人間どうなるか分からない
「彼女いない歴=年齢」であるにも関わらず「俺は浮気をしない」と言ってしまう男性の最大の問題点は自分への過信で御座います。
彼女がいたことのある人間は彼女がいる状態の自分がどのようになるのか、ということを少なからず把握していると言えるでしょう。彼女のために妄信的になってしまうのか、それとも意外と平穏なのか、はたまた全然盛り上がらないのか。人によってそれぞれでは御座いますが、恋人がいるときの自分がどのような人間になるのか、ということを最低限把握しているのです。
しかし、彼女いない歴=年齢の男性はその経験が御座いません。ですので自分に彼女が出来たとき、自分がどのような状態になるのか想像でしか分かっていないはずなのです。
ということは彼らに言えるのは「しないように頑張るけど、その状況になったことがないから分からない」までのはず。言い方はともかくとして「しない」と自信を持っていうのは泳いだこともないのに「俺は泳げる」と言っているようなものなのです。
おそらく彼らは浮気をしている男性を見て「俺なら絶対にしないのに……」と感じていたのでしょう。しかし実際に彼らが浮気せずにいられるかどうかは、その状況にならないと分からないのです。それなのに自信を持って「浮気しない」なんて言えるのは、スポーツ中継を見て「下手くそ……俺ならこうするのに」とか言っている痛々しい男と何も変わりません。
何の根拠もないのに「自分は浮気しないはずだ」と信じている。
これは過信以外の何物でもありません。
モテる男は第3の目を持っている
モテる男の条件は様々御座いますが、その中の1つに「客観的」という点が挙げられます。
特にデート中などはこの傾向が顕著でしょう。モテない男性が自分視点で物事を考えてしまうのに対して、モテる男性は「第三者視点」で状況を把握しているのです。
これはゲームで考えると分かりやすいでしょう。
モテない男の視点をゲームの主人公の視点だとすると、モテる男の目線はゲームプレイヤーの視点なのです。
今、目の前の女性を口説いているのは「自分」というキャラクターであって、自分ではない。
モテる男性はゲームに登場する「自分」というキャラクターを操作しているような感覚であると言えるでしょう。
そして完全にプレイヤーの思い通りに動くゲームキャラクターが存在しないように、自分というキャラクターが自分の想像通りに動くとは思っていません。
だからこそ「このキャラ(自分)は浮気をするかも」「このキャラ(自分)、意外と良いやつじゃね?」「このキャラ(自分)どう見てもキモいこと言ってんだけど……」というように「自分」というキャラクターが正しい行動を取っているのか客観的に捉えることが出来るのです。
ですのでモテる男は過信をしません。
自分というキャラクターが自分の思い通りにならないということを知っているので、自分(プレイヤー)は信じていても、自分(キャラクター)のことはあまり信用していないのです。
一方でモテない男性はゲームのキャラクター目線で物事を捉えてしまうので、自分の感覚というものを絶対視してしまう傾向にあると言えるでしょう。
プレイヤー側から見れば「何いってんだこいつ……」と思うような発言も、キャラクター視点ではそう感じることが出来ないのです。
友達から「手書きのポエムを贈ろうと思うんだ!」と相談されれば「キモい」と分かるのに、いざ自分がその友達の立場になると痛いポエムを送ってしまうのは、相談相手だったときは「プレイヤー視点」だったからに他なりません。しかしいざ自分が当事者になると、その「プレイヤー視点」が失われてしまいキャラクター視点でしか物が見られなくなり、痛いポエムを送ってしまうのです。
浮気についても同じでしょう。
浮気をしている男性を見て「俺なら絶対にそんな彼女がいたら浮気しないのに……」と言えるのは、そのときは「プレイヤー視点」でその状況を捉えているからなのです。しかし自分が当事者になると人はキャラクター視点で物事を判断してしまいがち。だからこそプレイヤー視点では「浮気しない」と本気で思っていた男性も、当事者になると浮気をしてしまうことがあるのです。
ですので男の「浮気をしない」発言はあまり信用が出来ません。特にモテない男性はその傾向が顕著でしょう。