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親という試練【お悩み相談第54回】

もしも私が親ならば

もしも私がご質問者様のご両親であったなら、私もまたご質問者様の結婚に反対したことでしょう。

ですが幸いなことに私は部外者。今の段階ではご質問者様の結婚を”条件付き”で祝福させて頂きたいと思います。

その条件とは「親と戦えるか」ということ。

良いか悪いかは置いておくとして、ご質問者様が「普通」ではない結婚をお考えなのは間違いありません。先ほど申し上げた通り、いらぬ批判を世間から受けることもあるでしょう。

そのときに、世間の冷たい風からご質問者様を守る覚悟がないのであれば、そんな男との結婚を少なくとも私なら歓迎いたしません。

そして、そんな世間と比較すれば遥かに優しい”母親”という存在とすら戦えないような男に、世間からご質問者様を守ることが出来るとは私には到底思えないのです。

戦い方はいくらでもあるでしょう。母親に対して「あなたが反対しようとも、私は必ず幸せにする!」と宣言して勝手に結婚してしまっても良いでしょう。母親が納得するまで説得しても良いでしょう。

しかし、たかだか母親程度の反論で結婚を諦めてしまうような半端者であるのならば、そんな人は邪道など歩かない方が懸命です。

親という試練

親は、特に娘の結婚相手に対して大抵文句を言うもので御座います。これは相手の男性の素性やスペックの問題というよりも「文句を言うタイプの親」か「文句を言わないタイプの親」か、ということの方が重要でしょう。文句をいうタイプの親は、同い年の性格最高の安定公務員を連れてきたって文句をいうもので御座います。

それではそういった親が何故文句をいうかと言えば、それは大きく2つの理由があるでしょう。

1つ目は、自分から子供を奪う男が気にくわない。

これは以前「母親という気の狂った生き物」というコラムで書かせて頂きましたので、よろしければお読み下さい。

2つ目は、その男を見定めるため。

今回のご質問者様は「年の差」という「異質なもの」を持っておりますが、だいたいどんな夫婦だって「普通」から外れた要素の1つや2つあるものです。それに仮に何もない「完璧普通」であったとしても、夫婦として生きていれば内であれ外であれ何かしらと戦わなければならない状況はまず訪れることでしょう。

差別的なことを言いますが、男の仕事は戦うことです。いつもいつもお互いに禍根を残さない和解が出来るのならば弁護士も警察も法律も不要です。

どうしたって戦わなければ自分と自分の家族の安全を守れないとき、というのは人生で必ず何度か訪れる。そんな時に女の前に立てないような男が私は好きではありませんし、おそらくご質問者様のお母様もそんな男と自分の娘を結婚させたくないことでしょう。揉め事が大好きなトラブルメーカーも問題ですが、問題が起きた時にヘコヘコ受け入れることしか出来ない男の方がもっと問題です。

母親が「会わない」と言った程度の、せめてそれくらいの壁は乗り越えて欲しい。

お母様が反対するのはそんな心理なのではないかと私は思います。

最後に、少し早いかも知れませんが、ご結婚おめでとう御座います。

彼氏様が母親という壁を超えられる男であることを、心よりお祈り申し上げます。

 

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