丁寧な女性
もしもこのコラムをお読みの方の中で「男性からモテない」とお悩みの方がいらっしゃったとしたら、それは「丁寧だから」ということが原因かも知れません。
特に真面目すぎる女性に多いのですが、好きな男性に対して丁寧な対応をしてしまうことが御座います。
しかし、残念ながら丁寧な対応というのは男性にとって「最も距離を取る対応」であることが非常に多いのです。
そもそも男性は歳をとるにつれ、女性から「丁寧な対応」をされることが多くなります。女性は社会性が高いので、仕事でも友人関係でも、よっぽど嫌いな相手でもない限り最低限丁寧な対応をされますが、男性は女性と比較すると「嫌いな相手」への対応が良くありません。
ですので相手の男性に対して非常に高い好感度で女性が対応しても、男性は自分のものさしで判断をしてしまうので、あまり「好感度が高い」ということが伝わりません。
ですのでもしも男性に「好意がある」ということを伝えたいのであれば、丁寧な対応をするよりも、多少フランクな対応をした方が男性には「好意がある」ということが伝わりやすいと言えるでしょう。
このフランクなタイプがどのようなものか分かりにくい方もいらっしゃるかも知れませんが、フランクな対応を学ぶ上で非常に役に立つのは「スターバックス」の店員さんで御座います。
スターバックスの店員さんは確かに最低限のマニュアルをしっかりと守っていますが、その上で少しマニュアルから外れた対応もされているのを感じたことがあるのではないでしょうか。
特に同じ店舗を何度も利用したりすると、どんどん対応がフランクになっていくことを感じることでしょう。
そもそも「丁寧な対応」というのは「マニュアル対応」に代表されるように「誰を相手にしても問題が起きない対応」なのです。
例えば「いらっしゃいませ。お預かり致します。」というような典型的なマニュアル対応であれば、その対応に対して「あいつは失礼だ!」と怒り出す方はいらっしゃいません。しかし「あ、お疲れ様です。今日もバニラクリームフラペチーノ飲んできます?」というような「フランクさ」が混じっている対応の場合、そのフランクさの度合いによっては怒り出す方もいらっしゃることでしょう。
つまり「丁寧な対応」というのは「万人受け」する対応であると同時に「まだ関係が進んでいない対応」に他なりません。もちろんそれが悪いというわけではないのですが、丁寧な対応をしている限り、相手からは「相手はまだ自分と仲がいいと思っていない」「フランクな対応をするほど信用されていない」と感じてしまうのです。
女性の「雑な対応」と男性の「フランクな対応」
今回のご質問者様は違うかも知れませんが、女性の中には「とんでもなく嫌いな相手」から告白をされてビックリしたことがある方も少なくないことでしょう。
これは「女性の雑な対応」と「男性のフランクな対応」が似ているということが原因の1つです。
例えば、女性はどれだけフランクな相手であっても罵倒することはほとんどないでしょう。ですのでもし女性が誰かを罵倒したのであれば、それは「フランクな相手」ではなく「本気で嫌いな相手」であるのですが、男性の場合「フランクな相手」であればこそ罵倒をすることも少なくありません。
つまり「女性の雑な対応」と「男性のフランクな対応」は、言葉が遣いが悪くなるという点で類似しているのです。
それでは察しの悪い男性が、自分の物差しで、女性の雑な対応を見たらどうなるでしょうか?
もちろん日頃女性から「フランクな対応」をされている男性であれば「フランクな対応」と「雑な対応」の違いも理解できますが、日頃女性から「フランクな対応」をされたことがない男性であれば、雑な対応を「これはフランクな対応だ」と勘違いしてしまうのも分からなくはありません。