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辛い過去を楽しそう話されて困ったときにどうすればいいのか。

【ご質問】

私は他人に興味がないわけではないのですが、話を掘り下げるのが苦手です。

特に、相手が過去の辛かった話や悲しかった話を明るく打ち明けた時にどうリアクションをとっていいかが全くわかりません。

【回答】

ご質問誠に有難うございます。

先日、女性にAEDを使うかどうかということがTwitterで話題になりました。

この話題の中で「善きサマリア人の法」という法律が問題になりましたが、ご質問者様は「善きサマリア人の法」という法律をご存知でしょうか?

「善きサマリア人の法」というのは新約聖書に書かれているサマリア人のエピソードが由来になった法律で、アメリカやカナダでは実際に法律として成立しております。

日本ではまだ成立していない法律でございますが、その内容を簡単に解説すると「人を救うために、善意でやった行為はたとえ失敗しても罰しない」というものでございます。

これでは少々分かりにくいので、実際に過去の日本であった例をご紹介させて頂きましょう。

ある日とあるクリニックの前で急病人が発見されました。

急病人を発見した医師は緊急手術が必要であると判断し、急いで救急病院に連絡を取りました。

しかし、救急車が来る前に患者の呼吸が停止し、呼びかけにも反応しなくなりました。

医師は一刻の猶予もないと判断し、緊急で手術を行います。

手術自体は成功したのですが、手術中に医師は誤って患者の血管を傷つけてしまいました。その結果、患者は出血多量で死亡してしまったのです。

その結果、その医師は業務上過失致死罪の疑いで取り調べをされ、さらに患者の妻から損害賠償請求の通知まで行われてしまいました。

このような状況で医師を守る法律が「善きサマリア人の法」でございます。

人を救うために善意で行った行動は、それが良識的であり誠実な対応であったならば、たとえ結果的に失敗したとしてもその罪を問わない。

先ほどの医師はまさにその例に該当するものであり、善きサマリア人の法があれば絶対に裁かれることはなかったでしょう。

しかし、日本には「善きサマリア人の法」がないので、先ほどの医師は「業務上過失致死罪」で裁かれてしまう可能性が御座いました。

対応に困る話題を出す人間に問題がある

さて、それでは今回のご質問に戻りましょう。

今回、ご質問者様はご自身のコミュニケーション能力の中でも、特に「辛い過去を明るく話された時の対応」にお悩みのようですが、それはご質問者様ではなく相手側のコミュニケーション能力に問題があるのではないでしょうか?

もちろん会話の流れというものも御座いますので一概には言えませんが、普通の人は明るく辛い過去を話されたら困ります。

たとえば誰かから

実は子供の頃に母親を目の前で殺されてるんだよねー笑

なんて言い出したら、どう対応すれば良いのでしょうか?

「相手が困る話題を出す」という時点で、その人はコミュニケーション能力に問題があるのです。

ですのでご質問者様が対応に困る話題を出している時点で、相手側のコミュニケーション能力に大きな問題があると言えるでしょう。

笑い飛ばしてしまえばいい

相手が困る話題を出す時点で相手のコミュニケーション能力に問題があるのは間違いありませんが、それでもなお対応が出来るのであればそれに越したことは御座いません。

それでは「明るく辛い過去の話」をされた時には一体どのように対応すれば良いのでしょうか?

まず対応を考えるにあたり、相手が一体なぜ「明るく辛い過去の話」をしているのかを考えてみましょう。

その理由は大きく3つ御座います。

辛いと思っていないパターン

以前、私の友人から「彼女に振られた」という連絡を受けて、飲み会を開催したことが御座います。

私は彼がさぞや辛いだろうと思って、慰めるために飲み会を開催したのですが、実際に会ってみると彼は少しも落ち込んでおりませんでした。

最初のうちは健気に強がっているのだと思ったのですが、話を聞いているとどうやら本当に全く辛いと思っていないのです。

それもそのはず。

実は彼自身も「早く別れたい」と思っていたものの、彼は「彼女を振る勇気」が無く、別れることが出来ていなかっただけなのです。彼にとって彼女が別れ話を切り出したことはまさに渡りに舟であり、むしろ喜ぶべき出来事ですらあったのでしょう。

このように一見すると辛い出来事であるものの、当の本人は全然辛いと思っていないということは意外とよくあります。

たとえば私は小5の頃に上級生からイジメられていたようなのですが、実際のところ全く辛い過去だと思っておりません。それどころか「らしいのですか」と書くくらいに実感すらろくにないのです。

このように本人が辛い過去と思っていない場合、彼らは「面白い話のネタ」として辛い過去を話しているので、そのネタに乗ってあげると良いでしょう。

笑い飛ばして欲しいパターン

辛い過去と決別するためには、その過去を笑い飛ばすことも時には必要でしょう。

何の救いもないままでは、辛い過去はただの「不幸」なのです。

しかしそれが笑い話として話のネタになれば、その過去は不幸なだけの過去ではなく、不幸だったけど話のネタになる過去になるでしょう。

「せめて笑ってくれよ」

本当に辛い過去を持った人間は、時にその過去を笑って欲しくなるものなのです。

何の意味もない過去を、せめて人に笑ってもらうことでその過去に意味を与えたい。

あまりにも愚かだった過去の自分を、軽蔑も込めて一緒に笑ってもらいたい。

そんな感情を持った時、人は明るく自分の辛い過去話をしてしまうのです。

次ページ:対応に困る3つ目のパターン

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