お悩み相談

好きだと言われると気持ち悪いと思ってしまう原因

【ご質問】

今真剣に悩んでいることがあるのでアドバイスを貰えればと思いメールを送りました。

私は人として友達として好きだけど異性として好きではない人から告白されるととても気持ち悪く感じてしまいます。

そのせいかずっと恋人がいません。

今までに何度も告白されたことはあります。

本気で心から好きになった人は恋人がいたりなかなか思うような気持ちを伝えきれずに、終わってしまっています。

なので、自分の中で妥協して私のことを好きと言ってくれる人と付き合おうとしました。

でもやっぱり嫌悪感がついてまわって耐えられなくなり、その時告白をOKした人とは3日で付き合えないと言って別れました。

これを乗り切るためには自分は何をしたらいいのか分かりません。

少しでも今の状況を改善できればいいなと思います。

【回答】

ご質問誠に有難うございます。

1つずつゆっくりと考えて見ましょう。

まず「私は人として友達として好きだけど異性として好きではない人から告白されるととても気持ち悪く感じてしまいます。」という部分ですが、これは極めて普通のこと。特に気にする必要も御座いません。

もしご質問者様が「異性として好きな人からでも告白されると気持ち悪い」と仰るのであれば、それは問題ですが、別に好きではない人から告白されて気持ち悪いと感じるのは大した問題ではないでしょう。

このように「自分のことを(異性として)好き、と言われると冷める、気持ち悪い、嫌い」という感情を抱いている女性は非常に多く、私のところにもよくご質問が届きます。

そしてインターネットのお悩み相談でこのような質問に回答をされている方も多くお見かけしますが、非常に多い回答として「自分のようなクズを好きになるなんて、あの人はセンスがない。だから冷める。つまりこの問題の原因は自己評価の低さだ」というものが御座いますが、個人的にはこの回答には懐疑的です。

確かにおしゃれでそれっぽい回答であるとは私も思います。ですが、少なくとも私はこんな洒落た理由で「気持ち悪い」と感じているとは到底思えません。

もちろん、症状は同じでも原因は人によって様々でしょう。ですのでこういった洒落た理由で「気持ち悪い」と感じている方が0とは私も申し上げませんが、多くの方はそうではない。

もっとずっと単純で「自分のことを性の対象として見ているということが気持ち悪い」のではないかと思っております。

人間として好かれていると思っていたのに、実は性の対象といて好かれているだけだった、という事実は気持ち悪いと感じるには十分すぎるものでしょう。

男性にも分かりやすい例を出すと「自分のことを愛してくれていると思っていた女性が、実はただの金目当てだった」みたいな話で御座います。

 

さて、続いて「そのせいかずっと恋人がいません。」という部分。

このことから分かることとして、ご質問者様は「異性として好きではない男性から告白されることは結構あるものの、異性として好きな男性から告白されたことはない」ということが分かります。

今回のお悩みは「今の状況を改善したい」というもので御座いましたが、そのお悩みに回答するのであればここの部分が一番のキーポイントになってくることでしょう。

つまり「異性として好きな男性」から告白されることがあれば、もしくはご質問者様の方からアプローチをして付き合うことが出来れば、今回のお悩みは解決するのです。

しかし「異性として好きな人」から告白されるということは容易なことでは御座いません。

もちろん色々と「こうしたらいい」というようなことはお伝え出来るのですが、それを行動に移すことは極めて困難であると言わざるを得ないのです。何故ならば「こうしたらいい」という手段は全て「勇気を持って緊張せずに」という条件が付きまとうから。

 

という訳で今回の本題。

「でもやっぱり嫌悪感がついてまわって耐えられなくなり、その時告白をOKした人とは3日で付き合えないと言って別れました」という部分に入りましょう。

私は、それこそ50年くらい結婚関係を継続している間柄であっても、耐えられなくなれば離婚してしまえばいい、と考えているタイプの人間で御座います。

ですので「嫌悪感」がつきまとい耐えられなくなったのであれば、別れるという選択肢を取ることには一切の異論は御座いません。

また、ご質問者様の「自分の中で妥協して」という部分も、非常に同意いたします。最初から100点を取ることなど誰にも出来ません。ですが、この世界の多くの人間は最初から「100点」を狙ってしまいます。

そして、この「最初から100点主義」の方というのは、ほとんどの場合において「最初から100点が取れるような状況にならなければ行動しない!」という考えになり、結果として何も行動を致しません。

