そもそもなぜ結婚したいのかを考える
生涯未婚率が上昇し、初婚年齢はどんどん遅くなり、女性の社会進出が叫ばれる今日
それでもなお「結婚したい」と考える女性が圧倒的に多いのは何故でしょうか?
私はその原因は「普通でありたい」ということであると考えております。
みんなと同じで、普通で、一般的な道を歩みたい。
その気持ちこそが「結婚願望」の正体ではないでしょうか。
もし私の仮説が正しいのであれば「今の時代は結婚をしないという道もあるよ?」という言葉がどれだけ無意味なものかということがお分り頂けることでしょう。
「今の時代は(最近の男女平等を受けて)結婚をしない(で自分で稼ぎ自立した女性になる)という(新しい)道もあるよ?」
根本的に間違っているのです。
「新しい道」を歩みたくないから「結婚したい」と言っている女性に対して、「新しい道もあるよ」と言うことがどれほど根本的に間違っているのかと言うことを考えなくてはなりません。
結婚率を上げるためには
最後に今回のご質問者様のお悩みに対応するため、結婚率を上げる方法を考えさせて頂きました。
この方法が実施されることは極めて難しいかとは思いますが、提案としてお伝えさせて頂ければと思います。
なお私は別段、日本の婚姻率を上げたいとは思っておりません。
ですが、この世界はどうにも結婚率を上げたいようですし、結婚したいと悩む方も多いようですから、結婚率を上げると言うことに意味はあるでしょう。
今回のここまでの流れを読んで頂ければお分かり頂けると思うのですが、結婚という重大な決断をさせるためには、何をおいても「期限」と「罰」が必要であると私は思っています。
期限がない物事に対しての決断など、多くの人は出来ないですし、その期限を破った罰がなければ誰も期限を守ろうとは思わない。
ですので、結婚は「男性18歳以上 女性16歳以上」という年齢制限があることにならって、「男女ともに満40歳を過ぎたら結婚してはいけない」という法律を作ってみるのも面白いかもしれません。
とはいえこれでは追い込み過ぎですので、「40歳をすぎて結婚する場合、結婚時に男女それぞれに50万円の結婚税を課す」というような抜け道を用意するのが良いでしょう。
確実に40歳以降の結婚は激減します。しかし一方で期限と罰が明確なので、30代後半の結婚率は上がるのではないでしょうか?
もちろんこれは別に満40歳でなくとも、満30歳でも、満35歳でも構いません。結婚税の額も100万でも10万でもいいでしょう。
今、彼氏がいるものの、彼が「結婚はまだかなぁ」と寝ぼけたことを言っている女性の皆様。
今年中に結婚しなければ、結婚時に100万円の税金が取られると思えば、彼を説得することが出来、また彼に結婚する気があるのかないのかがはっきりと分かると思いませんか?
期限がないから、男はずるずるといつまでも結婚を先延ばしにするのです。
終わりに
今回の私のコラムを読み私に対して「時代遅れの男尊女卑主義者」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
まず、私が男尊女卑かどうかということは置いておいて「そう思わせ、不快にさせてしまったこと」に対してお詫び申し上げます。
一応弁明としては、私自身「結婚しないでもいいと思うし、結婚していない人の悪口を言うつもりもない」と考えていることをお約束させて頂きます。
ですが、私がどう考えていようとも、私の生きる社会は「結婚しないなんて考えられない、絶対に結婚したい」という女性で溢れかえっているのです。
ここで”女性”とわざわざ性別を限定したことにも男尊女卑の思想が垣間見える、と思われる方もいらっしゃると思いますが、少なくとも私がこの社会を見ている限り、結婚願望は明らかに女性の方が高く、また「結婚したい」と言っている男性にそこまで悲壮感がないと感じているため、今回は全体を通して”女性”と限定する表現を多用しました。
また、どれだけ説得しようとも「この社会の女性の多く」は「結婚願望」を捨てられない、と考えております。それならば、そんな方に「結婚しない道もあるよ」と伝えることに意味はなく、今すぐに結婚しろと発破をかけた方が良いと思っているので、このようなコラムになっております。
最後に、結婚率を上げる方法で述べた「結婚年齢の上限設定」で御座いますが、この意見に対して、「50歳で結婚して幸せな人もいるのにこんな法律は許されない」とお考えになる方もいらっしゃることでしょう。
ですので、まず第一に結婚税という「抜け道」をご用意させて頂きました。義務があるとはいえ、その義務を果たせば結婚できるのですから、完全に封鎖したわけでは御座いません。
また根本的な話になりますが、政治の目的とは「最大数の最大の幸福」であると私は考えております。
全員の幸福を求めるのは構いませんが、それが不可能な時に「全員の幸福」に固執し「少数の幸福、多数の不幸」な選択をする残酷な選択が私には取れないので、このような案を考えてみました。