【ご質問】
こんにちは。相談したいことがあります。
2年程付き合っていた女の子(A)を振り、他に好きな人ができてその子(B)と付き合いました。
しかし、Aの事が忘れられずBの事を振りました。
別れ話の時にAの事が忘れられないと伝えると「好きにさせたのに酷い」「結局私は都合の良い女だったんだね」と言われました。
どうすれば円満に別れれたのでしょうか?
また、この先AとBに対してどのように接すれば良いのでしょうか?
教えて頂きたいです。
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
失礼ながらご質問者様がされたことはかなり酷いものであると言わざるを得ません。
確かに新しい恋人が出来たものの、前の恋人が忘れられないということ自体はそこまで珍しいことではないでしょう。男女問わず、昔の恋人が忘れられないことに悩む方はたくさんいらっしゃいます。それにそんな方の中には、ご質問者様と同じように新しい恋人と別れて昔の恋人に戻ろうとしてしまう方もいらっしゃることでしょう。
ですので今回のご質問者様がされた行動だけを見れば、決して褒められないものではあるものの、そこまで珍しいことでは御座いません。
しかし、ご質問者様はそう言った方々と一線を画す部分が御座いました。
それがご質問文にあった「どうすれば円満に別れれたのでしょうか?」の部分。
人を好きになる気持ちに文句を付けても仕方がないので、その点については今回言及は致しません。確かに新しい恋人と付き合ってから、昔の恋人のことを想うのは褒められたことでは御座いませんが、そのことについては目を瞑りましょう。
しかし、どう考えてもご質問者様のワガママでBさんを振っているにも関わらず、ご質問者様は「円満な別れ」を望んでいるのです。
これだけのことをしておいて何を望んでいるのでしょうか?
ご質問者様が望むべきだったのは、ご質問者様にとっても都合の良い「円満な別れ」ではなく、Bさんにとって都合の良い「Bさんを傷つけない別れ」でしょう。どれほど揉めまくる別れ方であったとしても、それでBさんの気が晴れるのであればそれで良いのです。これだけ相手に迷惑をかけておいて、それでもなお円満な別れを望むなど傲慢にもほどがあると言わざるを得ません。
どう考えても悪いのはBさんではなくご質問者様なのです。ですので別れるときに「死ね」と言われようが「ゴミ」と言われようが、それでBさんの気が晴れるのであればご質問者様は許容すべきで御座いました。
状況的に考えて、ご質問者様の気持ちなど二の次三の次で良いのです。すでに傷つけることが確定してしまったBさんをこれ以上傷つけないようにどうすべきかというただその1点のみを考えなくてはなりません。
そういう意味ではBさんが「好きにさせたのに酷い」「結局私は都合の良い女だったんだね」と言えたのは良かったかも知れません。もちろんこれでBさんの気が腫れることは御座いませんが、少しくらいは気持ちをぶつけて気が楽になったことでしょう。
その言葉でご質問者様が傷つくとか傷つかないとか、そんなことはどうでも良いのです。
円満に別れて救われようとしないで下さい。
貴方は酷いことをしたのです。
救われるべきはBさんであり、貴方では御座いません。
救われたいだけの誠実
ご質問者様は事情を正直に伝えたようですが、それだってBさんのことを思ってのことではなく、自分が救われたかっただけではないでしょうか?
正直に罪を告白すればご質問者様は気が楽になることでしょう。わずかな時間だけBさんに怒られれば、もう罪の意識に苛まれることも、嘘をつき続ける苦しみに苛まれることもないのです。こんなに楽なことは御座いません。
一方でBさんはどうでしょうか?
正直に伝えられたばっかりに、余計に傷つくことになりました。
正直に伝えられたばっかりに、Aさんのことまで嫌いになってしまうかも知れません。
正直に伝えられたばっかりに、ご質問者様のことを恨みにくくなってしまうかも知れません。
確かに正直に罪を告白するのは誠実かも知れないでしょう。しかし誰かを不幸にする誠実さなど、誠実であるだけで全く褒められたことでは御座いません。
救われるべきはBさんであり、ご質問者様ではないのです。
そしてご質問者様の誠実な行動は、ご質問者様自身を救いこそせよ、Bさんのことを救ったとはとても思ません。
例え嘘をついてでも、Bさんの傷が浅く済むような理由で振るべきではなかったでしょうか?
「Aちゃんがまだ好き」に比べれば「Cちゃんのことを好きになってしまった」の方がまだ傷は浅かったことでしょう。
「思っていたのと違う」という理由でも「元カノが忘れられない」よりはマシでしょう。
「仕事が忙しくなった」でも「友達のときの方が楽しかった」でも「なんか違う」でも「元カノが忘れられない」よりはマシでしょう。
もちろんそんな嘘を付けば、今後もことあるごとに嘘をつき続けなくてはなりません。きっと「Aさんと付き合いたいから別れた」と言えればどれだけ楽か、と想う日々が続くことでしょう。
しかしそれが罰で御座います。
正直に話せば楽になれるのに、それでも死ぬまで嘘を付き続けなくてはならない。
「酷い男」や「嘘つき」と罵倒され、Bさんは勿論Bさんの周囲の女性からも蔑まれる日々を送る。そんな長く苦しい日々を送ることこそが、ご質問者様に出来るせめてもの罪滅ぼしでしょう。
ご質問文には「この先、Bさんとどう接すれば良いか」と書かれておりましたが、まさかご質問者様はこれだけのことをしておきながら、それでもなおBさんと円満な関係が築けるとでもお思いなのでしょうか?
勿論Bさんがそれを選ぶことはあるでしょう。寛容な方で、これだけのことをしたご質問者様のことを許すことがあるかも知れません。
しかしそれはBさんが選ぶことなので御座います。罪を犯したご質問者様が選ぶことでは御座いません。