どうして嫌いになるのか?
今回のご質問者様の場合、見下してしまうというよりも「好きではない理由を探す」という感情が近いのではないかと思い、このような回答をさせて頂きました。
男性であれば「自分が1番有能である!」という感情から他の人間をどんどん見下してしまうことはありますが、女性の場合そういった感情を持っている方はあまり多くありません。
また女性でありながら「自分が1番有能だ!」という感情を持っているとしたら、そう簡単に男性と付き合わないのではないでしょうか?。
良くも悪くも世の中はコロコロ彼女を変える男を「有能」と判断します。仕事の上で信頼が置けるかは別にして「コロコロ彼女を変える能力がある」というのは一定の有能さの象徴であることは間違いありません。
しかし一方でコロコロ彼氏を変える女性に対して、世の中はあまり良い評価を下しません。ですので自分が1番有能であるということを示したい女性であるのならば、自分の有能さを示すためにも、そう簡単に彼氏を作らないことでしょう。
しかしご質問者様は文脈から察するに少なくない男性とお付き合いをした経験がある様子。ですので私はご質問者様が「人を見下して自分の有能さを示したい」というタイプではないと判断したのです。
もちろん例外は色々とありますので一概には言えませんが、可能性としては1番それが高いと私は判断しました。
そしてもしもその推測が当たっているとしたら、ご質問者様が人を見下してしまう理由は「相手のことを嫌いになりたい」というところにあるのだと私は思います。
これを見極めるのは簡単です。
ご質問者様が見下した相手が「申し訳ございません。貴方のほうが優秀です。」と言ってきたとしたら、そのことにご質問者様は快感を覚えますか?
それとも「関わりたくない」と思いますか?
もっと極端に言えば、その見下した相手から靴を舐められて嬉しいかどうかと言っても良いでしょう。
良くも悪くも自分の有能さを示したいタイプはそういう感情を持っています。
強いものを屈従させる快感。権力志向と言っても良いでしょう。
好きになってから嫌われるのが怖い
ご質問者様の感情を一言で言えば「好きになってから嫌われるのが怖い」ではないでしょうか?
ご質問者様が「私は人から愛されるような価値のないダメな人間だ」と自分のことをお考えだとしましょう。すると恋人・友人の全てが「いつかは彼らは私のダメさに気がついて、私のことを捨てるはずだ」と考えるようになるのも納得が出来ます。
それでは最初のお話に戻りましょう。
人から絶対に捨てられないためにはどうすればいいのでしょうか?
方法は2つありました。
【付き合わない】
【先に振る】
そして「付き合わない」にせよ「先に振る」にせよ自身の精神の平穏のためには、それ相応の「理由」が必要になるでしょう。
「いつか捨てられるのが怖いから、先に振りますね」では相手も納得しませんし、何より自分がそれを認めたくないのです。
だから相手の嫌いなところを探す。
「嫌いなところがあるから別れる」のではなく「別れたいから、嫌いなところを探す」という構造なのです。
またこれは好きにならないように制御しているとも言えるでしょう。
「先に振る」というのは極論にしても、相手への好意が上がらないようにしておけば万が一振られたときも軽傷で済みます。
しかし本気で好きになってから振られてしまったら、その傷は計り知れません。だからこそ「絶対に自分は振られる」と思っている方は、軽傷で済むように相手のことをあまり好きにならないよう制御をしてしまうのです。