礼讃は誰のために書かれたのか?
私は木嶋佳苗がモテる17個の理由を紹介させて頂きましたが、これは彼女の著書「礼讃」から読み解けた理由で御座います。
木嶋佳苗が著書の中で「こうやったらモテるから試してみてね♪」と紹介している訳では御座いません。
そうではなく著書の中で使われている表現や彼女の考えなどから私が推測したものに過ぎないのです。
さて、ここで1つお考え頂きたいことが御座います。
木嶋佳苗は誰に向けて「礼讃」を書いたのでしょうか?
つまり彼女はどのような読者層を想定して、礼讃を書いているのかということで御座います。
これは礼讃の中で使われているネタを考えれば簡単に想像できるでしょう。
1998年に倒産した「たくぎん」の話をして喜ぶのは40代以上くらいの方。
他にも「フレッシュネスバーガー開店(1992年)」「海部俊樹内閣退陣(1991年)」など若い層には受けないネタを多数使っていることからも、彼女が40代以上の方を狙って礼讃を書いていると読み解けるでしょう。
また彼女が話のネタにしているのはパソコン通信や競馬など、圧倒的に男性が喜ぶものばかりなのです。また「女と仲良くする気は無い」などの記述からも、彼女が男性をターゲットに書いているのは明白でしょう。
つまり彼女は40代以上の男性を狙って礼讃を書いているのです。
それでは礼讃という本は一体なんなのでしょうか?
これは彼女の回顧録などという生ぬるいものでは御座いません。
平成最悪の悪女が男性読者を口説いているラブレター。
それこそが礼讃の本質であると私は思います。
彼女は獄中にいながら、まだ男性を口説いているのです。
そう考えて礼讃を読むと、また違ったことが見えてくることでしょう。
つまり礼讃には「40代以上の男性が喜びそうなこと」しか書いていないのです。
嘘で塗り固められた木嶋佳苗の著書がどれだけ真実かなんて私には分かりませんが、木嶋佳苗が40代以上の男性を喜ばせるためにこの本を書いたということだけは間違いないでしょう。
彼女が幼少期の辛い思い出を書いたのは何故か?
可哀想な過去を持っている方がモテるからです。
彼女が「女は陰湿で嫌い」と書いたのは何故か?
「女は陰湿な生き物」と言った方が男性読者の共感を得られるからです。
彼女がなんども「同世代の男性は子供っぽくて恋愛対象にならない」と書いたのは何故か?
年上が好き、と言った方が男性からモテるからです。
彼女が競馬の話をなんども書いたのは何故か?
競馬好きは圧倒的に男性に多いからです。
彼女が性描写を書く際に性器のことばかり書くのは何故か?
男性向け官能小説の大家であるわかつきひかる先生は著書でこう書いています。
アマチュアの女性が書いた官能小説で、女性器の形状や感触を書いている人はひとりもいませんでした。
(中略)
この部分が書けていない小説は、男性読者にとっては無味乾燥な文章であり、セックスシーンは書いてあってもポルノ小説ではないのです。
「文章を仕事にするならまずはポルノ小説を書きなさい」より引用
彼女は性器の話をした方が男性読者が喜ぶということを知っているからこそ、性描写の際に性器のことばかりを書いているのです。
そして今回私が紹介した17個のモテテクもそう。
実際にワガママかどうかが重要なのではなく、ワガママ(笑)に見えるかどうか。
実際に男女差別主義かどうかが重要なのではなく、男性を喜ばせる主張ができるかどうか。
実際に競馬が好きかどうかが重要なのではなく、競馬好きに見えるかどうか。
彼女は常に男性を喜ばせる女優であり続けたのです。舞台の下で何を考えていようとも、舞台の上では彼女はその演技をし続けたと言えるでしょう。
平成最悪の悪女、木嶋佳苗。
彼女が書いたラブレターには、男性を喜ばせることしか書いてありません。
彼女は死刑が確定した今でも、舞台から降りずに東京拘置所から男性を喜ばせ続けているのです。
その最終的な目的が何なのかは私には分かりませんが、死刑が確定してもなお男性を喜ばせ続けるその姿勢は平成最悪の悪女の名に恥じないものなのかも知れません。