お悩み相談

人間性は問題が発生したときの態度で見えてくる

目的が違う

今回のご質問者様は「解決タイプ」であり、Aさんは「自己弁護タイプ」で御座いました。

この2つのタイプの方が一緒に仕事をする場合、そもそも「目指しているゴールが共有できない」ということを念頭に置く必要があるでしょう。

良いか悪いかは別にして、ご質問者様は「Aさんも同じ目的を持っている」と勘違いしてしまったからこそ、今回のようにお悩みになっているのです。

例えば会社で上司から「売上を上げるための企画を作ってくれ」と依頼されたとしましょう。

この場合、「売上を上げる」という問題(課題)が発生していると考えられます。

解決タイプの方は問題の解決を目的にするので「売上を上げる」ということを目的にします。

一方で自己弁護タイプの方は保身が目的なので「上司から評価される」ということを目的にしてしまいがちです。

この違いは仕事が順調なうちはあまり問題になりません。

なぜならば解決型も主目的ではないとは言え「評価を上げたい!」と思っておりますし、自己弁護型も評価を上げるために「売上を上げなくてはならない」と考えているため、ほとんど行動理念が一致しているのです。

差が明確になるのはトラブルが発生したときでしょう。

あくまでも「売上」が主目的である解決タイプは「どうやったら売上を上げることができるか」と最後まで、問題の解決に尽くしますが、自己弁護タイプにとって「売上」は評価を得るための手段に過ぎません。

ですので自己弁護型は売上の達成が困難と判断すれば、自分の評価を守るために「問題解決」を放棄して、問題が解決しなかった場合の責任転嫁に行動を移行するのです。

さて、今回のご質問者様の場合で考えてみましょう。

残念ながらBさんにファイルを送ったタイミングで課題の達成にかなりの問題が発生してしまいました。

ご質問者様は解決タイプなので「どうやったら課題を達成できるか」ということを軸にして行動をされたことでしょう。

しかしAさんは自己弁護タイプなので、課題が挫傷した時点で「どうやったら自分以外の人に責任を押し付けられるのか」ということが行動の軸になってしまっているのです。

Aさんにとって幸運だったのは、分かりやすい過失があり、なおかつ責任を転嫁しようとしないタイプの方がチームにいたということでしょう。

それがご質問者様で御座います。

ここで注意をしていただきたいのは、この「分かりやすい過失」というのは、失敗の原因かどうか、ということが重要ではなく、糾弾しやすいかどうかが重要なのです。

例えば「普段からダラダラしている」というのは重大な過失で御座いますが、「俺は頑張っていた」と反論されたら、なかなか証拠を示すことが出来ません。一方で「連絡の確認を怠った」「第三者を巻き込んだ」などは決して重大な過失では無かったものの糾弾しやすい過失であると言えるでしょう。

ご質問者様は非常に真面目な解決型なので「どうすればより効率的に問題を解決できたか」と考えてしまっていますが、残念ながらAさんは「問題の解決」など興味がないのです。Aさんの興味は「どうすればご質問者様に責任を押しつけることができるのか」でしかありません。

ですのでもしもご質問者様がAさんと戦うのであれば「より効率的な問題解決方法」ではなく「Aさんの過失と責任」を考えて糾弾しなくてはならなかったのです。

 

私はご質問者様に、そんな不毛で無駄で無意味なことを考える人間になって欲しくはありません。

Aさんのような自己保身タイプの人間は、自分がどうしてそんな無駄なことしていられるのかを理解していないのです。

彼らはいつだって沈みかけの船にいながら、救助の方法ではなく、誰のせいで沈んでいるのかを考えている。ご質問者様のような方がいらっしゃるからこそ、船はギリギリ沈まずにいるというのに、あろうことかそんな人間を追放しているのです。

本人は自分のことをまともだと思っていますが、客観的に見れば気が狂っているとしか言えません。

 

どうかご安心下さいませ。

船から追放されたご質問者様は「どうやったら陸地にたどり着けるか」と考え、問題の解決をされることでしょうから船が沈んでも生きていられます。

一方で責任を押し付け、船に残ることが出来た人間は「船に残った」と安心していますが、その船がもう沈むことにまだ気がついていないのです。

彼らは船に浸水し、全身を水が覆い、薄れゆく意識の中でさえ

「あいつのせいだ」

と言っていることでしょう。



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