お悩み相談

【お悩み相談第22回】口に出してる言葉が本心とは限らない

今回の補足

今回のお悩みで御座いますが、ご質問者の「リサさん」は「同僚からの自慢LINEがうざい」と仰っていたものの、実際のLINEや、お話しした時の印象から本当の悩みはそこにはないのではないかと感じました。

私がそのように感じた理由は本文にも書かせて頂きましたが「このLINEを送ったら、相手の男性がもっと自慢をしてくる」ということをリサさんが理解できないとは思えなかったからで御座います。

今回のリサさんのパターンは非常に分かりやすくそれを感じる例でしたが、皆様の周りにも同じようなパターンに陥っている方は少なくありません。

例えば「別れたい別れたい」と口にしているのに、行動が完全に真逆な女性。

これまでの人生で1度くらいはそういった方を見かけたことがあるのではないでしょうか?

そういう女性の場合、もちろん様々な可能性は御座いますが、そもそもに「別れたい」という発言が本当なのか?ということを考えなくては永遠に答えに辿り着けないこともあるでしょう。

これは何も「その女性は本当は別れたくないのだから、放っておけば良い」と言いたいわけでは御座いません。

例えばこんな女性を想定してみましょう。

  1. 客観的に見て、別れた方がいい男と付き合っている
  2. 口では「別れたい」と言っているのに行動は真逆
  3. 「別れた方がいいよ!」と言うと、はぐらかされる。

 

このような女性がいた場合、彼女の「別れたい」という言葉をそのまま真に受けると「何故別れないのか?」というところで想像が完全に止まってしまいます。

しかし、よくよく考えてみると、この時点で間違い無いのは

彼女が「別れたい」と発言している

という事実であり

彼女が「別れたい」と思っている

ということは、その事実から推測した憶測に過ぎないということを忘れてはいけません。

ですので、この女性が何を考えているのか推測するのであれば

  1. 私から見ると、別れた方がいい男と付き合っている。
  2. 口では「別れたい」と言っている。
  3. 行動では別れない方向に行動をしている。
  4. 「別れた方がいいよ!」と言うと、はぐらかす発言をしている。

という風に考えなければならないのです。

もちろん、たいていの場合はこんな風に理詰めで突き詰めなくても、相手のことをある程度理解できる場面の方が多いでしょう。

ですが、もしざっくりした理解では相手の行動が矛盾しているのであれば、それは前提条件が間違っているのでは無いかと、考え直さなくてはなりません。

 

人間は自分にとって都合の良い目的に向かって”合理的に”行動する生き物である

人間は自分にとって都合の良い目的に向かって”合理的に”行動する生き物である。

これは私の基本的な信念で御座います。

ですので、もし誰かが「目的に対して”非”合理的な行動」をしているのであれば、それは行動が間違っているのではなく、私たちが想定している目的が間違っているのです。

「別れたい」と口にしているのにも関わらず、別れるために合理的では無い行動をしているのであれば、それは「彼女がその方法を別れるために合理的だと思っている」か「別れたいという目的を持っていないか」の二択になるのです。

もし、単純に彼女が「その方法を合理的だと思っている」だけであれば、「その方法は間違っているよ」というだけで話は済むのですが、もしそれだけで話が済まないのであれば、それは「目的」が違う。そう考えなくてはなりません。

それでは

 

  • 私から見ると、別れた方がいい男と付き合っている。
  • 口では「別れたい」と言っている。
  • 行動では別れない方向に行動をしている。
  • 「別れた方がいいよ!」と言うと、はぐらかす発言をしている。

 

この女性について考えてみましょう。

 

パターン1 彼女はその方法を合理的だと思っている

多くの場合において「相手に頻繁に会う」という方法は別れるという目的に対して非合理的な方法で御座います。

ですが世の中には「たくさん会えば、相手は自分に飽きるから別れられる!」というような理屈を考えているのも事実。ですのでそういった方からすれば「たくさん会う」というのは「別れるために合理的な手段」なのです。

この場合は「その方法だと別れられないよ」と伝えれば比較的簡単に彼女の悩みは解決することが可能でしょう。

 

パターン2 彼女はそもそも別れたいと思っていない

彼女がパターン1ではないとわかった時、私たちは口では「別れたい」と言っているものの、彼女は「別れたい」と思っていないパターンを想定しなければなりません。

その場合、次に考えなくてはいけないのは

何故、別れたいと思っていないのに「別れたい」と発言をしているのか?

ということ。

普通、別れたいと思っていないのであれば「別れたい」と発言をすることは御座いません。

そうにも関わらず、その女性が「別れたい」と発言しているのであれば、それは彼女なりに何かしらの目的があって「別れたい」と発言をしているのです。

目的というと非常に複雑な感じがしますが、もっと簡単に説明すると、彼女は「別れたい」と言いたかったのです。それでは何故「言いたかったのか」ということを考えるといこと。これが「目的」で御座います。

もちろん、目的は様々な可能性が考えられますが、どんな可能性があるかという一例をご紹介させて頂きます。

  1. 「別れたい」と発言することで、自分は相手のことをそこまで愛していない、つまり相手が自分のことを愛しているということをアピールしたいから。
  2. 特定の男性に対してアプローチをしている、その男性が「そんなに別れたいなら俺と付き合う?」というようにアプローチをしてくるまでは今の彼氏をキープしておきたい。
  3. 本気で別れたいわけではないし、彼氏のことをそれなりに愛しているものの、一緒にいることでの不満は少なからず溜まっているので愚痴として言っている
  4. 「別れたい」ということで相手から「え?なんで?」と言ってもらい関心を引きたい
  5. 「別れたい」けど別れた場合、その男が何をするか分からないので別れられない。この場合、別れた場合のデメリット(男が何をするか分からない)ということを加味すると「別れる」よりも「別れない」ということの方が自分にとって得だと計算できる。

などなど、もちろんこれは一例であり、その目的は人によって様々で御座います。

ですが、重要なのは、その女性が「別れたい」と発言していることは事実でも、「別れたい」と思っているかどうかということは推測に過ぎない、ということ。

このことを忘れてしまうと、相手の悩みについて考える時、完全に行き詰まって理解ができなくなってしまうことがあるのでご注意くださいませ

 

 



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