話を聞くことすら出来ないなら
人から相談をされた時は、相手の「話を聞いてほしい」というお悩みを解決するだけで十分で御座います。
それだけでも相手の気持ちはかなり楽になり、相手の悩みを解決していると言えるでしょう。
しかし「ただ話を聞くだけでいい」と言ってもそれは決して簡単なことでは御座いません。話を聞くと言っても、ずっと黙っていればいい訳ではなく、適度に相槌を打ったり、相手の気持ちを汲み取って同意をするなど高度な技術が必要とされるのです。
そもそももしも「ただ話を聞く」ことができる人がたくさんいるのであれば、人は相談相手に困ったりは致しません。「ただ話を聞く」というのは高度な技術が必要とされる特殊技能なのです。
それでは「話を聞く」というスキルを持ち合わせていない方は、相談をされたときにどうすれば良いのでしょうか?
人に悩みを相談する方は、一人で向き合うにはあまりにも大きすぎる悩みを抱えております。
そんな方が本当に欲しているのは、悩みを解決する画期的なアイディアではなく「側にいてくれる人」でしょう。
「話を聞く」というのはそのための手段に過ぎません。話を聞いてあげることで「私はあなたの側にいる」と伝えることで、相手の悩みを解決しているだけなのです。
ですのでもしも話を聞くことすらも出来ないのであれば、自分が相手の味方であるということを伝えてあげて下さいませ。
「悩みを解決するようなアドバイスは出来ないかも知れないけど、私はあなたの味方だよ」
この言葉を本気で言ってくれる人がいることが、どれほど相談者を救うことか。悩みを抱える人間にとって、これほど嬉しい言葉は他に存在しないのです。
最後になりますが、もしも身近に相談をする方がいない、話が出来る相手がいないとお悩みの方は私のLINEまでお悩みをお送りいただければ幸いです。
画期的なアイディアで問題を解決できるとはお約束できませんが、せめて皆様の味方にはならせて下さい。