この考えには様々な問題点があるのですが、その中でも最も重要な問題として「時間」という概念を無視しているということが挙げられるでしょう。

例えば私が好きなトランプのゲームに「テキサスホールデムス」という競技があるのですが、このゲームにおける「最初から100点が狙える状況」というのは「ポケットエース(Aが2枚の手札のこと)」と呼ばれる手札で御座います。

ですので、ポケットエースが手札に来れば、誰でもまず間違いなく行動を起こすのですが、もし「100点の手であるポケットエース以外では行動しない」というスタンスで行動をしていたらどうなるでしょうか?

ポケットエースが手札に来る確率は約0.45%、回数で言えば220回に1回程度の確率で御座います。

するとこの考えで行動している方というのは「220回に1回」しか行動を起こさないということになります。

もちろん確率ですので、最初の1回でポケットエースがくることもあれば、220回やっても1度もポケットエースが来ないこともあるのですが、この方針で行動している場合、非常に高い確率でポケットエースが手札に来る前に破産します。

 

それでもトランプなら低確率とは言え、非常に分かりやすい100点が存在するのですからまだマシでしょう。

現実では明確な100点なんて存在いたしませんので、仮に100点が来てもそれが100点だとなかなか分かりません。ですので完璧主義者は時間とチャンスをただただ浪費し続けてしまうので御座います。

確かに確率という概念は重要ですし、勝率の高い勝負をすることの重要性を否定するつもりも御座いません。

ですが、それを考えるときには必ず「時間」という概念を忘れてはいけないのです。ギャンブルの世界において「時間」とは「資産」のことを言いますが、この概念を忘れた人間などカモでしかありません。

ですので私は今回のご質問者様の「妥協」は、極めて現実的で素晴らしい考え方であると思うのですが、1つだけ、アドバイスをさせて頂きたい点が御座います。

そして、これが今回のご質問者様に送る最も効果的なアドバイスだとも思います。

相性が悪い、よく見たらクズだった、付き合って見たら全然イメージと違った。

このような理由で別れることを私は一切否定致しません。

ですが、人間というのは良くも悪くも「慣れる」生き物で御座います。

最初は耐えられない、と思った相手の欠点が時間とともに「まぁ、いっか」と言えるようになる。

この「慣れ」にかかる時間は人によっても様々ですが、個人的には「3ヶ月くらい」だと考えております。

つまり、いくら気持ち悪いからといって「3日」は幾ら何でも早すぎるということ。

私の持論通り3ヶ月耐えろとは必ずしも言いませんが、幾ら何でも3日はさすがに早すぎると思います。

嫌悪感という言葉ですと抽象的すぎて判りにくいので、例えば「付き合って見たら、予想の5倍くらい自分のルールを押し付けて来る男だった」という状況で考えて見ましょう。

確かに、相当に面倒な男で御座います。そこは否定しません。

ですが、もしかしたらこちらが「そういうことはやめて」と言えば、相手は態度が変わるかもしれませんし、ルールを押し付けられると言ってもそこまで重要なルールでもなかったのでそんなに気にならないものかもしれません。

そういう「調整期間」のようなものを3ヶ月くらい持っても良いのではないでしょうか?

もちろん、どうしようもない、と思えば別れてしまうことに文句は御座いません。ですが、相手の問題に対して、なんの努力もせずに別れてしまうというのはあまり褒められたものではないともまた思います。

また、仮に「こいつとは絶対に無理だから、絶対に分かれるだろうな・・・」という判断を下したとしても、それでもなお「3ヶ月くらい」付き合ってみることに意味はあると私は思います。

こういう場合、3ヶ月経ってもほぼ間違いなく「やっぱり無理だった」という結論に達するのですが、それでも「何かできないかと模索した」ことこそが重要なのです。それに「あれほど相性が悪い男でも3ヶ月付き合えたんだから、この人と付き合うこともできるだろう」というような自信にも繋がります。またクズ男にはクズ男なりの「反面教師」としての役割も御座いますし。とりあえず3ヶ月くらい付き合ってみることには様々なメリットがあると言えるでしょう。

もちろん、私は「3ヶ月付き合え」とこそ言うものの、「セックスをしろ」とか「キスをしろ」とか「自分をボロボロにしてまで尽くせ」というようなことをお伝えするつもりは御座いません。



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