お悩み相談

いじめは楽しい、だから無くならない

【ご質問】

どうしてイジメは無くならないんですか?

上野さん初めまして。

私はこの春高校生になった女です。

私の学校では早速女子の間でイジメ的なものが始まっています。

殴る蹴るなどはありませんが、陰湿な方法でイジメをしていると思います。

私はイジメに参加していませんが、見ていて可愛そうです。

ただ何よりもその子がいじめられている理由が分かりません。別に会話が出来ないわけでもないし、何か大きな問題があるとも思えないのです。

一体どうしていじめられているのでしょうか?

注意

今回の回答では様々なデータを使用させて頂きました。出来る限り信用できるものを使用しましたが、万が一間違っているものがあった場合、お教え頂ければ幸いです。また本回答はイジメを肯定するものではなく、イジメを減らすために「イジメは楽しい」ということを理解しなくてはならない、という趣旨のもので御座います。少々変わった表現になってしまっておりますがご理解頂ければ幸いです。

パチンコは多分楽しい

ご質問誠に有難う御座います。

私は27歳になりますが、これまでの人生で1度もパチンコを打ったことがありません。お店に入ったこともありませんし、パチンコ系のアプリをインストールしたこともありませんので、かなりパチンコとは縁のない人生であると思います。

しかし私は何もパチンコに関心がないわけではありませんし、パチンコという遊戯がつまらないものであるとも思ってはいません。

むしろ真逆で御座います。

あんなものどう考えても面白い。

そもそもギャンブルという興奮に多彩な演出。多くの企業が莫大な予算をかけて作られたパチンコ台に何十万何百万という人間が熱中しているのです。どうしてそんな遊戯がつまらないのでしょうか?

どう考えてもパチンコは面白いのです。

パチンコを実際に遊んだ上で「あんなものはつまらない」と仰る方は分かりますが、私と同じようにパチンコを一度もやったことがないのであれば、そう簡単に「パチンコなんてつまらない」と口にできるとは思えません。

全盛期には日本人の4人に1人の割合にあたる3000万人が興じていたパチンコ。あの大ヒット映画「君の名は」ですら1900万人なのですから、極めて万人に楽しまれていた遊戯であるのは間違いありません。

もちろん私も実際に遊んでみたら「つまんねえ」と感じる可能性も御座いますが、これだけ多くの方に遊ばれているのですからかなり高い確率で私も楽しいと感じることでしょう。

だからこそ私はこれまでの人生で絶対にパチンコをしなかったのです。

やったら嵌まる自信があるから。

そして楽しさと引き換えに莫大な金と時間を失う自信があるから。

パチンコは多分楽しい。

これだけ多くの人がハマり、狂っている中で「自分だけは大丈夫」なんて私は決して思えません。

「あんなものはつまらないから、自分はハマらない」などと私は決して言えないのです。

パチンコのない街

私の住む街にはパチンコ店が御座います。恐らく皆様の住む街にもパチンコ店はあることでしょう。そしてお店に足繁く通う方がいらっしゃるはずで御座います。

それでは何かの拍子にその街からパチンコ店が消えたら、これまでパチンコをしていた方はどうなるでしょうか?

「パチンコから引退し、別に趣味を楽しむ」

そんな方は少数派でしょう。

恐らく多くの方は「隣町まで通う」というだけのこと。

パチンコはどう考えても楽しいのです。少なくとも足繁く通っている方は「当たったときの快感」を得るためならば、多少の労力を惜しみません。隣町に行くくらいの労力ならば払うことでしょう。

さて、パチンコの全盛期は1995年頃の3000万人であり、それ以降日本のパチンコ人口は減少を続けております。

日本遊戯関連事業協会のデータによると2016年の遊技人口は940万人。全盛期の3分の1以下の人数になりました。

ここで1つクイズを出させて頂きましょう。

日本で最も人口に対してのパチンコ人口の比率が低い県は沖縄県で御座います。ただしこれは沖縄が全国で唯一パチンコよりもパチスロの人気が高い県であるためであり、パチンコとパチスロを同じものとすれば沖縄のパチンコ人口は上位に食い込みます。

それでは沖縄を除いた46都道府県で最もパチンコの人気がない都道府県はどこでしょうか?

 

正解は

東京都

で御座います。

 

しかもその不人気さは全国でもダントツ。

人口に占めるパチンコ人口ランキング(沖縄を除く)

都道府県100人あたりのパチンコ人口補足
東京4.9人全国最下位
奈良6.7人下から2位
神奈川6.8人同3位
埼玉7.5人
京都7.6人
千葉7.7人
大阪8.3人
全国平均8.5人
愛知9.9人
石川11.2
福井11.9人
宮崎12.2人
鹿児島12.4人全国2位
熊本12.9人全国トップ

総務省統計局社会生活基本調査より (ただし沖縄県のデータは上記理由により除外)

 

さてこのグラフに合わせてパチンコの競技人口とパチンコの法規制についての年表を御覧くださいませ。

年度競技人口(万人)補足
1995年2900
96年2760規制
97年2310
98年1980
99年1860規制
2000年2020
01年1930
02年2170緩和
03年1740
04年1790緩和
05年1710規制
06年1660
07年1450
08年1580演出緩和
09年1720微緩和
2010年1670規制
11年1260規制
12年1110
13年970
14年1150
15年1070規制

