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カップルでディズニーに行くと別れるが正しい理由

【ご質問】

こんにちは!

私は先日人生初めて彼氏が出来ました!

それで今度彼氏とディズニーに行こうと思っているのですが、ネットで調べると「ディズニーに行くと別れる」というような話をよく見かけます。

彼とは別れたくありません。ディズニーに行くのは辞めた方が良いでしょうか?

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

結論から言うと「カップルでディズニーに行くと別れる確率が上がる」というのは間違いないでしょう。

これは一般的に言われるような「待ち時間が長い」「料金が高い」というような理由だけでは御座いません。

もちろんこれらの理由が全く関係ないわけでは御座いませんが、ディズニーにはディズニーだけが抱える重大な問題が存在すると言えるでしょう。

この問題はユニバーサルスタジオジャパン、ハウステンボス、志摩スペイン村、ナガシマスパーランド、富士急ハイランド、サンリオピューロランドなどののテーマパークには存在致しません。この問題の存在こそがディズニーに行くと別れる最大の原因で御座います。

それではその問題とは一体なんなのでしょうか?

ディズニーの客層

ディズニーランドと比較されるテーマパークといえば関西のユニバーサルスタジオジャパンでしょう。

その来場者数はディズニーリゾートの約半分で御座いますが、ディズニーリゾートがランドとシーの合計であることを考えると、ディズニーと匹敵するテーマパークといっても過言ではありません。

それではこの2つのテーマパークの来場者の内訳を見てみましょう。

ディズニーの来場者の詳細はディズニランドを運営するオリエンタルランドの公式ホームページから確認することが出来ます。

ここ数年はコロナの影響で来場者数が大きく減少してしまいましたが、それ以前は毎年だいたい3000万人が来場しております。そしてその男女比は男性900万人に対して女性は2100万人。つまり女性は男性の2倍以上来場しているのです。

ファミリー客は約900万人

それでは次に小人(小学生以下)の来場者数を確認してみましょう。

小人の比率は約15%で450万人ほどになります。一般論として小学生以下の子供だけでディズニーに来るとは考えにくいので、小人は大人とセットで来場していると考えられるでしょう。

 

基本的に小学生以下の子供が子供だけでディズニーに来るとは思ませんので、小人の多くは両親とセットと考えられるでしょう。子供が1人以上いる家庭に限った場合、子供の数は1世帯あたり平均約2人なので「小人2人・大人2人」で来場しているものと考えられます。

そのため子供の引率として来場した大人の数は小人の数と等しい450万人ほどという計算になるでしょう。

つまりディズニーの来場者3000万人のうち、ファミリー客は約900万人と考えられます。そしてファミリー客の男女比はほぼ1対1と考えられるでしょう。

カップル客は約900万人

次に「カップル客」の人数を計算して考えてみましょう。なお今回は恋愛関係に限らず、夫婦・男女2対2のグループ・大学の男女混合サークルなど大人の男女グループ全てを「カップル客」と分類させて頂きます。

まずディズニーには年間900万人の男性客が来場します。そしてこの900万人のうち225万人は男児であり、225万人が父親であると先程計算させて頂きました。

つまり家族連れではない大人の男性は年間で450万人しか来場しません。

一方で同様の計算をすると家族連れではない大人の女性は年間で1,650万人ほど来場することになります。

それではここで仮にディズニーのカップル客の割合を30%としてみましょう。これは私が仮定した数字ですが、そこまで体感から乖離した数字ではないでしょう。

カップルは一般的に男女1対1でございますので30%と仮定した場合、男性450万人女性450万人がカップルとして来場していることになります。

するとどうでしょうか。

 

男児225万人

父親225万人

彼氏450万人

合計900万人

 

つまり男児・父親・彼氏という3つの属性だけで、ディズニーに来場する男性のほぼ全てを説明できてしまうのです。

 

ディズニーゲストの内訳

以上のような計算からディズニーの来場者の属性を分類すると以下のようになります。

ファミリー客:約30%

男女混合グループ:約30%

女性グループ:約40%

男性グループ:ほぼ0%

 

