タウンワークという媒体
「バイトするならタウンワーク」のキャッチコピーでお馴染みのタウンワークで御座いますが、タウンワークは他のバイト情報紙とは異なる特徴が御座います。
それは圧倒的な紙率。
紙媒体のバイト情報はタウンワークが一強と言っても過言ではありません。事実、多くのバイト求人情報会社が紙媒体での求人を終了しています。
さて、ウェブ上のバイト情報でもタウンワークが業界トップなのは間違いありませんが、圧倒的だった紙媒体と違いウェブ上では「タウンワーク 」「ジョブセンス」「バイトル」「フロムエーナビ」「マイナビバイト」の5強時代となっております。
ここで注目したいのはそれぞれの媒体の年齢層です。
タウンワーク | マイナビバイト | バイトル | |
10代 | 10.4% | 21% | 21.5% |
20代 | 31.2% | 54% | 44.1% |
30代 | 26.4% | 9% | 14.2% |
40代以降 | 32% | 12% | 20.2% |
※求人広告代理店ONEデータより引用
紙媒体を持っているタウンワーク の特徴として、年齢層が高めのユーザーが多いという点が挙げられます。
他のバイト求人情報が20代を中心にしているのに対して、40代以降でも多くのユーザーを持つタウンワーク。
ここで皆様にお伺いしたいのですが、もしもアルバイトを探すとして一体どうやって探しますか?
おそらくはスマホで「バイト 東京」というように検索をすることでしょう。
そう、スマホで検索が出来る世代にとって、わざわざ駅まで向かい「タウンワーク」という紙媒体を取ってくるなどという選択肢は基本的に御座いません。
だからこそ多くのアルバイト求人情報会社は紙媒体を廃止したのです。そんなことをやるよりもホームページ作りに力を入れたほうが遥かに効率的だからです。
それでは今、この世界でタウンワークという紙媒体のアルバイト情報紙を読んでいるのは誰でしょうか?
それはスマホすらロクに使いこなせない40代以降のおじさんです。
街中のタウンワークを手に取っているのは、その多くがおじさんです。若い人はネットで調べるのでタウンワークなんて手に取りません。
スキル無し、年齢は40代以降、スマホすらロクに使いこなせない。
そんな何の能力も無いおじさんのためのアルバイト情報紙、それがタウンワークです。
そしてそんなおじさんでも出来るアルバイトの1つがサンドウィッチマンだったのです。
考えてもみてください。
もしも皆様がIT企業の採用担当だったとして、街中のタウンワークを手に取るような人を採用したいでしょうか?
彼らはスマホで検索をすることすらしないのです。
誰にでも出来る仕事
この世には誰にでも出来る仕事が御座います。
誰にでもと言えば語弊が御座いますが、スキルも能力もなく、体力も愛想もない頑固なおじさんでも出来る仕事がこの世には御座います。
しかしそんな仕事を発注している企業だって出来ることなら若い人にその仕事をやってもらいたいというのが本音でしょう。事実、私だって看板持ちが若い女性だったからこそここまであの看板に注目したのです。もしもあの看板持ちが50代のおじさんであったなら、私は気にも止めませんでした。
ですが仕事内容や待遇が良くないため、有能な方がそのバイトに応募をしなかった。だからこそ企業は”仕方なく”おじさんのバイトを雇っていたのです。
確かにタウンワークを手に取る男性に責任がないとは思いません。
何十年も生きてきてスキルを身につけなかったその方が悪いのです。
スキルが無いなら無いなりにプライドを捨てて教えを請う姿勢になることが出来ないその方が悪いのです。
それに若い女性が看板持ちをやることに対して文句があるわけでもありません。
ただ、この世界に存在していた「スキルも愛想もないおじさんでも出来る仕事」が若い人に奪われてしまった時、彼らは一体どこに行くのか、ということが気になっただけなのです。その女性も仕事が無くて看板持ちをやっているのであれば、その仕事をおじさんに譲れと言うつもりは全く御座いません。可能性のある若者と可能性の低いおじさんのどっちを優遇すべきかというのは私の中では結論が出ています。