【ご質問】
付き合って半年の彼氏がいます。
彼氏がホワイトデーのお返しを私にはくれなかったのに他の女性には渡していたことが分かりました。
彼氏は私から好きになった人で、告白したときも「そんなふうに思っていなかったけど、それでもいいなら」と付き合ってもらうことになりました。
彼氏から連絡はほぼなく、私が連絡すると返答はあります。
デートを誘うのはいつも私です。
粘膜的な接触もしたことがありません。
ホワイトデーのお返しをちょうだい、とは確かに言っていませんが、まさか他の女性には渡して私にはないだなんて思っていませんでした。(全員分忘れている、はありえると思っていました)
私は彼氏が好きですが、彼氏に好かれている実感は全くありません。他人のときと悲しいほど何も変わっていません。
さしてお金もなくイケメンでもありませんが好きです。他にもっといい人はいると思います。でも、まだこの人のことが好きなのに他の人と付き合っていける自信がありません。
別れれば済むのかもしれませんが、別れたくないです。
頑張ってやっと彼女にしてもらえたのに自分でこの立場を捨てたくありません。
なぜこんな男の事を好きになってしまったのかも分かりません。
別れるのも辛いし、別れないで今のまま続けるのも辛いです。
私はどうしたらいいでしょうか。
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
せっかく勇気を出して告白して付き合えたにも関わらず、彼氏様から何もしてもらえないのは非常に辛いことでしょう。
しかし、今回のご質問はどうにも引っかかる部分があまりにも多いと私は感じました。
気になる言葉がいくつも御座いましたし、逆に”本来あるべき言葉”がいくつも欠けているので御座います。
「彼とどこで出会ったのか」がこの相談の最大のポイント
まず今回のご質問文を読んで私が最初に感じた違和感が「彼氏様の情報があまりにも少ない」ということで御座います。
ご質問文に書かれているのは「さほど金持ちではない」ということと「さほどイケメンではない」ということだけ。これでは彼氏様の人物像が全く分かりません。
中でも気になったのが出会いの部分で御座います。
学校の同級生なのか、会社の同僚なのか、それともマッチングアプリなのか。
こちらから告白したということは書かれているにも関わらず、相手との出会いすら書かれていないのは非常に不自然に感じました。
そして私の予想が正しければ、この書かれていない部分こそが今回のご質問のキーになるのではないでしょうか。
「出会いについて一切書かれていない」
その理由を探っていきたいと思います。
書かれていないのは偶然ではないと考える理由
「出会いを書かなかったことに深い意味はない」とお考えになる方も多いでしょう。
もちろんその可能性は否定できません。しかし、私はご質問者様が意図的に出会いについての言及を避けたと考えております。
その根拠となるのがご質問文の「他人のときと悲しいほど何も変わっていません」という部分。
例えば彼との出会いが大学だったとしましょう。
すると「他人→友達→恋人」というような過程を経たはずであり、ご質問文には「友達のときと悲しいほど何も変わっていません」と書かれたはずで御座います。
同僚でも同じ。普通、恋人になる直前の関係値を書くもので御座います。
それなのにご質問者様はそこに「他人」と書いた。
その原因は2つの可能性があるでしょう。
1つ目の可能性は「他人」からいきなり「恋人」になったという可能性。
マッチングアプリなどで出会った場合がこのパターンに該当します。しかしご質問者様は「頑張ってやっと彼女にしてもらえた」と仰っているので、この可能性は低いでしょう。このセリフはご質問者様と彼氏様の間にある程度の関係性があるからこそ出たセリフで御座います。
それでは2つ目の可能性はなにか。
それは「他人」と「恋人」の間に「書きたくない関係」が存在している、すなわち「他人→???→恋人」という流れで彼と付き合うことになったという可能性で御座います。
この可能性が正しいとすれば、次に問題になってくるのは「???」の中に何が入るのかということでしょう。
それではこの「???」の中には一体どんな言葉が入ってくるのでしょうか?
この男はモテている
ご質問者様が仰るには、この男性は「金もなく」「別段イケメンではない」ということで御座います。
さらに異常なまでに受け身な態度からしても、この男性が恋愛に対して積極的とは思えません。
しかし、ご質問者様が「頑張ってやっと彼女にしてもらえた」なんて言っていることからも、この男性がモテているのは間違いないでしょう。
また彼氏様はバレンタインデーに別の女性からチョコを貰っているわけですが、もしも特定の誰か1人からチョコを貰っているだけであれば、ご質問者様はその女性との浮気を相談するのではないでしょうか。
つまり彼氏様にチョコをあげた女性は1人ではない。特に「全員」という表現が「特定の集団」を指しているような気がしてなりません。
それが具体的に何人かは分かりませんが、少なくとも複数の女性からチョコを貰えるという時点でこの男性がモテているのは間違いありません。
なぜホワイトデーに返したのか
彼氏様はご質問者様以外の女性に対してホワイトデーのお礼をしております。
これがまた妙に引っかかるのです。例えばAさんが彼氏様にチョコをあげて、「ホワイトデーのお礼を待ってるから」と頻繁に催促していたのなら、Aさんにだけお礼をすることもあるでしょう。
しかし私の予想ではチョコをあげたのは複数人。その全員が彼に催促をしたとは思えません。
となると考えられるのは、Aさんが催促しまくっていたので、Aさんのお礼を買うときについでにBさんにもお礼を買ったというようなパターンでしょう。
ですが「ついで」で買うなら、ついでにご質問者様に買ってもいいはず。ではなぜ彼はご質問者様を除け者にしたのでしょうか?
