無能な働き者
有能な怠け者は司令官にせよ。
有能な働き者は参謀に向いている。
無能な怠け者も連絡将校か下級兵士くらいは務まる。
無能な働き者は銃殺するしかない。
無能な働き者より引用
これはインターネットで有名なコピペであり、ご存知の方も多いでしょう。
このコピペの意味は以下の通りになります。
「有能な怠け者」は有能であるが故に事の是非を決することができる。
そして、怠け者であるが故に他人を用いて任せることもできるので上に立つ者として最適である。
「有能な働き者」は事を判断することはできるが、働き者であるが故に他に任せきることができない。
よって、上に立つよりも参謀として輔佐する立場が適当である。
「無能な怠け者」は自分で判断できないし、自ら動こうともしない。
よって、命ぜられたことをそのまま遂行する立場に適任である。
「無能な働き者」は自分で適切な判断もできないのに、勝手に動く。
これは、余計な事をして迷走する者である。
座右の銘データベースより引用
この話で重要なのは「無能な働き者」は「無能な怠け者」よりも迷惑であるということでしょう。
一見すると頑張っている分だけ、無能な働き者の方がマシなような気もしますが、現実的には無能な働き者は問題を広げるだけで非常に迷惑な存在になってしまうのです。
さて、社交的なコミュ障もまた「無能な働き者」と同じような扱いを受けてしまうものでしょう。
内向的なコミュ障は積極的に人に関わらないので、人に不快感を与えることは稀で御座います。
もちろん仕事の関係上どうしても関わらなければならないようなことはあるでしょうが、その場合でも極力関わりを作らないためそこまで極端に嫌われるようなことは御座いません。
しかし社交的なコミュ障は違います。
彼らは本質的に人が好きなのです。
人と関わり、人と喋ることを望んでいる。
だからこそ
積極的に人に関わり
積極的に人と話し
積極的に人と会話し
そして嫌われるのです。
関わらなければ嫌われないにも関わらず、関わらずにはいられない。
そんな不器用で、辛く苦しい存在。
それが「社交的なコミュ障」で御座います。
彼らは行く場所行く場所で自分のコミュ障を発揮してしまうので、みんなから「あいつはコミュ障だ」と後ろ指を刺されてしまうことでしょう。
そう、真に不幸なコミュ障は社交的なコミュ障なので御座います。
そもそも人と関わることが嫌いなタイプのコミュ障の方ももちろん辛いことと思いますが、社交的なコミュ障ほどでは御座いません。
社交的なコミュ障
私は1週間に1度はバーに足を運びます。
そして月に1度くらいは新しいバーを開拓するように心がけているのですが、新しいバーに足を運ぶと大抵の場合、社交的なコミュ障を患っている方にお会いします。
彼らは不幸にも、バーでも嫌われています。
常連から疎まれて、店員さんは最低限の対応しか致しません。
彼を知る人は皆、彼を嫌っているのです。
だからこそ彼らは初対面である私にフランクに声をかけて来るのでしょう。
彼らからすれば好感度0である私こそが、最も好感度の高い人物なのです。
初対面なのに妙に馴れ馴れしく、妙に笑顔で、妙に社交的で、そして会話がチグハグな人。
そんな人に皆様も1度くらいお会いしたことがあるのではないでしょうか?
彼らは確かに社交的ではありますが、決してコミュ力が高いわけでは御座いません。
真のコミュ障は得てして社交的なのです。
彼らと仲良くなれとまでは申しませんが、ほんの少しだけ社交的なコミュ障の人生に思いを馳せて頂ければ幸いです。
そして彼らはいつか人との関わりを持つことに絶望し、内向的なコミュ障へと変化をすることでしょう。
しかし「人と関わりたい」という彼らの願いが消えることは決してないのです。
もしもこの記事をお読みになって心に来るものが御座いましたら、下記のLINEをご利用頂ければ幸いです。
具体的な解決策をご提示できず申し訳ございません。せめて苦しさ辛さをぶつける相手としてご利用くださいませ。