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辛い時に助けてくれなかった恨みは生涯消えない

【ご質問】

【回答】

ご質問誠に有難うございます。

突然で御座いますが幕末の偉人、高杉晋作の言葉を紹介させて頂きましょう。

『真があるなら今月今宵 あけて正月だれも来る』

これは高杉晋作が奇兵隊に決起を呼びかけた時の詩で御座います。

高杉晋作は長州藩の武士で御座いました。当時の長州藩は江戸幕府に喧嘩を売りまくっていたので、幕府から15万もの軍隊で攻められることになってしまいます。これが歴史の授業で習う長州征伐。その結果、長州藩は敗れ多くの家臣が処刑されることになりました。

これに怒ったのが高杉晋作で御座います。高杉は弱腰の長州藩の幹部を倒すために決起を呼びかけることにしましたが、この時に詠んだ詩こそが先程の『真があるなら今月今宵あけて正月だれも来る』で御座います。しかし高杉の呼びかけも虚しくその日は80人しか集まりませんでした。ちなみに高杉の呼びかけに最も早く応えたのが後の初代内閣総理大臣伊藤博文と言われております。

しかし最初はわずか80人であった高杉の軍隊(奇兵隊)も、奇兵隊が躍進するに連れ奇兵隊はその数を増やしていくことになりました。最終的には3000人にもなる大軍勢となり、長州藩の改革に成功することになります。

 

さて、それではこの詩が読まれた時の話をもう少し詳しくさせて頂きましょう。

実はこの時、高杉晋作は重大なやらかしをしておりました。高杉が決起を呼びかける前、彼は奇兵隊の赤禰武人(あかねたけと)と方針の違いで揉めてしまったのです。その上、彼はその口論の最中に赤禰に対して自分の家柄を使って反論をしてしまいました。露骨に言えば「下級武士が上級武士の俺に逆らうな」と言ってしまったのです。

奇兵隊はそもそも「志さえあれば身分は問わない」という信念のもと創設されました。赤禰は一応武士ではあったがかなりの下級武士で御座いましたし、隊員には武士ですらない者も多く在籍しておりました。そんな中、上級武士出身の高杉が身分を使って反論をしたものですから、隊員達は高杉に対して強い不満を抱くことになってしまったので御座います。

つまり彼が『真があるなら今月今宵 あけて正月だれも来る』と詩を詠んだ時、彼は窮地に立たされておりました。高杉は決起したかったものの、肝心の隊員たちが高杉の呼びかけに応えそうになかったので御座います。どう考えても高杉が100%悪いものの彼の苦悩は想像に難くありません。

 

それを踏まえて先程の歌を詩を詠むと、また違った趣があるでしょう。

先程申し上げた通り、高杉の呼びかけに応じたのは80人しかおりませんでした。しかし奇兵隊の躍進に連れて人は集まり、最終的に3000人も集まることになります。

それでは高杉にとって最初の80人と後から来た2920人は同じように大切な存在だったと言えるでしょうか。

最初の80人は彼が辛い時にやってきてくれたのです。成功するかどうかも分からない作戦であった上に、肝心の高杉も求心力が落ちているその瞬間に彼らは高杉の元に集まってくれました。

しかし残りの2920人は彼が窮地の時は来てくれなかったのに、彼が躍進し始めると手のひらを返したように集まってきてくれた人間で御座います。どちらの方が高杉にとって大切な存在であるかは語るまでもないでしょう。

高杉が苦しんでいた今月今宵に来てくれた人間こそ、彼にとっては真の仲間なので御座います。成功するかどうかも分からない状況で、それでも彼に命を賭けてくれた人間こそ真の仲間と言えるでしょう、一方で戦いが進み雲行きが良くなってから来るような人間は、もしかすると勝ち馬に乗ろうとする寄生虫にすら見えたかもしれません。

 

 

 

今回のご質問者様にはまさにこの詩を贈りたいと思います。

ご質問者様は相手の男性のことを「熱しやすく冷めやすい」と仰っておりますが、その考えは失礼ながらやや自分勝手な解釈であると言わざるを得ません。

「熱しやすい」の部分はまだしも「冷めやすい」はご質問者様が口にするべき言葉ではないでしょう。なぜなら彼の気持ちに水をぶっかけたのは他ならぬご質問者様自身なので御座います。

