楽しいからイジメる
善悪の問題は別にして、イジメは楽しいのです。
つまり人間には本質的に「人をイジメたい」という欲求があると言えるでしょう。
そしてその欲求を満たすために人をイジメる。
しかしイジメをするためにはその対象が不可欠です。
まずはイジメられる要因のある人間を探すでしょう。それが見つからなければ次は適当に対象を選びます。
理由は何でも良いのです。
自分より可愛い
なんか気に食わない
仲間に入らない
何でも構いません。
イジメたい人間がいるからイジメをするのではなく、イジメをしたいからその対象を探すのです。
今回の方もそんな理由で選ばれたのでしょう。
きっかけは何か分かりませんが、たまたま選ばれたのです。
強いて言えば「グループに属さない」というのは、イジメの対象に選ばれるには十分すぎる理由でしょう。
何故ならばグループに属している人間をイジメてしまったら、逆にそのグループから報復されるかも知れませんから。
イジメ認知件数ランキング
残念ながらイジメの認知件数ランキングは極めて正確性に乏しい指標であるのは間違いありません。
何故ならばイジメ問題について真剣に取り組めば取り組むほど、イジメの件数は増えてしまうのです。逆に適当に「うちはイジメないよー」とか言っている県はイジメの認知がされないので件数が少なくなります。
とは言え1つの参考としてランキングを見てみましょう。
順位 | 都道府県 | 件数(※1) | パチンコ人口(平均8.5%) |
1 | 京都 | 99.8 | 7.6 |
2 | 鹿児島 | 72.0 | 12.4(全国2位) |
3 | 宮崎 | 71.5 | 12.2(全国3位) |
4 | 宮城 | 69.2 | 9.6 |
5 | 千葉 | 31.2 | 7.7 |
6 | 大分 | 27.1 | 10.7(全国7位) |
7 | 和歌山 | 23.7 | 9.2 |
8 | 山梨 | 22.4 | 8.8 |
9 | 山形 | 21.4 | 9.4 |
10 | 熊本 | 19.1 | 12.9(全国1位) |
※1000人あたりのいじめ認知件数
※児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査より
失礼ながらなんとなく陰湿なイメージがある京都が第1位。ただし京都府教育委員会はこの結果に対して「イジメ問題に真剣に取り組んでおり、些細なものも認知しているから多い」と回答しております。その回答は最もなものであり、このランキングの正確性が疑わしいのは間違いありません。
ちなみに図の右側におまけでパチンコ人口も添付させて頂きました。さすがにこの数字で相関があると主張することは私には出来ませんので、この結果から読み取れる内容は皆様の判断にお任せさせて頂きます。
イジメを見たら助けろ、と言えない
ご質問者様は今、イジメを黙認しています。
クラス内でイジメが発生していることを知りながら、救いの手を差し伸べることをしていません。
正義感の強い方ならば「お前も同罪だ」と言いそうな状況で御座います。
しかし、私はご質問者様に「助けろ」とは言いません。
とてもではありませんがそんなことは言えないのです。
何故ならばご質問者様がイジメられている生徒を助けてしまったら、高確率で次のターゲットはご質問者様でしょう。
パチンコユーザーが店を失ったら隣町に行くように、彼らもまたターゲットを失っても次のターゲットを探すだけなのです。
確かにイジメを助けるのは正義感の強い英雄的な行動でしょう。ですのでご質問者様が「助ける」と仰るのであれば、その決断を私は尊重した上で、ご質問者様のことを尊敬します。
ですがそれでも「助けろ」とは言えません。
子供を持つ親の皆様にお伺いします。
自分の子供に、次のターゲットになるリスクを負ってまでイジメられている子を助けろと言えますか?
私なら言えません。
イジメを見過ごさない正義感の溢れる人間に育って欲しいという思いと、正義感で危険なことをしないで欲しいという思いを天秤にかけ、恐らくは平穏を望みます。
いざとなれば自分が動ける親という立場でもそうなのです。見ず知らずの女子高生に「助けろ」と私は言えません。
彼女がイジメのターゲットになっても私は助けることが出来ないのです。その状況で「助けろ」と言えるほど、私は理想主義者ではありません。
社会的な視点と個人的な視点では解決方法が異なるのです。ミクロの問題とマクロの問題を混合してはいけません。
貴方もイジメにハマる
ここまでは曲がりなりにも政府や企業の公式な統計データから推測をしてきましたが、ここからは個人的な推論が多く理論の根拠が乏しくなります。
ですので、ここから先はあくまでも私見であるということをご理解頂ければ幸いです。
私はイジメの最大の原因は「暇」であると考えています。
構造としてはパチンコ人口に非常に近く、他にやることがないから「イジメ」という娯楽に手を出していると言えば分かりやすいでしょう。
そのため、本コラムをお読みの方々が幸運にもイジメをする側にならなかったのは「人をイジメる能力が無かった」「イジメよりも面白い娯楽が身近にあった」「身近にイジメという文化が無かった」のいずれかでしかないと考えています。
パチンコで言えば「パチンコ代が無い(能力がない)」「パチンコよりも好きな趣味がある(上位の娯楽)」「パチンコ屋がない街で育った(文化がない)」と言えるでしょう。つまり「正義感」や「倫理観」ではなく、たまたま幸運にも環境に恵まれたためイジメをしなかったに過ぎないと考えているのです。
どちらかと言えばイジメられる側であった私だって、環境さえ違っていたら自殺に追い込むほどイジメをしていた可能性はあるでしょう。
人間誰しも「イジメをしたい」という負の感情を間違いなく持ち合わせているのです。その感情が発芽しなかったのは、たまたま環境に恵まれただけの話であり少しだけ環境が変わればいともたやすく加害者側になってしまう。
私はパチンコをしたことが一度も御座いませんが、あれは多分面白いと思っています。さらに自分もハマるとも思っているので、最初の一歩を踏み出さぬように日々自分に言い聞かせているつもりです。
「パチンコなんてつまらないから、自分がハマるはずもない」と思っていたら、恐らく人生のどこかでパチンコに手を出しハマっていたことでしょう。
イジメもまた同じ。
「イジメは悪いことだから絶対にすべきではない」という正義感だけでイジメが防げるとは思えません。それに加えて「イジメは楽しいので一度やったら絶対にハマる」という危機感も必要なのです。
麻薬の警告文を考えて下さいませ。
麻薬に中毒性があり、1度やったら抜け出せないということをきちんと伝えているからこそ、私達は「絶対に駄目だ」と日々自分に言い聞かせることが出来ているのです。もしも中毒性があると知らなければ、何かの拍子に「1度だけ」と手を出す人間が激増していることでしょう。
だからどうか心に刻んで頂きたいのです。
イジメは楽しい。
貴方も一度やったら絶対にハマる。
正義感でイジメの楽しさから抜け出せるほど、私達は立派な人間ではない。