つまりディズニーの主要客はカップルでもファミリーでもなく女性客なので御座います。

一方で男性客は多めに見積もっても全体の1%程度の少数派。

ディズニーにいる男性は男児・父親・彼氏のいずれかであり、男性が自分からディズニーに行きたがることはほぼないと言えるでしょう。

ユニバの場合

同様の計算をユニバーサル・スタジオ・ジャパンで行ってみましょう。USJの来場者数のデータは公式には公表されておりませんが「テーマパークの動向における計量的分析」にてある程度の数字が推測されておりますので、それを参考にさせて頂きます。

計算方法はディズニーと全く同じなので割愛させて頂きますが、結果は以下のようになりました。

ファミリー客:約30%

男女混合グループ:約30%

女性グループ:約30%

男性グループ:約10%

 

USJでも女性客が主力なのは変わりませんが、それでもディズニーと比較すると男性客の割合が圧倒的に多いことがおわかり頂けるでしょう。

ディズニーに行く男はいない

ディズニーランドというテーマパークはファミリーと女性客が主要顧客であり、男性だけのグループは主要ターゲットでは御座いません。

そして女性やファミリーが多い以上、ディズニーリゾートが女性向けのサービスを充実させるのは当然のことで御座います。

もちろんディズニーリゾートがそれを認めることは決してないでしょう。良い意味でも悪い意味でも自由や平等を売りにしているディズニーは特定の属性の人間だけを優遇する発言など決して出来ません。

しかしいかに強大なディズニーグループであっても予算に限りがあるのは当然のこと。そして限られた予算の中で男性と女性のどちらが喜ぶサービスを提供するかは言うまでもないでしょう。

つまりディズニーリゾートはその構造からして男性が楽しめる場所ではないのです。

「ディズニーは男性でも楽しめます!」という批判が問題

大変失礼いたしました。

まず先ほどの男性が楽しめる場所ではないという言葉を撤回させて頂きます。

私は男性であり、ディズニーリゾートに何の興味も御座いませんが、それでもあの空間の品質を疑うほど愚かでは御座いません。

サービス・設備・アトラクション。どれを取っても日本のみならず世界でも有数のクオリティであることに疑いの余地はないでしょう。

ですので女性がメインターゲットであり、我々男性はメインターゲットから外れているとは言え、それでもなおそこそこ楽しめるテーマパークで御座います。

 

しかし、これこそがディズニーの抱える最大の問題でしょう。

もしも私が「サンリオピューロランドは女性向けのテーマパークだから、男性が行ってもあまり楽しくない」と言ったら、多少の批判こそあるかも知れませんが、おそらく多くの方に同意をして頂けることでしょう。

これはサンリオピューロランドが劣っているという意味では御座いません。サンリオピューロランドは誰がどう見ても女性とファミリーのためのテーマパークであり、男性向けの施設ではないというだけの話で御座います。

 

一方でディズニーリゾートはどうでしょうか。

もちろん世の中にはディズニーランド好きの男性もいらっしゃいますが、来場者数のデータから見てそれは無視できるほどの少数派。一般的な男性はディズニーランドにさほど興味が御座いません。

しかし、あれだけのクオリティを見せられたらディズニーに欠片も興味のない私であっても「ほ~」くらいには楽しめます。

だからこそ多くの女性が勘違いをしていまうのでしょう。

「彼氏もディズニーを楽しんでいるはず!」

ここが「ディズニー別れる問題」の最大の原因でしょう。

雀荘問題

世の中に存在する娯楽産業のほとんどは「女性客」を重視しております。私が働くラブホテル産業も娯楽産業の端くれでは御座いますが、基本的に女性客のことしか考えておりません。

極論を言えば女性さえ集めることが出来れば、男性は勝手に集まります。しかしこの逆は基本的に起こりません。ですので娯楽産業がどちらを狙うのかは言うまでもないでしょう。

 

そんな娯楽産業の中でも異彩を放つ存在、それが「雀荘(麻雀を遊ぶ店)で御座います。

雀荘も必死で女性客を集めようと努力をしておりますが、少なくとも現時点でその成果は見られません。この世界に存在する娯楽施設の中で雀荘ほど男性比率が高い施設は他に風俗くらいなものでしょう。

雀荘にいる女性=店員さん

しかし、そんな雀荘に置いて”ごく稀に”では御座いますが若い女性のお客様をお見かけすることが御座います。

ただしそれは麻雀を遊びに来た女性ではなく、彼氏の付き添いとして嫌々雀荘に来ているだけ。雀荘は待ち時間が多いこともあり、漫画などの時間を潰せる設備がそれなりに充実しております。そんなスペースに彼女を放って置きながら、自分は麻雀を楽しむ。そんなとんでもないデートをしている男性がそこそこ存在いたします。

おそらくこのコラムをお読みの方の中にも「前の彼氏(クソ男)がそうだった!」と思い当たる節がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

狂気の雀荘デートは何故成立するのか?

