【ご質問】
こんにちは。
私は26歳でありながらこれまでに女性と付き合ったことがありません。
そのため意中の女性と話をしているとき、お互いの恋愛歴がテーマになると私から話せる内容が乏しいのが悩みです。
加えて、そのテーマになると緊張してしまい、うまく話せなくなってしまいます。
今は素直に女性と付き合ったことがないということを笑いながら話しています。
この話題をうまく切り抜けるためのアドバイスをください。
【回答】
ご質問誠に有難うございます。
彼女を作りたいと考えている男性にとって「恋愛トーク」は避けては通れない重要なトークテーマでしょう。
ご質問者様のように恋愛経験がない男性にとっては悲しい事実で御座いますが、恋愛をする上で「恋愛トーク」を避けることは出来ません。ここで大きく失敗をすると彼女を作ることが極めて困難になると言えるでしょう。
それでは一体どうして「恋愛トーク」は避けては通れないテーマなのでしょうか?
その理由は大きく3つ御座います。
【1】彼女の情報収集
恋愛トークが避けては通れない理由その1。
それは女性の恋愛における好みを探るという理由で御座います。
人間の好みというのは基本的にあまり大きく変わりません。オラオラ系が好きな女性の彼氏は歴代だいたいみんなオラオラ系で御座いますし、逆に温和な男性が好きな女性の彼氏はだいたいみんな温和で御座います。
ですので過去の恋愛の話を聞くことにより、彼女の異性の好みを概ね把握することが出来ると言えるでしょう。
もしも彼女の前の彼氏がオラオラ系ならば、自分も多少オラオラ風に振舞う必要が出てきます。
クール | 高収入 | ベタベタしない | |
遊び人 | 年上 | ベタベタしない | |
頑固 | 年上 | ベタベタしない | |
真面目 | 頑固 | ベタベタしない |
例えばこのような彼氏遍歴だった場合、この女性は「ベタベタしない男性」が好きな可能性が高いと言えるでしょう。
一方で「高収入」や「遊び人」というような特徴についてはあまり強い好みはないことも分かります。
そのためこういった彼氏遍歴の女性であった場合、少なくとも口説いている間はあまりベタベタしない方が良いでしょう。
もちろん、現実的にはこんなにハッキリと傾向が出ることはあまりありませんし、そもそもこれまでの彼氏の特徴をこと細かに聞くことも不可能です。ですので少なからず想像で補う必要は御座いますが、想像をするためにも過去の彼氏の傾向を掴むことは重要でしょう。
他にも「好きなデートプラン」や「元彼との嫌な思い出のある場所」など、女性の恋愛トークにはその女性と付き合う上で重要な情報がたくさん含まれています。
これが「恋愛トーク」が避けては通れない理由のその1で御座います。
【2】ムードを作りやすい
やはり恋愛トークというのはムードを作りやすいテーマであるのは間違いありません。
これが恋愛トークが避けては通れない理由その2で御座います。
いわゆる「お友達ゾーン」に入ってしまいがちな男性は踏み込んだ話題をすることが出来ず、いい人で終わってしまうことも少なくありません。
踏み込んだ話題というのは色々と御座いますが、その中の1つに「恋愛トーク」があるのは間違いないでしょう。
他にも女性に「この人と付き合ったら楽しそうだな」と想像させるためにも恋愛トークは活用出来ますし、単純に盛り上がりやすい話題としても恋愛トークは有効です。
このように恋愛トークはムード作りとして非常に有効で御座います。もちろん他のトークテーマでも代替可能では御座いますが、恋愛トークを使わないというのは1つの強力な武器を捨ててしまうことに他なりません。
【3】女性から仕掛けてくる
理由の【1】と【2】は、どちらかと言えば「男性にとってメリットがあるから恋愛トークをした方がいい」という理由で御座いました。
つまり【1】と【2】の理由は男性がその気になればなんとかなる理由であると言えるでしょう。
しかし【3】の「女性から仕掛けてくる」は男性の努力でどうこうすることが出来ません。
女性から「そう言えば〇〇さんの前の彼女ってどんな人だったんですか?」というような質問をされてしまったら答えないわけにはいかないのです。
そして恋愛トークが苦手な方にとっては不幸なことに、女性は往々にして恋愛トークを男性に対して振ってくるものなのです。
何故ならば女性もまた男性と同じように「過去の恋愛遍歴」から「相手の恋愛傾向」や「人間性」を探ろうとしているから。
つまりここで躓いてしまうと「この男は何かしらの問題があるかもしれない」と思われてしまい、恋愛が失敗してしまうこともあるのです。
【彼女いない歴=年齢】
年齢にもよりますが「彼女いない歴=年齢」であることは、基本的に恋愛においてあまりプラスにはなりません。
もちろん多すぎるのも問題ですが「0」と「1」の間には決して越えられない大きな壁が御座います。
その理由は大きく2つ御座います。
