会社で生き残る方法
社会人もしくはこれから社会人になる皆様に「会社で生き残る方法」を8つお教えさせて頂きましょう。
1つ目は変化を拒むこと。
変化はリスクです。変化して成功しても大して褒められませんが、失敗をすれば厳しく責められます。変化を拒むようにしましょう。
2つ目はリーダーにならないこと。
確かにリーダーとして成功すれば評価はされますが、どれだけ評価を重ねても1回リーダーで失敗をすればそれまで。ですのでリーダーにはならないほうが良いのです。
3つ目は責任を逃れること。
責任逃れをするための書類作りこそが最も重要な仕事と言っても過言ではありません。
事業が失敗した場合は、自分以外の誰に責任を押しつけるべきかということを必死に考えましょう。
4つ目はコウモリ体質になること。
強きに巻かれ、弱気を挫く。よらば大樹の影でいきましょう。弱い者の味方をしても良いことがありません。
5つ目は八方美人になること。
敵を作るのは愚策中の愚策。誰にでも良い顔をしましょう。そうすることで誰が勝者になっても寵愛を受けることが可能です。
6つ目は決して安心しないこと。
常に警戒を怠ってはなりません。誰が自分を裏切りそうで、誰に責任を押しつけることが出来そうか。どれだけ積み上げても絶対はありません。最後まで保険をかけ続けましょう。
7つ目は行動しないこと。
出来る限り行動は人にやらせましょう。行動すればリスクが伴います。口だけで済むならそれに越したことはありません。
8つ目は挑戦しないこと。
挑戦にはリスクがつきもの。絶対に挑戦してはいけません。
この方法は特に銀行や公務員などの「お硬い仕事」で効果的です。
さて、皆様はこの方法についてどのような感想を抱いたでしょうか?
「私の会社のウザい上司がまさにこのタイプ!」なんていう風に感じた方も多いことでしょう。ですが現実問題として、私もそして皆様の多くも基本的にはこの方針で仕事をしていることと思います。
わざと嫌な表現を多用しましたが、別にこの方法が悪いというわけでは御座いません。こういったタイプの人材がいなければ、どの会社も必ず破綻をしてしまいます。
例えば急成長したベンチャー企業はこういったタイプの人材が少なく、無理な拡大で倒産してしまうことも多いのです。
重要なのはバランス。多すぎても少なすぎてもダメなのです。
こういった保身的な人材も必要ですし、逆に「このキノコ食べられそう」と言って食べてしまうような挑戦的な人間もまた会社には必要なのです。
ただしこういった保身的な戦略を取る方は気苦労が絶えないのも事実。
というのも先程の8つの方法を率先して使いたい、と思う方は少ないでしょう。
やりたいこともせず、リーダーにもならず、責任逃れに奔走し、コウモリのように立場を変え、嫌いな相手にも良い顔をし、決して安心することのない生活です。
「死なない」ということだけを目的にした方法ですので、その中には「楽しさ」や「やりがい」といった要素は存在致しません。生き残ることだけに特化した方法で御座います。
保身人間を騙す方法
さて、このように保身型の人間はとにかく慎重でリスクを回避する傾向に御座いますが、彼らを騙すことはそこまで難しくありません。
彼らは常に疑っているのです。どれだけ根拠を重ねようとも「もしかしたら……」と極めて低確率のリスクを警戒します。しかしそれでは朝ごはんを食べることすら出来なくなってしまうでしょう。
ですので彼らはそうそう物事を信じない代わりに、一度信じたものを疑いません。そこに彼らの隙があるのです。
それではここでクイズを出題させて頂きましょう。
次の画像の中に隠された言葉を見つけて下さい。
1文字ずつずらして読むと……?