【ご質問】
彼氏がなかなかできないのですが、私の何がいけないのでしょうか?
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
そもそもの話になりますが、今回のご質問者様は一体なぜ私にご質問を送ってくださったのでしょうか?
私のお悩み相談をどこかで見かけて「この人に話を聞いてみよう 」とお考えになったのかもしれませんし、たまたまネットを徘徊していたら私へのお悩み相談のページにたどり着いてしまったのかもしれません。もちろん本当は彼氏がいるにもかかわらず、遊びで送ったという可能性も御座いますが、今回はその可能性は考えないことに致しましょう。
とは言え、そこまで邪推せずにご質問文を読めばご質問者様は「彼氏」を欲しがっていることでしょう。すると1つ、どうしても理解できない点が御座います。
それはあまりにもご質問文が短いという点。
このご質問文から直接、私が得られる情報は何一つ御座いません。年齢も仕事も性格も、何一つ分からないのです。
この状況で適切な回答ができるのは、適当なことを言うだけの詐欺師か、超越した能力を持った占い師くらいなものでしょう。私はそのどちらでも御座いませんので、回答は出来ません。
それでは、今回のご質問者様は一体なぜこのような短いご質問文を送って来られたのでしょうか。
様々な可能性は御座いますが、私は今回の場合「取り立てて欠点が無い」ということが原因かと思います。失礼な話になりますが、もしご質問者様が自分の顔に対して「私の顔は酷すぎる……」と悩んでいれば質問は「顔」のことを中心にしたものになるはずですし、ご質問者様が「私には性格が悪すぎる……」と悩んでいれば「性格」のことを中心にした回答になるはずでしょう。
そうにも関わらず「原因」について何の言及もないのですから、おそらくはご質問者様は「自分の何が悪いのか」ということが本当に分からないのだと思います。「顔も特段美人とは言わないけど、普通くらいだと思うし、性格も別に悪くない、稼ぎが物凄くいいわけではないけど仕事もしてるし……」と、取り立てて欠点がない、彼氏がいる女性と自分にはそこまで大きな差はないにも関わらず、なぜか自分だけ彼氏が出来ない、そうお悩みなのではないでしょうか?
もし私の推測が当たっているのであれば、少なくとも見た目や内面に関しては、そこまで致命的な欠点がご質問者様にあるわけではないことでしょう。それでは何故、ご質問者様に彼氏が出来ないのか。原因は様々なものが考えられますが、今回は「好意」という側面から考えてみましょう。
例えば私がご質問者様に「好意」を持っていたとします。ただの同僚か、それとも常連の店の顔なじみか、きっかけはともかくとして、私がご質問者様に好意を持っていた。
しかし、そもそも恋愛の「きっかけ」となるような「好意」というのは、それこそ吹けば飛ぶような、翌日目を覚ませば忘れてしまっているような「好意」でしかありません。スタートの段階で100の好意を持つことなどまずあり得ず、最初の好意は5くらいなものに過ぎないのです。
それを彼氏彼女の関係になるほどの「好意」へと成長させるためには、男性だけではなく女性側の努力も不可欠と言わざるを得ません。
例えばご質問者様に5くらいの好意を持っていた私は、通常の挨拶に加えて「今日も元気だね。凄く社内が明るくなるよ」くらいのアプローチをするかもしれません。しかしここでご質問者様が「そうですか」と冷たい返事をしていたら、この5の好意が6になることは永遠にないのです。「セクハラです」と冷たい目で対応をされれば、特殊な性癖をお持ちの方でない限り、好意は0になってしまうでしょう。
このように小さな好意を大きな好意へと成長させることを放棄していたら、全ての出会いやチャンスを潰していると言わざるを得ません。最初から「100の好意」を持ってアプローチをしてくる人などそうそういないのです。誰しも最初は軽い気持ち「軽く笑ってくれた」とか「明るい挨拶をしてくれた」というほんの小さな行為に対する「ほんの小さな好意」から恋愛は始まる。
その芽を潰していたら、永遠に大きな好意を得られることはない。
「軽々しく口説いてきた相手」は、ご質問者様からすれば不快かもしれませんが、よくよく考えてみれば、もしいきなり「重々しく口説いてきた相手」なんていうものが存在したら、そっちの方が何十倍も危険です。
将来、ご質問者様の彼氏になる方は、少なくともきっかけの段階では、ご質問者様に対して、そこまで大きな好意を抱いていたりはしません。それこそ、ご質問者様の隣の女の子が笑いかけてくれたら、そっちの女の子に流れてしまうような小さな小さな好意でしょう。
しかし、きっかけの段階で大きな好意を持っていることなどあり得ないのです。それを「軽い男」とか「私はそんなにちょろくない!」と怒っていたら、永遠に彼氏は出来ませんし、愛されることも御座いません。
相手が5の好意を示して来たら、こちらは6の好意を示す。
5の好意に5の好意を返していたら、永遠に先には進みません。
5の好意に100の好意を返していたら、間違いなく「ちょろい女」だと思われます。
相手の好意に対して、それよりほんの少しだけ大きな好意を返す。
そんなことを心がけてみてはいかがでしょうか?