麻雀を知らない女性を雀荘に誘う。

どう考えても狂気の沙汰で御座いますが、雀荘に入り浸る男性というのはそんなことを平気でしてしまうものなのです。

女性は麻雀を知らないのですから、雀荘なんて行きたいはずもありません。

つまりこのデートは「麻雀を打ちたくて仕方がない彼氏」と「雀荘なんて行きたくもない彼女」の間に明確な温度差が存在します。

 

しかし、実は雀荘デートをしているカップルというのは、意外と大した問題にはなりません。

何故ならば人という生き物は多くの場合において「人のワガママに付き合うこと」がそこまで嫌いではないからで御座います。

例えばこの雀荘デートの場合「雀荘に行きたい」という彼氏のワガママを彼女が受け入れているという状況になるでしょう。

この場合でも”彼氏が「彼女が自分のワガママに付き合ってくれている」”ということを理解して、後日今度は逆に彼女のワガママに付き合ってあげるのであれば、関係は悪化するどころかより強固になることだって御座います。

彼女様側からしても「自分が犠牲になることで彼氏が楽しそう」というのは必ずしも悪い感情ではなく、彼から「今日は付き合ってくれて有難う。おかげで楽しかった」と言って貰えればなんだかんだで許してしまうものなのです。

しかし、これは彼氏が「彼女がワガママに付き合ってくれている」ということを理解していることが絶対的に必要な条件であると言えるでしょう。

 

このことの理解が欠けた瞬間、雀荘デートは修羅のデートと化してしまいます。

 

例えば皆様が「彼氏のため」と思って雀荘デートに付き合ったとしましょう。

麻雀のルールもよく知らない上に、彼氏から数時間放置される。それでも「まぁ彼氏が喜ぶなら」と思って我慢をしている。

そんな時、もしも彼氏から

「お前も麻雀好きだろ?」

と言われたらどうでしょうか?

 

彼氏が行きたいから”仕方なく”付いてきただけなのに「お前も来たかったんでしょ?」的なことを言われるのです。

 

これは一気に修羅場になることは避けられません。

「あなたのため」と思ってやっていたのに、相手から「好きでやっている」と言われてしまうのです。これほど、人の感情を逆なですることはないでしょう。

彼氏が喜ぶと思ってフェラをしてあげていたら、彼氏から「お前って本当にフェラ好きだよな」と言われた時のあの感覚、あの感情を思い出してくださいませ。不快・憎しみ・怒り・その他諸々、あらゆる負の感情が湧き出すあの瞬間と全く同じことが起こるので御座います。

 

しかし雀荘の場合、よっぽどアホな男でもなければ「彼女も麻雀が好き」なんていう勘違いは致しません。

麻雀が好き、さらには雀荘に来る女性など超少数派なのです。

そもそも麻雀のルールすら知らないことがほとんどなのですから「彼女も麻雀が好き」などと勘違いは致しません。

またサンリオピューロランド でもこれは起きないでしょう。どう考えても「サンリオピューロランド 」は女性向けに作られているので、男性がサンリオピューロランドを楽しんでいると女性は勘違いしにくいのです。

 

ところが……

ところが!!

ディズニーではこれが起こるです

2018年6月6日追記

コメント欄にあった「彼が喜ぶと思ってフェラをしたのに、彼氏から「お前もフェラ好きだろ」と言われた時の気分」という例が物凄く適切だと思いました。

コメントを下さった「かなみ様」

誠に有難うございました。

 

ディズニーなんざ少しも楽しくねえ!