彼は決死の思いで告白をされたことでしょう。告白はリスクが付き物であり、失敗すれば全てを失うと言っても過言では御座いません。そんな中、彼は勇気を振り絞り、決死の覚悟で告白をされたので御座います。彼が表面上どのような顔をされていたのかは分かりませんが、例え平気な顔をしていても心をすり減らして告白をされたことでしょう。

彼の告白をご質問者様がどのように断ったのかは私には分かりません。ですがどのような言葉を使って断ったにせよ、ご質問者様が断ったという事実に変わりはないので御座います。つまりご質問者様は彼が苦しんでいるまさにその時に、彼に手を差し伸べなかったと言えるでしょう。

もちろん告白を断ること自体を否定するつもりは全く御座いません。しかし彼が1番側にいて欲しい時に、彼の手を跳ね除けたご質問者様が彼にどう思われるかは考えた方が良いでしょう。

ご質問者様は彼の気持ちに水を差したので御座います。彼の気持ちが冷めやすいのではなく、ご質問者様が彼の気持ちに水を差したので御座います。

追いかけると逃げたくなるわけでは御座いません。彼の元からご質問者様が去ったからこそ、彼は追うのをやめたのです。

 

 

この状況からの逆転は正直に言って難しいと言わざるを得ません。例えるならば、出産や育児の1番辛い時に助けてくれなかった夫のようなものでしょう。その後、子供が成長して余裕が出た時になってから夫が家事を手伝ってくれるようになったとして、ご質問者様はそんな夫を許せるでしょうか。

もちろん告白は育児と違い、ご質問者様が受ける義務は存在しません。しかし義務があろうとなかろうと、助けて欲しい時に立ち去った人間が信用されることはそうそうないのです。辛い時こそ人が去っていくのは世の道理で御座いますが、道理であっても許せるようなものではないでしょう。

ですので今のご質問者様がすべきことは、次の告白への対処法であると私は思います。

今のご質問者様は先日の彼が好きなことでしょう。それは当然のことで御座います。

しかしもしも明日、以前の彼と同じような関係の男性から告白をされたらご質問者様はこう答えるのではないでしょうか。

「私には気になる人がいるから、その告白は受けられない」

どこかで見たセリフで御座います。それもそのはず、今回の彼の告白を断った時と全く同じ理由なので御座います。

もちろんその告白を断るのも受けるのもご質問者様の意思次第で構いません。しかしもしも告白を一度でも断るのであれば、その後その人に告白をしたとしても成功することはないと考えた方が良いでしょう。

ご質問者様の仰りたいことは分かります。

「告白するほど好きだったのに、告白に失敗した程度で嫌いになるとは何事か。この程度で冷める気持ちならそもそも告白するんじゃない」

そのお気持ちは分かります。しかし、その考えは極めて危険であると言わざるを得ません。

理由は2つ。

1つ目の理由は告白した方の人生をあまりにも制限してしまうからで御座います。失敗したのに気持ちを切り替えることすら許されないというのはあまりにも酷と言わざるを得ません。就活生に対して「内定は出さないが、他社を受けることを禁止する」と言っているのと構造的には変わらないのです。

しかし、より重要なのは2つ目の理由でしょう。

今回、ご質問者様は後々彼のことを好きになったからこそこのように悩んでいるわけで御座いますが、もしもご質問者様が彼のことを好きにならず、なおかつ彼がご質問者様への想いを持ち続ければどうなったでしょうか。

おそらくご質問者様は私に「しつこいストーカーがいて困っています」と相談をされたことでしょう。

だからこそ私は告白に失敗した男性に対して「告白に失敗した程度で諦めるんじゃない」と言うことが出来ません。むしろその真逆で「告白に失敗したら出来る限り素早く相手のことを忘れ、別の女性を好きになるよう努力すべき」と言うことにしているので御座います。

残念ながら、今回の彼をこれからどうこうするのは難しいでしょう。

しかし前回も今回と同じように「手に入らない男性」について悩み、自分のことを好いてくれた男性の手を振り払ったからこそご質問者様は悩んでいらっしゃるので御座います。

ですので今のご質問者様に出来ることは、次に告白してきた男性に対していかにして真剣に向き合うかということだけでしょう。

告白を受けるも断るもご質問者様の勝手で御座いますが、1度断ったのであれば、2度とチャンスは来ないということを心に刻んで下されば幸いです。

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