街コンっていい男いるの?
あまりにも出会いがないため街コンや出会い系を利用したいと考えています。当方大学生の女です。
ただ、どんな男性が来るのかが分からないですし、私がいうのも失礼ですが、こういうのを利用する男性の中に「良い人」がいるのか疑問です。
街コンや出会い系を使用するべきなのでしょうか?
あんまいない
ご質問誠に有難うござます。
別段、街コンや出会い系を否定するつもりは御座いませんが、ご質問文を読む限りでは、安直にあの手のサービスを利用したとしてもご質問者様の幸福に繋がるとは思えません。
もちろん重要なのは、この「安直に」の部分。
さすがに女子大生のご質問者様に「出会い系」をオススメするつもりはあまり御座いませんが、世の中の道具というのはどれも”使い方”が重要なのです。使い方が悪ければどんなものでも凶器になりますし、どんなものでも薬になる。
それでは早速ですが、ご質問者様の今のお悩みとそれをどう解決していくべきなのか、というお話をさせて頂きたく思います。
青い鳥は家の中にいる
幸福の象徴である「青い鳥」を探しに行ったチルチルとミチルは、様々な冒険を経て、青い鳥が自分の家の鳥かごの中にいる、ということに気がつく。
幸福とは何か
命とは何か
そんな壮大なテーマを非常に分かりやすいお話に落とし込んだ「青い鳥」
皆様も一度くらいは「青い鳥」を読んだり聞いたりしたことがあると思いますが、幸せというのはいつだって自分の身近なところにある、ということを教えてくれる名作です。個人的に非常に好きな話でもあるので、お読みになったことがない方はこの機会に読んでみてはいかがでしょうか?
さて、いきなり話が飛んでしまいましたが、この青い鳥を読むとたいていの方がこんな感想を抱かれることでしょう。
「そっか!幸せは身近なところにあるんだね!」と。
私はこの感想は青い鳥の本質の半分に過ぎないのではないかと思っております。
確かに幸福の青い鳥はチルチルとミチルの身近なところにいました。しかし、その鳥は旅に出る前からそこに存在したのです。最初からずっと彼らのそばにいたのに、2人はそれが青い鳥であることに気がつけなかった。
これこそが青い鳥の本質のもう半分の部分。
挑戦をし、様々な経験を積んだからこそ、身近な幸せに気がつくことができる。
青い鳥を読まなくなって「幸せは身近なところにある」ということくらい誰もが何となく気がついているのです。しかし、それに本当の意味で気がつくためには自分の近くに幸せがないと悩み、隣の芝は青いと妬み、外の世界へ飛び出さなくてはならない。
そうして外の世界から、自分の世界を見つめることで初めて「ああ、身近な場所こそが幸せなんだ」と気がつくことができる。
チルチルとミチルは旅に出たからこそ、その鳥が青い鳥であることに気がついたのでしょう。
余談
話は大きく脱線しますが、私は「モテたことがない男の一途さ」ほど信用できないものもないと思っております。
青い鳥において、部屋の中にいる鳥はチルチルが前から飼っている鳥でした。そしてその段階ではどう見てもその鳥は青くなかったのです。2人が旅に出て様々な経験を積み、様々な青い鳥を見たからこそ、その鳥が青い鳥であることに気がつけたのでしょう。
「モテたことがない男の一途さ」というのは青い鳥風にいうと、どう見ても青くない鳥を「青だ青だ」と主張しているようなもの。経験の伴わない知識は脆くすぐに崩壊します。だからこそ私は「モテたことがない男の一途さ」を信用しておりません。
様々な青い鳥を見つけ、様々な経験を積んでから、「この鳥こそが青い鳥だ」と言うのと、他の鳥を知らないで「これは青い鳥だ」と言い聞かせるのでは意味が全く違う。
いえ、今回の内容が女性向けでしたので、男性の方にも何かお伝えできれば、と思いまして。
以上、余談で御座いました。本文に戻ります。
青い鳥の居場所
重ね重ねになりますが、私は出会い系や街コンを否定したいわけでは御座いません。
それにそういった場所こそが身近であった可能性も十分にあるのです。
さらに、チルチルとミチルは冒険した先の街で青い鳥を何度も見つけていることも忘れてはいけません。たいていの場合、その青い鳥を「家に持ち帰ろうとするから」青い鳥は死んでしまうのです。
青い鳥と一緒に、青い鳥が元いた場所で生活するぶんには何の問題もないのではないでしょうか?
ただ、今回こうして青い鳥の話をさせて頂いたのは、仮に青い鳥が身近な場所にいるとしても、その鳥が「青い鳥」であると気がつくためには「冒険」をしなくてはいけないという話をさせて頂きたかったからで御座います。
さらに言えば、ご質問者様が身近だと思っている「大学」や「(やっていれば)バイト先」こそが冒険先なのかもしれません。
今回のご質問文を読む限り、私はご質問者様の青い鳥は大学などの今のご質問者様にとっての身近な場所にいると思っていますが、その青い鳥に気がつくためにも、自分の「身近」がどこであるかを知るためにも冒険の旅に出てみましょう。
絶対のルール
さて、冒険に出ましょう。なんて気軽に言いましたが、冒険に出て挑戦するのは「身近な場所」に戻ってくることが出来ることが大前提になっております。
危険な感じを楽しむのはともかく、本当に危険なことに挑戦してはいけません。この点だけはどうかご理解くださいませ。
これは男性の方も同じです。男女で「これは危険」の基準こそ違いますが、本当に危険なことに挑戦するのは「その挑戦に重大な意味があり、失敗した時のリスクが覚悟できているとき」だけ。
ようするに私がここでどれだけ口にしようとも「私は挑戦する!」と言えるような状況の時で御座います。逆に言えば私ごときの言葉でためらうようでは危険なことには挑戦しない方が賢明です。