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転職したくないなら、転職の準備をしよう

会社が待遇を悪く出来ない社員とは?

トップ営業マンであろうとも、天才的な技術者であろうとも、自分から会社を辞める決断が下せない人間に対して会社はリストラという切り札でどこまでも強気に出ることが出来ます。

つまり逆に言えば「自分から辞めることの出来る社員」に対しては、会社は強気に出ることが出来ないのです。

会社

こいつ、待遇を悪くしたら本気で辞めかねない……

このように会社側に思われていれば、会社はリストラという切り札を切ることが出来ず、待遇を悪くすることが出来ないのです。

実際に会社を辞めるかどうかは重要ではありません。

「待遇を悪くしたら辞めかねない(そして辞めて欲しくない)」と思われることが重要なのです。

切り札は使うことに意味があるのではありません。

切り札を「持っている」ということこそが重要なのです。

切り札は切ってしまったらただの札。

切らずにチラつかせ相手を脅すことこそが切り札の最大の武器なのです。

「お前の代わりにいくらでもいる!」のにクビにならないのは何故か?

残念ながら、一部の超天才を除けば「その人しか出来ない仕事」というものはほとんど存在いたしません。

どれほど特殊な技能であったとしても、そのほとんどは「代わりの人材」は存在するのです。

よく「お前の代わりはいくらでもいる!」という言葉を耳にしますが、これは紛れもない事実でしょう。

この世に「代わりがいない人材」などほとんど存在いたしません。

しかし「代わりはいくらでもいる!」と言われたという話はよく聞きますが、本当に代わりが来てクビになったという話を聞いたことがあるでしょうか?

確かに「代わり」はいくらでも存在するのです。

ですが、たとえ代わりがいたとしても、その人材をすぐに簡単に用意できるかと言えば話は全く別問題。

端的に言って「代わり」を本当に用意するのは、あまりにもコストが膨大なのです。

例えば私はラブホテルで働いておりますが、私をクビにして、他の人材を採用しようと思ったら

1)面接にかかるコスト(1回5000円)

2)私をクビにするコスト(超膨大)

3)教育をするコスト(3ヶ月分の給料+教える人のコスト)

4)応募を集めるコスト(月30万くらい、見つからない可能性もある)

5)使い物にならない人物を雇ってしまう可能性のリスクとコスト(膨大)

6)すぐに代わりが見つからないリスクとコスト(膨大)

などのような膨大なコストが発生してしまうでしょう。

そんな面倒なコストを払うくらいなら、多少問題があったとしても今のまま私を使っていた方が効率的。

つまりよほどの無能社員でもなければ「お前の代わりはいくらでもいる!(が、そいつを雇うコストとお前をクビにするコストは結構高いので、できればお前は辞めないでくれ)」というのが企業の本音なのです。

特に人手不足が叫ばれる今日では、よほどの無能社員でもない限り、会社は皆様に辞めて欲しくないのです。

ですので、あとは「辞めかねない」という条件さえ満たせば、企業と戦うことができるでしょう。

辞めかねないと思わせるための転職

私は別に転職をしろと言うつもりも、転職するなと言うつもりも御座いません。

ですが、転職をする気がないにしても「辞める準備」をしておくことは、サラリーマンとして生きる上で極めて重要なことであると考えております。

一番簡単なのは、他の企業から「うちに来てくれ」と勧誘されることですが、誰もにこんな勧誘がくるわけでは御座いません。

副業である程度稼ぐこともまた「辞める準備」になるでしょう。

しかし、現実的な話をすればこれもまた誰もに出来る手段では御座いません。

ですので、一般的な方法としては転職サイトなどで自分が転職できる先を確保しておくことでしょう。

もちろん、転職先などそう簡単に確保することなど出来ません。

ですが「その気になれば転職できる!」と心に刻んでおくだけで、会社との交渉でも極めて強い立場で戦うことが出来るでしょう。

信用を勝ち取る最も簡単な手段

私は新しく清掃スタッフを雇ったとき、その人間の信用度を測るためにある行動をしています。

これは非常に簡単で「彼らが清掃に入る部屋に財布を置いておく」というもの。

彼らが「忘れ物があった」と申告すれば合格。

言わなければ不合格。

つまり「やろうと思えば財布を盗める状況で、財布を盗むかどうか」ということを試しているのです。

 

会社における信頼もこれに近いものがあるでしょう。

会社にとって転職で人材が流出してしまうのは、明らかな損害で御座います。

ですので特に優秀な社員であればあるほど、会社はその人材の確保に躍起になりますが、彼らが「転職しない」と信用される最大の理由は「転職できるのにしなかった」というものなのです。

他社からヘッドハンティングで狙われているのに、それを断った。

その気になればいくらでも転職先があるのに転職をしなかった。

そういった「出来るのにしなかった」という事実の積み重ねこそが信頼として積み上がっていくのです。

 

逆に言えば「生涯働きます」と口にしていたとしても「転職しなかったのではなく、出来なかっただけ」と会社から思われれば、決して信用されないと思っても間違い無いでしょう。

「出来るのにしなかった」からこそ信用されるのであり、「出来ないからしなかった人」は信用するに値しません。

会社

こいつは能力が無いから転職しないけど、万が一、他社からオファーがあったら一瞬で裏切る可能性がある……

「出来なかったからしなかった人」は残念ながらこのようにしか思われないのです。

 

一方で転職できるのにしなかった人は

会社

転職ができる状況だったのにしなかった。ということは彼はちょっとのオファーでは辞めない信用できる社員だ。

と思われることでしょう。

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