【ご質問】
最近、婚活を頑張っているのですが、正直辛いです。
なんでこんなにも結婚が大変な時代に生まれてしまったんだ、と自分の生まれを恨むこともあるのですが、そもそも何でこんなにも結婚が大変な時代になってしまったのでしょうか?
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
結婚が今日ほど難しくなった理由はいくつも御座いますが、代表的なものですと次の3つなどが挙げれるでしょう。
- 女性が社会進出をするようになったから
- 男性が草食化したから
- 結婚しない人生もありだとなってきたから
しかし、今回はこのような一般論を語っても仕方がありませんので「時間」という観点から結婚が難しくなった原因を考えて見ましょう。
女の結婚はクリスマスケーキだ!
1980年代後半。
日本経済は狂乱の時代へと突入した。
そう、バブル経済で御座います。
バブル期の頭のおかしい逸話を調べるのが大好きな私としては、一度くらい経験してみたい時代でございますが、このころの「女性の結婚」はよくクリスマスケーキに例えられておりました。
女性の結婚はクリスマスケーキ論
クリスマスケーキの場合 | 結婚の場合 | |
24(歳・日) | クリスマスイブ。人気の絶頂期 | 人気の絶頂。みんなが結婚したがる |
25(歳・日) | クリスマス当日。そこそこ売れる | 結婚全盛期。みんなここで結婚する |
26(歳・日) | 割引して売ってる。安いので売れる | やや人気は落ちるが妥協すれば結婚できる |
27(歳・日) | 誰も買わない | 誰も見向きもしない |
今日の価値観からすればとんでもない理屈で御座いますが、当時の人は少なからずこの理屈を信じ行動していたのです。
ほんの2,30年前まで日本「27歳独身の女性」を「誰からも見向きもされない」と言っていた。今の価値観からすればかなり理解しがたいものでしょう。
27歳未婚はこんなジョークにもなるくらいの話であったようですが「30歳未婚女性」はジョークのネタにもならない「お局様」として扱われていたそうですので、時代の流れを感じるのではないでしょうか?
さて、時代は進み2000年を超え、男女平等が叫ばれるようになってくると、この理屈は「年越しそば理論」とか「おせち理論」のように名前を変えることになりました。
簡単にまとめると
年越しそば理論→31日(31歳)がピーク
おせち理論→1〜3日(32〜34歳)がピーク
ということ。
今日の平均初婚年齢(2011年)が、男性約31歳、女性約29歳ですので、まだ年越しそば理論には到達していないものの、クリスマスケーキ理論はかなり破綻しつつあると言ったこところでしょうか。
クリスマスケーキ論の魅力
この「クリスマスケーキ理論」「年越しそば理論」「おせち理論」の3つの中で、私は「クリスマスケーキ理論」が一番好きで御座います。
これは私が「24歳の女の子が大好きです!」と言いたいわけでは御座いません。
たしかに24歳の女性は好きですが、そうではなく「クリスマスケーキ論」の無慈悲なところがが非常に好きなのです。
他の2つの理論は「ピークの年齢」について語っておりますが「ピークを過ぎたらどうなるか?」という部分には言及しておりません。
そんな中で唯一、クリスマスケーキ論だけがピークを過ぎたらどうなるのか?ということに深く言及しているのです。
「26歳を過ぎたらクリスマスケーキと同じで売れ残りだ。値段を下げて売らなきゃダメだ」
「27歳はもうダメだ、誰も買わない」
まるで26歳になにかの恨みでもあるのかと錯覚するほどの無慈悲さが「クリスマスケーキ論」には御座います。
一方で「おせち理論」と「年越しそば理論」はそれぞれ「結婚適齢期が〇〇歳です」ということを言っているものの、その歳を過ぎたらどうなるか、ということにそこまで言及しておりません。