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誰にでも優しい彼氏にモヤッとする理由を解説!

【ご質問】

私の彼氏は私に対してだけではなく、女子を含め誰に対しても優しい人です。

なんでそんなに誰にでも優しくするの、としばしばモヤっとするのですが、人に優しいこと自体は悪いことではないのでとがめにくいです。

気にしていると少し言ってみたこともあるのですが、あまり改善(?)はされません。

回答いただけたら嬉しいです。

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

コロナの影響で世界的に経済が衰退しております。私の働くラブホテル業界も例外ではないどころか、この問題の被害を最も受けている産業の1つとすら言えるでしょう。

さて、このように世界的に経済が落ち込んでいる今日でございますが、経済が発展することに文句のある方はいらっしゃらないことでしょう。

「いやいや、人類は洞窟で狩りをしながら暮らすべきなんだ」と主張される方も稀に存在しますが、稀なので今回は無視させて頂きます。経済の発展そのものに不満のある方はほぼおらず、皆の共通の願いと言っても過言ではないでしょう。

しかしだからと言って、経済の発展に伴う弊害に文句がないというわけでは御座いません。

 

公害

経済格差

環境問題

 

経済の発展によって生まれてしまった問題はいくらでも御座います。

しかしこれらの問題に不満があるとは言え、それはあくまでも「これらの問題」に不満があるのであって、経済発展そのものに不満があるわけではないでしょう。

もしも一切公害を発生しない経済成長があるのであれば。

もしも一切格差を生み出さない経済成長があるのであれば。

もしも一切環境問題を引き起こさない経済成長があるのであれば。

 

それに反対する人はいらっしゃらないことと思います。稀にいらっしゃいますがごくごく少数なので今回は無視させて頂きます。

 

今回の問題もそれと同じでしょう。

私だって「人に優しい」ということに苦言を呈するつもりはほぼ御座いません。

しかし「人に優しい」ということで発生してしまった弊害については苦言を呈しても何の問題もないでしょう。

 

この世に100%の善など存在しないのです。

確かに「人に優しい」という行動は基本的に善行と言えますが、それだって何も弊害を生み出さないわけではありません。

ですのでその弊害については、彼に苦言を呈しても何の問題もないでしょう。

 

それではその弊害とは一体何か。

それはご質問者様自身が一番ご理解されていることでしょう。

 

「恋人をモヤっとさせている」

 

ご質問者様が苦言を呈するには十分すぎる弊害であると私は思います。

ご質問者様だって、もしも彼がご質問者様のことを「モヤっと」させずに人に優しくしていれば、彼のことを誇りに思うのではないでしょうか?

3つの優しい人

それではご質問者様が「モヤっ」としてしまう原因は一体何なのでしょうか?

これは「誰にでも優しい人」の根本的な部分に原因があるでしょう。

実は一言で「誰にでも優しい人」と言っても、3つのタイプが御座います。

1つ目のタイプが「平等で誰にでも優しい人」

2つ目のタイプが「差別的で誰にでも優しい人」

3つ目のタイプが「臆病で誰にでも優しい人」

 

この3つのタイプのうち、私が恋人としてオススメできるのは1つだけ。

さて、それでは皆様はどの「誰にでも優しい人」とお付き合いをしたいでしょうか?

 

1本のワクチン

この3つの優しい人の違いは、危機的状況を考えると分かりやすいでしょう。

例えばご質問者様と彼氏様と知らない男の3人がとある病に犯されたとします。

この病気の致死率は100%、ワクチンを打たなければ絶対に死ぬ病だとしましょう。

しかしワクチンは彼の手元に1人分しか御座いません。つまり命が助かるのは1人だけ。そんな状況だとしましょう。

 

まずは「平等で誰にでも優しい人」

彼がこのタイプであれば、平等なので同等にチャンスを与えることでしょう。つまりジャンケンでもして、勝者にワクチンを渡すのです。

もしくはワクチンを破棄して全員で死ぬという可能性もあるでしょう。平等であるのは間違いありませんが、そんなもの気の狂った狂人でしかありません。

 

次に「臆病で誰にでも優しい人」

このタイプは自己保身のために人に良い顔をしているだけなので、追い込まれると自己保身に走ります。

つまり自分にワクチンを打つのです。生物的にはまともかもしれませんが、恋人としてオススメ出来るかと言えば疑問が残ります。

 

そして最後に「差別的で誰にでも優しい人」

このタイプは明確に差別をします。ですので知らん男のことなど優遇せず、彼女にワクチンを渡すことでしょう。

ワクチンが何本もあるのであれば、その知らない男にもワクチンを分けることでしょうが、1本しか無ければ絶対に渡さない。明確に差別をしています。

 

この時点でお分かり頂けるかと思いますが、私がオススメするのは「差別的で誰にでも優しい人」だけ御座います。

差別を辞典で引いていただければ分かりますが、人を優遇するのもまた差別。

可能な限り人に優しいのは構いませんが、どうしても誰かを選ばなければならない時、そんな時は意思を持って明確に彼女を差別できない優しさは彼氏として問題があると私は思います。

モヤっとの原因

おそらくご質問者様が誰にでも優しい彼を見てモヤっとしている原因を端的に言ってしまえば「1本しかないワクチンを自分にくれないかもしれない」という不安でしょう。

彼氏様が実際にどのような優しさを人々に見せているのかは分かりませんが、もしかしたら彼は危機的状況でも私以外の誰かを優先してしまうのではないか、その不安こそがご質問者様のモヤっとの原因かと思います。

 

もしも彼が1本しかないワクチンを自分にくれるという安心感こそあれば、彼が他の人にどれほど優しくしていたとしても、ご質問者様がモヤっとすることはなかったでしょう。

「もしかしたら彼はワクチンをくれないかもしれない」

「別の人にあげてしまうかもしれない」

その不安こそがご質問者様のモヤっとポイントなので御座います。

私とあの子どっちが大事なの!?

私はご質問者様の彼氏様がどんな方なのか存じません。

 

もしも彼が「平等で誰にでも優しい人」であるのなら、悪いことは言いません、別れた方が良いでしょう。

彼は人類にとって必要で高潔な人間ではあっても良き彼氏ではないのです。

ご質問者様が偉人の妻として共に命を世界に捧げるつもりがあるのであれば構いませんが、そうではないなら別れた方が良いでしょう。偉人の妻なんて想像するだけでも地獄です。

 

もしも彼が「臆病で誰にでも優しい人」であるのなら、これもまた悪いことは言いません、別れた方が良いでしょう。

私は何も自己保身が悪いとは思ってはおりません。ですが自己保身のために周囲に気を遣っているはずなのに、彼女を不安にさせているということは、彼は極度の内弁慶なのです。

ご近所様に良い顔をするために、勝手に自治会の理事とかを引き受けてきますよ。しかも雑務の半分をご質問者様に押し付けて。

 

そして彼が差別的で誰にでも優しい人であるのなら、彼が自分のことを差別して贔屓していてくれるか確認すれば良いでしょう。

確かに人に優しいのは悪いことではありません。ですので「人に優しくしないで」と苦言を呈しても、あまり効果はないでしょう。

ご質問者様が苦言を呈するべきなのは「人に優しくする」という行為ではなく、その行為によって生まれた弊害の方なのです。

もしも彼が差別的で誰にでも優しい人であるのなら、どちらを取るか悩むことはないでしょう。

少なくともどうしようかと真剣に検討はしてくれることと思います。

 

誰にでも優しい。けれど誰かを選ばなければならない時は迷わない。

 

ご質問者様の彼氏様がそんな差別的で誰にでも優しい人であることを願っております。



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