男は嘘を使わなかった？
女性の方が嘘が上手なのは、女性の脳の方が嘘をつくために必要な部分が発達しているからでしょう。
しかしこれは「軽自動車よりもフェラーリの方がいいエンジンを乗っけているから速い」というようなものであり、根本的な問題解決にはなりません。
重要なのは「何故、女性の脳の方が嘘をつく部分が発達しているか」という部分なのです。
嘘をつくというのは非常に疲れることでしょう。事実を語るだけなら思考は不要ですが、嘘をつくためには色々と思考を巡らせなければなりません。当然ですがそれは多くのエネルギーを使い、脳の省エネ化に貢献しません。
そうにも関わらず嘘をつくということは、嘘をつくことでそれ以上のメリットがなくてはならないのです。
さて、人類の文化はここ1000年ほどで劇的に進化を遂げましたが、人類の遺伝子はそれ以前からあまり変わっておりません。
それでは人類がまともな文明を築けていなかった頃、男性は嘘をつくことでどのようなメリットを得ていたのでしょうか？
「あっちにマンモスがいたよ！」なんて言っても特にメリットは御座いません。
「この石はマンモスを殺せるんだぜ」という噓にも特にメリットはなかったことでしょう。
もちろん探せばいくつか「得をする嘘」も見つかるとは思うのですが、そこまで大きなメリットのある嘘はあまり思いつきません。
一方で女性の場合、非常にメリットのある嘘が１つ存在しているのです。
そしてこの嘘こそが「女性を嘘上手」にした最大の理由であると私は考えております。
この子供はあなたの子よ
オスとメスの最大の違いは「子供を産めるかどうか」でしょう。
そしてこの違いこそが男女の差を決定的なものにし、そして男女の差を生み出したと私は考えております。
さて、女性は自分で子供を産むため、その子供が自分の子供であることを確信することが可能でしょう。
一方で男性は生まれてきた子供が自分の子供であるかどうかを判断することが出来ないのです。
男性がその子供を自分の子供であるかどうかを確認するためには、女性に「他の男とセックスをしたかどうか」を確認する以外に方法が御座いません。いまだに男性が処女かどうかを確認したがるのはこの頃の名残でしょう。
それではこの時に女性が男性を騙すことが出来なかったとしたら、一体どうなってしまうでしょうか？
おそらく男性は女性の元を去り、女性とその子供に食料を提供することはなくなってしまうでしょう。それはその女性と子供の死を意味するので、女性は絶対に男性を騙さなくてはならなかったのです。
また仮に本当にその男性の子供だったとしても、それを男性に信用させなくてはならないので結果として説得という能力が向上したのでしょう。
一方で男性は仮に浮気がバレても大した問題は御座いません。
今日でこそ慰謝料などの問題も御座いますが、そんな法整備もない頃であれば「浮気したけど、それが何か？」の一言で済んでしまうのです。
ですので特に恋愛関係に関して言えば、女性は男性よりも圧倒的に嘘をつく必要があったのでしょう。仮に嘘ではないにしても「本当だと信じてもらう」という能力が男性よりもはるかに重要だったのだと思います。