1つ目の理由は「この歳まで彼女がいないということは何か問題があるのではないか?」と不安になるという点。
おそらく1つの目安として22歳があるでしょう。大学を卒業するまでに1度も彼女がいたことない男性というのは、女性視点で見れば少なからず「何かあるのでは?」と不安になるものなので御座います。
確かにリクルートブライダルの調査によると20代の男性の「彼女いない歴=年齢」の割合は約40%で御座いますので、彼女いない歴=年齢の男性は決して珍しい存在では御座いません。
しかし、40%とは言え少数派で御座いますし、多くの女性の認識の中には「まともな男性なら1回くらい恋愛経験があるはず」というものが御座います。
残念ながら「20代(特に後半)で恋愛経験なしの人には何かある」という認識が少なからずある以上、女性がそのことを不安に思うのは仕方がありません。その不安を払拭するためにも「恋愛トーク」を身に付けることは重要でしょう。
【確証バイアス】
意識的か無意識的かは分かりませんが、女性がデート中に「恋愛トーク」をしたがる理由には少なからず「やばい男を見分ける」というものがあるでしょう。
「恋愛経験がある」というのは「少なくとも1人の女性が彼を選び、彼を愛した」という保証なのです。
もちろん全ての男性は生まれた時点では「彼女いない歴=年齢」で御座いますから「恋愛経験がない」ということ自体は大した問題では御座いません。
しかし「恋愛経験がない男性が自分を口説こうとしている」という状況は女性にとって非常に不安なのも事実でしょう。
「彼女がいたことがある」という事実は、その男性が最低限モテるラインを越えているという保証で御座います。
それはつまりこの図で言えば少なくとも「オレンジのエリア」ではないということを保証してくれるのです。
一方で「彼女いない歴=年齢」の男性はその魅力がどの程度のものなのかを保証する要素が御座いません。
青の1番上かも知れませんし、青の1番下の可能性もあるのです。
ですので、少なくとも最低限モテるライン(点線)を越えていることが保証されている男性の方が魅力的に見えてしまうのは仕方がありません。
特にその男性が口説いて来ている場合はその傾向が顕著でしょう。
その男性は女性と恋愛するつもりがあり、なおかつ積極的に行動しているにも関わらず、これまで成功したことがないということですので何かしらの問題があるのではないかと不安になってしまうのです。
そして、このように女性が不安になってしまった場合、確証バイアスという心理現象が発生してしまうのです。
確証バイアスというのは心理学の用語であり、簡単に言えば「自分にとって都合のいい情報だけを集める」という人間の傾向で御座います。
例えば今回の回答の最初の方でリクルートブライダルの統計情報を使用して「20代の40%が彼女いない歴=年齢」というお話をさせて頂きましたが、これには「確証バイアス」が発生しておりました。
というのも、私の回答の方針的に今回は「20代で彼女いない歴=年齢である男性は少数派である」ということを前提にしなければならなかったのです。もちろんこの仮説が間違っていたとしても私の回答は変わりませんし矛盾もしませんが、回答の説得力が失われるのは間違いありませんでした。
ですので私は数ある「恋人の有無に関する調査」の中で、最も私にとって都合の良い結果が出ていたリクルートブライダル様のデータを使用させて頂いたのです。
例えば「オーネット」の調査では45%、「The KISS」のデータでは約50%が「彼女いない歴=年齢」で御座いました。他にも様々なデータが御座いますが、私が調べた限りで最も私にとって都合の良いリクルートブライダルのデータを使用したことこそが「確証バイアス」であると言えるでしょう。
それでは話を戻しましょう。
「この年齢まで彼女が出来たことがない、ということはこの男性には何か問題があるのではないか?」という不安を抱いた女性は、自分のこの説を肯定する証拠を集め始めます。
すると男性の悪い部分だけ探すので、悪い部分ばかり目につくようになってしまうのです。当然ですが悪い部分ばかり見られてしまうと、その女性と恋愛が上手くいく可能性は大きく下がってしまうのです。
【答えを用意する】
今回のご質問者様は26歳ということですが、26歳ですと「彼女いない=年齢」であることに疑問を抱かれてしまう可能性も少なくありません。
すると女性は自身が納得する「これまでご質問者様に彼女が出来なかった理由」を見つけるために「悪いとこ探し」を始めてしまいます。
それならば女性が悪いところをたくさん見つけてしまう前に、こちらから答えを提示してしまえば良いでしょう。
この際は正直に言ってしまって構いません。明るく簡潔に自分にこれまで彼女が出来なかった理由を話してしまうと良いでしょう。
またこの際は「ネガティブ」な部分もきちんと話すことが重要で御座います。
例えばこんな理由を言ったらどうなるでしょうか?
