ稼げますが長い目で見れば損な行動です。

混同しやすいので注意が必要ですが、バチェラーという番組自体は炎上していません。

シーズン３にして2000件オーバーのコメントを稼げる話題性と比較すれば大した痛手ではありません。

しかし撮影が進むに連れて、スタッフの中である不安が生まれ始めます。

スタッフさんの間でそのような不安が生まれてしまうのも仕方がないことでしょう。

ですので演出の加減をして「クズに見せているように見えないように、クズな男に見えるような演出」をすることでしょう。

しかし、もしもバチェラーの運営が本気で友永さんを魅力的な男性に演出しようと思っていたのであれば、あまりにも編集が下手すぎるんですよ。

でも現実的に友永さんがやらかしまくったことにより、バチェラー３という番組は話題性で大成功していますからね。

あの天才久保裕丈ですら為し得なかったことを友永真也さんはやり遂げ……