細道で犬に会ったら
端的に言うと、私は「好きでもない人に好意を向けていると勘違いされない方法」「告白されたときにあと腐れなく素早く断る方法」で悩んでいます。
レジ打ちのバイトでも、見知らぬお客様から告白され、断っては「すごく丁寧にしてくれるから俺のことが好きなんだと思ったのに!」と言われたり、先ほど1ヶ月でお別れさせていただいた方からも「男の人を好きになったことがないとはいえ、俺には心を開いてくれているものだと思っていた」など言われます。
職場の上司に酷く気に入られたときは、お断りしていたのですが服やアクセサリー、時計などを頂いてしまいました…。
その気がないことを伝えると「ここまでさせておいて、社会人として誠意がないんじゃないかな。失礼だよ」「君みたいな可愛いげのない子はこちらからお断りです」と叱られてしまいました。
私は大変なものぐさで、決して見た目が良いわけではありません…。
その人に特別親切にしているわけでもないのですが、なぜかこのようになってしまいます。私の日頃の行いが悪いのでしょうか。
自分勝手な相談とは思いますが、よろしければお答えを聞かせていただけるとうれしいです。
どうぞよろしくお願い致します。
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
アメリカ第16代大統領リンカーンの言葉を1つ紹介させて頂きます。この言葉は私が大好きな言葉の1つで、きっと皆様の人生でも役に立つことがあるかと思いますので、覚えておいて下さると幸いです。
]細道で犬に出会ったら、権利を主張して咬みつかれるよりも、犬に道を譲った方が賢明だ。たとえ犬を殺したとて、咬まれた傷は治らない。
確かに男性からの告白は女性にとって迷惑になることも少なくありません。特に大して好きでもない人、仕事の関係などのせいで今後の人間関係に影響が出る人などからの告白は、断っても受け入れてもロクなことにならない八方塞がりなことでしょう。
ですので「男って何で告白してくるんだよ!」と文句を言いたくなる気持ちも分かりますし、それを「セクハラだ!」と怒る気持ちも分かるのですが、それでもなお「告白されないように気をつける」ということを日頃から心がけたほうが良いのは間違いありません。
何で迷惑な男のために女性が気を使わなくてはいけないのだ!と怒りたくなるお気持ちは分かりますが、それでは犬に噛まれて死んでしまいます。残念ながら自分が正しかろうと、自分に非がなかろうと、それでもなお自衛をしなくてはならないのがこの世界の事実なのです。
例えばもしも帰宅した際に武器を持った強盗と鉢合わせてしまったとして、その時に「今、君は住居不法侵入罪を犯している!さらに窃盗罪も犯していることだろう。それにもし私を脅すならば強盗罪だ!」などという正論を述べる方がいたとしたら、その人は刺されることでしょう。
そんな人は「正しい」かもしれませんが、致命的に「愚か」であったとしか私は思えません。悪いのは強盗犯で、正しいのはその被害者ですが、そのどちらとも私は仲良くなりたいとは思えないのです。
もちろん社会の方向性を変えることは重要ですし必要かもしれませんが、それでも個人個人の視線で物事を考えれば、狂犬を絶滅させるより、狂犬から噛まれない方法を学んだ方が重要であるということをご理解頂ければ幸いです。