ジャパンニューアルファ パチンコの歴史  日本遊戯関連事業境界 パチンコホールの売上、参加人口、活動回数より

この「規制」と「緩和」というのは2008年を除けば「大当たり率」に関して規制についてのもので御座います。

規制をされた年は大当たり率が上がり、緩和をされた年は大当たり率が下がったのです(ちゃんと当たるように規制した、ということ)。

さて、図をご覧頂くと御理解いただけると思いますが「規制された年=大当たり率が上がった年」はパチンコ人口が減り、逆に「緩和された年=大当たり率が下がった年」はパチンコ人口が増えております。

パチンコをしない方からすると「どうして当たらなくなると人が増えるのか?」と疑問に思うかも知れませんが、これはギャンブルという遊びの「楽しさ」とはなんなのか、ということを理解しなくてはなりません。

ギャンブルは控除率(お店の利益)が同じ場合、基本的に大当たり率が低ければ低いほど面白いのです。

それでは控除率が一定の場合と仮定して、大当たり率が高い場合と低い場合の状況を比べてみましょう(控除率は発表されていないものの、15%程度で変わっていないとされる)

大当たり率が低い場合

大当たり率が高い場合

もちろんどっちの場合でも損をするものの、大当たり率が低いほうが儲かる可能性が微妙に高い。またお客様は「当たったときの快楽」の大きさで嵌まるので、大当たりの回数が少なくても、1回の当たりが大きい方を選ぶ。

簡単に言えば「ソシャゲで凄く高性能なカードを手に入れても、全員配布カードだと有り難みがない」というのと構造は似ています。

楽しいから遊ぶ

パチンコの善悪はともかく、ここ10数年でパチンコ業界は明らかに衰退傾向にありました。

その原因は色々と御座いますが、端的に言えば「つまらなくなった」からでしょう。

まずパチンコそのものが「大当たりしやすい構造」になったため、面白さが半減しました。

「大当たりしやすい」と言えば聞こえは良いですが、これは言い換えれば「当たったときの額が小さい」ということで御座います。これは射幸心という点で考えると明らかに面白さを失っているでしょう。

その対策としてパチンコメーカーは演出を磨きましたが、それでも射幸心には勝てないようです。

こんな何の演出もないパチンコでも人は嵌ったのですから、演出には限界があるのは間違いありません。何よりもスマホアプリのパチンコを本気で楽しめる方がほとんどいないのも射幸心が重要であることが分かります。

またパチンコそのものではなく、それ以外の娯楽が充実してきたというのも間違いなくパチンコ産業衰退の原因の1つでしょう。

これはパチンコ人口の少ない県の上位が東京・奈良・神奈川・埼玉・京都・千葉などの関東と関西に集中していることからも推測されます。

都市部になればなるほど娯楽が充実しているから、パチンコ以外の娯楽を楽しむのでしょう。

失礼な表現になりますが学力テストで常に最下位争いをしている大阪ですらパチンコ人口は全国平均を下回っているのです。

逆に全国テストの点数では2位の石川、4位の福井、10位の熊本・宮崎がパチンコ人口の上位を占めていることからも、学力とパチンコはあまり相関がないように思えます。ちなみに学力トップの秋田県もパチンコ人口は全国平均を上回っております。

※平成29年度文部科学省全国学力テスト結果より

パチンコ人口は都市の発展、つまりパチンコ以外の娯楽がどれだけ充実しているのかということが重要なのです。学力はあまり重要ではありません。

ポイント

統計データが見つかりませんでしたが、パチンコユーザーと数学リテラシーには恐らく関係が御座います。ただ都市部の場合、数学リテラシーが低い方でもパチンコよりも楽しい遊びを見つけやすい、という状況にありパチンコにハマりにくいのです。逆に地方の場合、数学リテラシーが高い方でもパチンコ以外に遊戯がないため、パチンコにハマるしかないという構造であると推測します。

イジメは楽しい

善悪の問題は別にしましょう。

イジメは楽しい。

これは紛れもない事実です。

人間を自分の支配下に置く快感。

人に暴力を働く快感。

利益を享受する快感。

不幸な人間を見ることで自身の安心を再確認する快感。

イジメは楽しい。

間違いなく楽しいのです。

この認識を間違えてはいけません。

どう考えてもイジメは楽しいのです。

もしも皆様がイジメのことを楽しいと思っていないのであれば、それは正しい倫理観かも知れませんが少数派でしょう。

イジメは楽しいのです。

ちなみに気がついていないだけかも知れませんが、私は学生時代に人をイジメた記憶は御座いません。

特に小学生時代は間違いなく「イジメられる側」の人間でした。体が小さいくせに食って掛かる人間でしたので、見事に上級生から目を付けられていた人間です。被害者側として親面談を受けたこともある人間です。

その立場から言いますがイジメは楽しい。

というよりも楽しくなかったら、何でイジメなんてしなくてはいけないのでしょうか?

楽しいからイジメるのです。

イジメを悪だと罵る方も、実際にイジメをしたら超高確率でイジメを楽しいと感じることでしょう。

イジメは楽しい。

幸か不幸か私は学生時代から群れをなさないタイプの人間だったので、私の認識の限りでは集団のイジメに加担することはありませんでしたが、もしも私がイジメる側に参加をしていたら確実に「楽しい」と感じていたことでしょう。

娯楽の少ない学生にとって間違いなく最高の娯楽の1つ。

それがイジメです。

人を否定するのは楽しい。

人を屈服させるのは楽しい。

人を殴るのは楽しい。

人を無視するのは楽しい。

不運にも不幸な境遇になった人を見るのは楽しい。

 

それは私達人間の中に間違いなく存在する感情です。私達は残念ながら「イジメで快感を得てしまう生き物」なのです。

それを決して忘れてはいけません。

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