コミュニケーション能力障害。
障害と言いましても、必ずしも病的な問題を抱えているとは限りません。
アスペルガー症候群やADHDなど病的な理由によってコミュニケーション能力障害を患っている方もいらっしゃいますが、多くの場合は病気ではなく、ただただコミュニケーション能力が劣っているだけで御座います。
皆様は「コミュ障」と聞くと、どのような人物を想像されるでしょうか?
あまり社交的ではなく口数も少ない。
人見知りが激しく積極的に人に話しかけることが出来ない。
そのような人物を想像されるのではないでしょうか?
もちろんそう言ったコミュ障の方がいらっしゃらないわけでは御座いません。
ですが、私が知る限り真のコミュ障とは得てして社交的な性格をしているものです。
より正確に言うのであれば。
「あいつコミュ障だよね」と後ろ指を指されている人物は「社交的なコミュ障」である可能性が極めて高いと言えるでしょう。
知られなければ、嫌われない
一般的にコミュ障と言うと内向的な人物を思い浮かべることと思います。
しかし、コミュニケーション能力とはあくまでも「相手との意思疎通能力」であり、社交的か内向的かということはあまり重要では御座いません。
内向的か外交的かというのは、新しい人と会話することが「好きか嫌いか」という話であり、会話能力の話ではないです。
これは運動で例えると分かりやすいでしょう。
運動神経が悪い方の中にも運動好きな方はいらっしゃいますし、逆に運動神経抜群の運動嫌いだって存在します。
それと同じように「会話好きだけど会話能力が低い方」や「会話嫌いだけど会話能力が高い方」もたくさんいらっしゃいます。
さて、それでは会話能力と会話好きかどうかということをグラフにしてみましょう。
コミュ力高 | コミュ力低 | |
社交的 | パリピ | 嫌われ者 |
内向的 | 渋い大人 | 職人気質 |
左上のパリピゾーン。
つまり社交的であり、なおかつコミュ力が高い方は何の問題も御座いません。
交友関係を広げ、それぞれで良い人間関係を構築できることでしょう。
左下の渋い大人ゾーン。
内向的ではあるものの、コミュ力が高い彼らは付き合えば付き合うほど味の出てくる魅力的な人物であると言えるでしょう。
パリピゾーンの方ほど交友関係は広がりませんが、狭く深い人間関係を構築するタイプなので問題ありません。
次に右下の職人気質ゾーン。
一見すると大変危険なゾーンに思えるかも知れませんが、実はこのエリアの方もそこまで問題は御座いません。
確かに内向的でコミュ障なので交友関係は広がりませんが、そもそも本人が交友をあまり望んでいないので大した問題ではないのです。
また、そもそも知り合いの数が極端に少ないので人から嫌われることもそうそうありません。
人から嫌われるためには人間性を知られる必要があるのです。
誰からも知られることがない職人気質ゾーンの方は知られてすらいないので、嫌われる心配は御座いません。
問題なのは右上。
嫌われ者ゾーン。
すなわち社交的なコミュ障で御座います。