結論から言えば、男性はディズニーリゾートがそこまで好きではありません。

これは感覚的にも来場者数的にも明らかで御座います。

もちろんディズニーリゾート好きの男性もおりますし「死ぬほど嫌い」なんていう方はそこまで多くありません。

 

しかし「別に嫌いとは言わないけど、好きでもない」くらいの男性が圧倒的多数派でしょう。

さらに言えば例えディズニーが好きであったとしても多くの場合は”自主的に行くほどではない”くらいの”好き”なので御座います。

つまりディズニーデートもまた雀荘デートと同じように「彼女のために仕方なく付いてきた」という構造が成立していると言えるでしょう。

 

さて、私は何も「恋人とディズニーに行くな!」と言っている訳では御座いません。

明確な「温度差」があることを理解して頂きたいと申し上げているだけで御座います。

男性はディズニーのアトラクションに大して興味がありません。アトラクション好きは富士急かナガシマスパーランドに行きます。

パレードも大して興味がありません。ディズニーに限った話では御座いませんが、キラキラしたイルミネーションが好きなのはいつだって女性で御座います。

ディズニーの雰囲気にもそこまで興味がありません。非日常感を求めるのは女性ですし、そもそも男性は女性と比較して「雰囲気を楽しむ」ということが苦手で御座います。

それでは男性がディズニーに求めているものは何か。

「楽しそうにはしゃぐ彼女」以外一つもないのです。

彼女が笑ってくれるなら、7400円×2=14800円のチケット代も、構造ミスとしか思えない東京駅の京葉線乗り換えも、浅草花やしきの営業時間(480分)を超えるトイストーリーマニアの待ち時間(最高500分)も、大したことでは御座いません。いえ、トイストーリーマニアはちょっとキツイですが、まぁ許容範囲です。

ですのでどれほど物価が高かろうと、アトラクションの絶叫度が低くとも、アホみたいに並ぼうとも、どこで使うか分からない耳を買おうとも、大量のLEDを見るために2時間場所取りをさせられても、”彼女が喜んでくれるなら”我慢が出来るのです。そしてその我慢は決して苦痛ではなく、むしろ「彼女を楽しませることが出来た」という勲章なのです。

しかし、

しかし、

ディズニーの魔法はそのクオリティが高すぎるが故に、女性にこう言わせてしまうのです。

「あなたもディズニーランド楽しんでいたじゃん」「ディズニーは男性も楽しめる」「ディズニー好きでしょ?」と。

そして、そう言われてしまったら男性はこう思わざるを得ないのです。

ディズニーなんざ少しも楽しくねえ!と。

キャスト(店員)とゲスト(お客様)

ディズニーリゾートのクオリティに疑うところは御座いません。

男性でも楽しめることもまた否定は致しません。

しかし、その「楽しさ」と「温度差」は男女で大きく乖離しているのです。

男性が楽しめないのではなく、女性が楽しめすぎると言っても良いでしょう。

ですので男性は基本的に自らディズニーには行きません。

行くのは誰かが「行きたい」と言った時だけ。主役の付き添いとして舞浜の改札を通るのです。

家族でディズニーに行くお父さんも、彼女を連れてディズニーに行く男性も、その日の主役が自分だとは思っていません。

お父さんは子供のために。

彼氏は彼女のために。

主役が楽しむために全力で自己犠牲を行うのです。

彼らはゲストではなく”キャスト”としてディズニーランドに行っている。全てはゲストの笑顔のために。彼らは金と時間と労力を割いてキャストになるのです。

そんなキャストに「あなたもゲストだ」と私は言えません。彼らは「ディズニー」を楽しむ気なんてないのです。

恋人とディズニーに行くなら

ご質問者様にお伝えさせて頂きます。

ぜひ、ディズニーを楽しんできてくださいませ。

先ほど雀荘のところでも少しお話をさせて頂きましたが、人は基本的に「人のワガママ」に付き合っている自分が嫌いではありません。大好きな人のために自分が割りを食らおうという気持ちは多くの方が持ち合わせている感情でしょう。これは言い換えれば「人の役に立ちたい」という感情なのです。

「彼氏とディズニーに行きたい」というご質問者様の願いを叶えたいと、きっと彼氏様も思っていることでしょう。ですのでその願いを捨てることは、ご質問者様の願いを捨てるだけではなく、彼氏様の「彼女の役に立ちたい」という願いも捨てることに他なりません。

どうか彼氏様に「ディズニーに行きたい!」と言ってくださいませ。そして全力で彼氏を使ってください。彼はゲストの笑顔のために頑張るキャストです。ゲストと、ゲストを笑顔に出来たキャストとはますます良い関係になることでしょう。

ご質問者様がパレードを見ている時、パレードには目もくれずご質問者様の喜ぶ顔を眺めているような、そんなディズニーデートになることをお祈りしております。



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