どうしてそれを知っているのか
彼氏様はご質問者様にはホワイトデーのお礼をしなかったのに、Aさんにはお礼をしました。
その理由はともかくとして、どうしてそれをご質問者様が知っているのでしょうか?
彼が言った?
それはあり得ません。ご質問文には「他の女性には渡していたことが分かりました」と書かれています。
この言い回しになるのは、ご質問者様が何かしらの手段でこの情報を得たときだけ。例えばAさんがSNSに「〇〇君からホワイトデーのお礼を貰った!」と書いているのを見かけたとか、そういう場合でしょう。
また「全員分忘れている、はありえると思っていました」と書いていることからも、ご質問者様は「彼が複数の女性からチョコを貰っていること」を想定していたのでしょう。
これがとてもひっかります。
例えば彼氏様がモテる男性だったとしても、ご質問者様という彼女が出来たのですから、今年は他の女性からチョコを貰えない可能性だって十分に考えられるはずでしょう。
しかしご質問者様は彼氏様が他の女性からチョコを貰うことを想定していた。
まるで彼氏様が女性からチョコを貰うのは当然かのように書いているのです。
立場を捨てたくないという妙な言い回し
次に気になるのは「頑張ってやっと彼女にしてもらえたのに自分でこの立場を捨てたくありません。」という部分。
この言い回しは気になるを通り越して異常としか言えません。普通は「頑張って彼女になれたのに別れたくありません」と書くところでしょう。
ご質問者様は「別れたくない」のではなく「立場を捨てたくない」のです。
つまり「彼の彼女」という立場には、彼女以上の価値があるのです。
それでは彼の彼女という立場にはどのような価値があるのでしょうか。
金もなければ権力もない。
そんな男性の彼女という立場に価値があるとすれば、それはもう1つしかないのです。
彼は多くの女性から彼女にしてほしいと言われている。
そして彼はそんな女性たちに対して「僕は彼女を作らない」的なことを言っているのです。
彼氏はおそらくアーティスト
・金はあんまりない
・別にイケメンではない
・恋愛にも積極的ではない
・それなのにモテる
・しかも彼女が「彼はモテる」と知っていて、なおかつ彼女たちのことを「全員」と呼ぶ
・彼の彼女という立場には価値がある
・誘えば来る程度には暇
・彼氏と付き合う前の関係性を言いたくない
今回のご質問文の違和感をまとめると、以上の8点になります。
そしてこの8点を満たす人間を私は1つしか知りません。
それがアーティスト。
顔がよくないということなのでモデルや舞台俳優ということはないでしょう。考えられるのは画家、作家、イラストレーター、漫才師、芸人、ミュージシャン、バンドマン、YouTuberあたり。さすがに職種までは分かりませんが、何かしらのアーティストである可能性が極めて高いと思います。
となれば「他人→???→恋人」の「???」の部分に入る言葉は1つしか御座いません。
ファン
おそらく彼は地下ではそこそこ人気があるくらいのアーティスト。彼女がいると発覚すれば色々と面倒なことになるのでしょう。
だからこそ「ファン」という言葉を避けたのではないでしょうか。
個人的には配信者が可能性として最も高いと考えております。具体的に言えば「登録者が1〜2万人で広告収益よりも投げ銭が収益の多くを占めていて、ゲーム実況をしているけどあんまりゲームは上手くなく、視聴者から見守られている感じの配信をするタイプの実況者。顔出しをしていないので、やたらと美化されたファンアートがある。Vtuberの可能性もある。」といったところではないでしょうか。
ご質問者様は若くて可愛い
彼氏様はアーティストであると私は予想しましたが、一方でご質問者様の人柄についてもご質問文から読み解ける部分が御座います。
ポイントになるのがこの部分。
他にもっといい人はいると思います。でも、まだこの人のことが好きなのに他の人と付き合っていける自信がありません。
別れれば済むのかもしれませんが、別れたくないです。
頑張ってやっと彼女にしてもらえたのに自分でこの立場を捨てたくありません。
平均的な女性であれば、このような文章は絶対に書きません。この文章を書けるのは「それなりに可愛くて、なおかつそれを自覚している女性」だけで御座います。
まず今回のご質問者様は客観的に見て結構冷め切った関係であるにも関わらず「彼氏から振られる」ということを想定しておりません。自分から捨てるかどうかについては悩んでいますが、彼氏から捨てられるということは一切心配していないのです。
さらに「他にもっといい人」がいると言い、その上で「(そういう男と)付き合っていける自信がない」と言っているのも重要でしょう。
つまり「その気になれば、そこそこ条件の良い男と付き合うのは余裕」と思っているのです。
