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「なんでもいい」と言ってしまう6つの心理パターン

なんでも良いと言われてしまう

今、片思いの人がいるのですが彼の好きな女の子の髪型や服装を聞いても「似合っていればいい」と言われてしまいます。

好きな食べ物を聞いても「なんでも食べる」と言われて誘いづらいです。

好きなタイプも服装も食べ物も「なんでもいい」という人と距離を縮めるにはどうすればいいのでしょう??

上野さんのお考えを教えていただけたら嬉しいです。

なんでも良いは6パターン

ご質問誠に有難う御座います。

男女問わず質問をした際に「なんでもいい」という回答をする方は少なくありませんが、本当に「なんでもいい」と思っている方はまず存在しないと言って良いでしょう。

この「なんでもいい発言」をする方は大きく6つのタイプに分けることが可能です。今回はそんな6つのタイプについてご説明をさせて頂きましょう。

本当に何でも良い派

本当に何でも良い派は、その物事に対しての関心や知識の無さが原因であると言えるでしょう。

例えば皆様はインデラとウィチャヤのどちらが良いでしょうか?

インデラ派の方もいればウィチャヤ派の方もいらっしゃるかも知れませんが、ほとんどの方は「どっちでもいい(なんでもいい)」というのが本音かと思います。

インデラとウィチャヤというのはブルネイスーパーリーグに所属しているサッカーチームの名前ですが、ブルネイのサッカーチームなんて知識も無ければ関心もないことでしょう。ですので我々日本人にとってはインデラが勝とうとウィチャヤが勝とうとどうでも良いのです。

これが「知識関心の無さによる”なんでもいい”」で御座います。

もしも相手の男性がこのタイプであった場合、とにかく「押す」しか方法は御座いません。

例えば私は西武ライオンズのファンですが、西武ライオンズのファンの人間を他球団のファンにするのは難しいでしょう。何故ならば野球に強い興味を持っているからです。

しかし、野球に全然興味が無い方を西武ライオンズファンにするのはそれと比べれば難しいことでは御座いません。そもそも知らないので、教え導くことでそのファンにすることが出来るのです。

何でも良いけど序列はある派

次に「何でも良いけど序列はあるよ派」で御座います。

例えば「焼き肉」「寿司」「イタリアン」の3択で夕飯を悩んでいたとしましょう。

このタイプの方は

1位 寿司

2位 イタリアン

3位 焼き肉

というように序列は付いているのですが、3位の焼き肉であったとしても合格ラインを超えているのです。

ですので序列はあるものの、最下位もOKというタイプ。この状態を「なんでもいい」と表現しているのです。

条件付きで何でもいい派

3つ目は「条件付き何でもいいよ派」で御座います。

これは相手の中で明確な基準があり、その中であれば何でも良いというパターンで御座います。

「目的」が明確に存在しており、その目的が達成できるなら手段は問わない、というようなパターンであると考えると分かりやすいでしょう。

例えば「本を買う」という目的があった場合、その本を買う手段は書店でもAmazonでも楽天でも構わない、というような状況が分かりやすいかと思います。

「本を買う」ということが目的であり、それを達成する手段にはこだわらない。それが「なんでもいい」という表現になるのです。

お前が決めろ派

「お前が決めろ派」はこの6タイプの中で最も厄介な相手でしょう。

相手の中である程度の結論はすでに出ているのですが、それをこちら側が提示することに価値を置くタイプです。

「私はどっちでも良いと思うが……君はどう思うんだい?」と言っておきながら、納得する回答を得られるまで「しかしそれはね……」と否定する面倒なタイプの上司を想像して頂ければ分かりやすいでしょう。

こういったタイプは「いや、君が決めたことじゃないか」と責任逃れをしたいだけですので、出来ることなら関わらないほうが良いかと思います。もちろん仕事などであれば避けられないことも御座いますが、恋愛相手であれば避けることも可能でしょう。

全然なんでも良くないけど何が良いか分からない派

「全然なんでも良くないけど何が良いか分からない派」は6つのタイプの中で最も多いタイプです。

「好きなものを欲する感情」と「嫌いなものを遠ざける感情」の2つを比較すると、多くの方は「嫌いなものを遠ざける感情」の方が強いことでしょう。

ですので多くの方は「自分が何を嫌っているか」ということは理解しているものの、「自分が何を好きか」ということが分かっていないのです。

このタイプの方の言う「なんでもいい」は「なんでもいい」と言う意味ではなく「自分でも何を欲しているか分からない」と捉えたほうが良いでしょう。

特にこれはビジネスにおいて非常に重要です。

消費者が「こんなもの欲しい」と言ったものを作っても、そうそう売れることは御座いません。だいたい消費者が想像できる程度の商品など誰かがすでに作っています。

消費者は多くの場合において自分の欲しいものを正確に想像することなど出来ません。もしも消費者が自分の欲しいものを正確に想像できるなら、誰でも漫画家になれるでしょう。

我々消費者は、商品を見た時に初めて「自分はこれが欲しかったのか」と理解するに過ぎないのです。

自分のツボにピッタリ嵌った同人誌がその良い例でしょう。その同人誌と出会うまで、その同人誌が欲しいということを人は想像できません。

嫌われたくない派

最後の1つは「嫌われたくない派」で御座います。

このタイプは選択肢の中で序列がついている場合も、ついていない場合も御座いますが、そんなことよりも「相手から嫌われたくない」という感情が優先されているタイプです。

自分の提案が相手を不快にさせてしまうのではないか。

相手の選択と自分の選択が食い違って、揉めてしまうのではないか。

そもそも「〇〇がいい!」なんて言ったら”我儘な人”と思われてしまうのではないか。

そういった想像から自分の意見を言うことが出来ず「なんでもいい」と言ってしまうタイプで御座います。

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