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彼氏に冷めている女性が無意識に使ってしまう”ある言葉”

女子大生です。

付き合って4年目の同年歳の彼氏がいます。これまで特に不満などはなく、順調に過ごしてきました。

しかし最近、彼を含めたサークル仲間で集まった際に、その場で彼だけが1つも内定がないことを知りました。

内定が出た人の内定先は大手ばかりで、そういった選考に選ばれた人達と彼を比べてしまいました。

それからはふとした時に、彼と彼より優秀な男性を比べてしまいます。

こんな身近に優秀な人がいるのだから、探せばすぐに彼より優秀で素敵な人を見つけられるかもしれない。そう考えてしまいます。

以上のことを社会人の友人に相談したところ、

「たまたま優秀な人が周りにいただけで、あなたの彼も一般的には優秀な方だし、そういう人は社会人になったらほとんど出会えなくなる」

「4年間も上手くいっていて他に理由がないなら別れるのはもったいない」

と言われました。

実際、彼のことは大好きですし、私をとても大切にしてくれているのに、こんなことを考えてしまうことが心苦しいです。

友人の言葉はもっともだと思いましたが、それでも考えてしまいます。こんな私に何かご教示いただけますか。

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

女性が彼氏と別れたくない理由を語る際に「彼は私のことを大切にしてくれる」という言葉を使ったら、その恋はもう終わりに近いと考えて間違いありません。

今回のご質問者様はまさにそうで御座いました。彼氏様と別れたくない理由が「大切にしてくれる」というものだけ。この言葉を使う女性は意識的にせよ無意識的にせよ、彼氏様との関係を終わらせたいと願っているのではないかと私は思います。

PRポイントは差別化

「プラス100ccの余裕」

これは1966年にカローラが発売された時のキャッチコピーで御座います。

当時、日本の自家用車は1000ccのものが一般的で御座いました。そんな中でカローラは1100ccのエンジンを搭載したので、それをPRするためにトヨタは「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーを採用して宣伝を行なったのです。

しかし、時代が進むにつれて自動車のエンジンは1500cc・2000cc・3000ccのものが一般的になり1100ccという排気量は全くもって珍しいものではなくなりました。そのためその後のカローラは排気量を売りにしたキャッチコピーを採用しておりません。

PRは他社と違うからこそ成立するので御座います。

他社の自動車が1000ccだったからこそ1100ccはPRポイントになりましたが、他社も1100ccになった時代に1100ccを売りにしても何のPRポイントにもなりません。

 

「俺は浮気なんてしないよ」とPRする男性はまさにそんな間違ったPRの典型と言えるでしょう。

これから付き合おうと思っている女性に対して「俺は浮気するよ」なんてPRをしている男性は存在しないのです。つまり「浮気をしない」というPRは他社と差別化が一切出来ていない無意味なPRと言えるでしょう。

それなのにそんなPRをしてしまうのは、その男性にそれ以外のPRポイントが全くないからに他なりません。

「顔がいい」とか「頭がいい」とか、そういった他の男性と差別化できるPRポイントがないからこそ、「浮気をしない」なんていうどうしようもないPRをするしかないので御座います。

もちろん差別化出来ないからと言って「浮気をしない」という特徴が悪いというわけでは御座いません。他車が1100ccになったとしても、1100ccであることが悪いわけではないのです。

問題なのはそれをPRするということ。

浮気をしないことは良いことでしょう。問題なのは「それをPRする」という点なので御座います。

「大事にしてくれる」は差別化出来ていない

「俺は浮気なんてしないよ」と言う男性は、差別化できるPRポイントがないからそれをPRにしているので御座います。

もしも他にまともなPRポイントがあったのであれば、そんな無意味なPRをすることはないでしょう。それ以外にPRポイントがないからこそ、彼らは仕方なく「浮気しない」なんていう無意味なPRをしているので御座います。

 

それでは「彼氏は私のことを大切にしてくれる」というPRはどうでしょうか。

私は彼女の口からPRポイントとしてこの言葉が出るようになったら、その恋愛は終わりに近づいていると思っております。

もちろん彼女のことを大切にするのは大事なことで御座いますし、彼女がそれを感じているのは幸せなことでしょう。

しかし「彼氏が自分のことを大切にしてくれる」なんていうのはわざわざPRするような内容では御座いません。普通の彼氏は彼女のことを大切にしてくれるのですから、わざわざ口に出して言うようなことではないのです。

PRは差別化。普通のことを言うものでは御座いません。

それなのに「私のことを大事にしてくれる」なんていう言葉が出てしまうのであれば、それは「それ以外にまともなPRポイントがない」ということではないでしょうか。

好きな理由ではなく、好きでなければいけない理由

「彼は私のことを大事にしてくれます」と仰る女性は、多かれ少なかれ「それ以外にまともなPRがない」ということに気が付いているのではないかと私は思います。

だとすれば、この言葉の意味は大きく変わってくることでしょう。

それ以外にまともなPRがないのですから、その女性の心はすでに彼から離れつつあるのです。しかし離れつつあるとは言っても、すぐに別れられるわけでは御座いません。

彼に大した魅力はないと分かっているのに、彼とすぐに別れることは出来ない。人間は自分の意思と現実に矛盾が発生した際に、その間を埋める「言い訳」を自分につく生き物で御座います。そしてその言い訳こそが「彼は私のことを大事にしてくれます」で御座います。

つまりご質問者様は「彼は私のことを大事にしてくれるから、彼のことは好きだし、別れたくない」と思っているのではなく、「彼は私のことを大事にしてくれているからこそ、私は彼のことを好きでなくてはいけないし、別れたいと思ってはいけない」と思っているのではないでしょうか?

そんなことを思ってしまっている時点で、ご質問者様の心はすでに彼の元から離れつつあるので御座います。

彼のことが好きなのではなく、自分を大事にしてくれる彼のことを好きでなくてはならないと呪いをかけてしまっている。

 

ですので今回の内定の一件は、1つのきっかけに過ぎません。

内定どうこうの前から、ご質問者様の心は彼から離れていたのです。しかしご質問者様には彼のことを好きではない明確な理由が存在しなかった。だからこそ自分に言い訳をして「彼のことが好き」と呪いをかけていたのでしょう。

ところが内定の一件で、ご質問者様は「彼と別れる明確な理由」を手に入れてしまいました。

これは大義名分みたいなもので、ご質問者様は本気で内定どうこうを気にしているわけではないのです。あくまでも「彼と別れたい」という気持ちが先にあり、その気持ちを正当化する理由として「内定」という大義名分を担ぎ上げているだけに過ぎません。

 

ご友人様は「他に理由がないなら別れるのは勿体ない」と仰りましたが、ご質問者様には彼と別れたい理由がきちんと他にも存在します。

「なんか違う」とか「なんかドキドキしない」とか「なんかこう、違うんだよねー」とか。

ご質問者様には彼と別れたい理由が、もっと言えば別の男性と付き合いたい理由がたくさん御座います。

しかしその理由はどれも曖昧で、言語化するのが難しい。そんな中で唯一明確に言語化できるのが「内定問題」なので御座います。

ご質問者様の心はすでに決まっているのではありませんか?

ご友人様の言葉を借りるわけでは御座いませんが、社会人になったら優秀な男性との出会いが減るのは間違いありません。正確に言えば「優秀なフリーの男性との出会い」が激減する、で御座いますが。



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