ご質問者様に自覚はないかもしれませんが、相当な自信家であるのは間違いありません。なかなかどうしてここまで言い切れる女性というのはなかなかお見かけしない、個人的には大好きで御座います。
しかしここにまた面白いポイントがあるでしょう。
もしもご質問者様が今でも「彼の方が上」と思っていたら、いくら何でもこんなことは言えません。付き合うまでは「彼女にしてもらえた」と言うほど彼のことを上に見ていたのに、今はもう「こいつに振られることはない」と彼氏様のことを下に見ているので御座います。
それは「どうして”こんな”男の事を好きになってしまった」という部分にもよく出ています。
”こんな男”
つまりご質問者様は彼氏様のことを「魅力的ではない男」と言っているので御座います。
ちなみに私は先程「顔出ししていない配信者」と予想しましたが、それもこの部分が関係しております。
というのも彼氏様の行動は彼氏として問題があるものが多いとは思いますが、どちらかと言えば「彼は私のことが好きじゃないんじゃないか」と女性を不安にさせる行為で御座います。人間は不安になれば自己評価が下がり、相対的に相手の評価が上がるものでしょう。
それなのにこうして敬意が異常に下がっているのは、実際に顔を見たら彼の顔が予想よりも良くなかったからではないかと予想しました。そんなことが出来るのは顔出ししていない配信者くらいなもの。もしかしたら長年SNSでやり取りをして、ようやく付き合えたのかもしれません。またはご質問者様も彼と同業である可能性もあるでしょう。
ご質問者様は彼氏様の性格に一切触れず「顔も金もない」と仰るような方で御座います。それにご質問者様はまず間違いなく可愛いので、実際に会った際にネットのイメージとかけ離れていれば敬意を失うこともあるでしょう。
モテると思いだせ!!
色々と勝手な推測ばかり語ってしまい申し訳ございません。しかしご質問文に性格などが書かれていなかったため、こうして推測をしなかれば何のアドバイスをすることも出来ないのです。
私の推測が当たっているか、それとも大外れなのか。それは私には分かりません。しかし「当たっている」と仮定をしなければ何の回答も出来ませんので「当たっている」と仮定してお話をさせて頂ければ幸いです。
さて、もしも彼氏様が何かしらのアーティストであると仮定すれば、今回のご質問文の違和感は全て説明がつきます。
化物語の”メイン”ヒロインである戦場ヶ原ひたぎは作中で自分の彼氏に「自分の彼氏がモテモテというのは、彼女として割と最高の気分なのよ」という名言を残しておりますが、良くも悪くもこれは人間の本質的な心理でしょう。ちなみに戦場ヶ原ひたぎはこの言葉に続けて「ただし本気になったら相手の女(と神原)もろとも殺す」と言っておりますので、ご注意くださいませ。
彼に憧れている女性ファンは何十何百人といるのに、そんな中で自分だけが彼の彼女になれたとなれば、その気分は格別のことでしょう。言い方が少々厳しくなってしまいましたが、私はご質問者様を否定するつもりは全く御座いません。それは人間として当然の心理で御座いますが、そんな男を「こんな男」と言い切ってしまう強さなどは大好きで御座います。
そう、大好きなのです。
ご質問者様、ご自身の魅力を忘れておりませんか?
ご質問者様は何十何百という女性ファンを差し置いて彼の彼女になれる女性であり、その気になればそこそこの男といくらでも付き合えるほど魅力的な女性なので御座います。
その自信を忘れてしまってはおりませんか?
しかもその上、自分から男性に告白をすることも出来る。「粘膜的な接触もしたことがありません。」なんていうこれまた妙な言い回しをされておりますが、要するにキスすらしたことがないのでしょう。逆に言えば手を繋いだことはあると思うのですが、それだって恐らくはご質問者様の方からリードをされたのでしょう。
可愛くて魅力的、その上恋愛は自分からリードが出来る。しかも「粘膜的な接触もしたことがありません。」と仰るということはセックスにもそこまで抵抗がない。
どう考えてもモテるのです。彼氏様に何人の女性ファンがいるのかは知りませんが、所詮はファン。実際に彼と付き合ってみればみんなご質問者様のようにがっかりするようなしょーもない男で御座います。
どうしてご質問者様がそんな程度の男で甘んじているのでしょうか?
自分が死ぬほどモテることを忘れておりませんか?
この程度の男ではない、もっと魅力的な男もご質問者様に夢中なのをお忘れですか?
何も彼以外の彼氏を作れとも言いませんし、他の男を好きになれとも言いません。というよりご質問者様は「惚れられる側の人間」であり「惚れる側の人間」ではなかったはずでしょう。
まずは彼以外の男性と遊んで自分がモテることを思い出してくださいませ。そうすれば「なんでこんな男に熱中していたんだ」とお気づきになることでしょう。それにもしかしたら彼が嫉妬して何かをするかもしれません。