「中高一貫の男子校出身で大学は理系。女の子と出会う機会が無かったし、学生時代は研究やゼミで忙しくてそれどころじゃなかった。1年浪人して院に行ったから卒業したのは25歳。就職して1年目は忙しかったけど2年目になって少しだけ余裕が出てきた。そしたら自分の人生が恋愛と縁のないものだと気が付いて、彼女を作ろうと思った」
この理由は物凄く真っ当ですし、この男性が問題点を抱えているようにはあまり見えません。たまたま女性と縁のない環境にいてしまったため、26歳まで彼女がいなかったように思えます。
しかしこの男性が物凄くトーク力があるような場合を除けば、この理由は恐らく納得されません。
人間はこのように「ネガティブな部分」が全く無い理由ではなかなか納得しないのです。ですのでネガティブな部分が存在しないと相手は「何かまだ隠している部分があるんじゃないか?」と邪推をされてしまうでしょう。
ですので理由を言う際は、これまで自分に彼女がいなかった理由をしっかりと考えて、きちんと自分の責任によるネガティブな部分も説明すると良いでしょう。本当にネガティブすぎる部分は言わない方が良いでしょうが、ある程度はマイナスな部分もあったほうが相手としては信頼がおけるようになるのです。
自分のことを良く見せる必要は御座いません。
あくまでも重要なのは相手の女性を安心させるために理由を話すことで御座います。
これまでの自分のどういったところに問題があり、そしてそれを今の自分はどう捉えているのかということを説明することが重要でしょう。
また、先ほどの「学生時代は見た目に気を使ってなかったんだよね」と言っていた男性のファッションが未だにダサければ、相手の女性は「この人は成長しない人だ」と判断してしまい兼ねません。きちんと自分の欠点を改善させ、それを「彼女いない歴=年齢」の理由として相手の女性にお伝えくださいませ。
「彼女いない歴=年齢」の何が面倒か
「彼女いない歴=年齢」である男性は残念ながら恋愛についての話を自らすることが出来ません。
「どうして自分にこれまで彼女が出来なかったのか?」ということを話してしまったら、もう話のネタがないのです。これまでのデートの失敗談を話しても良いですが、それもないのであれば何も話すことが御座いません。
ですのでここから先は女性に恋愛トークをしてもらい、それに合いの手を入れる、という形で話を広げると良いでしょう。
この際は「自分は恋愛経験が少ないから、話を聞かせて欲しい」という方向性で話を広げると良いかと思います。
重要なのは素直さ。相手の女性の恋愛論をひとまず全て鵜呑みにするくらいの気持ちで構いません。
先ほど「彼女いない歴=年齢」の男性があまり好かれない理由は2つある、とお伝えさせて頂きましたが、この「素直さ」こそが2つ目の理由の重要なポイントで御座います。
そもそも「彼女いない歴=年齢」の男性は面倒なのです。
恋愛経験があれば当然知っているであろうことを知らない。色々なことを教えなくてはなりませんし、色々なことで失敗することが目に見えているのです。
恋愛トークを振られたら
女性から恋愛トークを振られた場合「実は恋人いたことないんだよね」と正直に答えてしまって問題ございません。
高確率で「なんでこれまでいなかったの?」と質問をされますので、「過去の自分の問題点」と「それを頑張って改善している」という方法で回答しましょう。
その後は「自分が恋愛経験ない」ということを活かし、女性に質問をすると良いかと思います。
最初の質問は女性から聞かれた質問と同じで構いません。
例えば「初めて彼女が出来たのは何歳のとき?」という質問をされて恋愛トークが始まったのであれば、それをそのまま「じゃあ〇〇さんが初めて彼氏できたのは何歳のときなんですか?」と返せば良いでしょう。
そこからは相手の話から素直に学ぶことを心がけていれば問題ありません。
「彼女いない歴=年齢」はある程度の年齢を超えると、残念ながらあまり好かれないのは事実です。
ですが、それもきちんと対応をして、素直に学ぶ態度を持っていれば決して大きな欠点では御座いません。
それどころか上手く立ち回れば母性本能が強めの女性に好印象を与えることすら出来るのです。