バブルを知らない世代

いつもご関心頂き誠に有難う御座います。

普段はこのブログでお悩み相談をさせて頂いているのですが、今日は皆様に少しばかりお話ししたいことがあり、このように記事を書かせて頂きました。

どうか私のくだらぬ正義感と雑談にお付き合い頂ければ幸いです。

本題まで飛ぶ

 

バブル景気

さて、皆様は日本のバブル景気をご存知でしょうか?

バブル景気とは1986年ごろから1991年ごろまで続いた日本の狂乱の時代で御座います。

このバブル景気が発生した原因は色々とあるのですが、それを全てお話しすると幾ら何でも長くなりすぎるので一言で説明をすると「全員が値上がりすると思ってものを買った」ということ。

これだと少し分かりにくいので、もう少し噛み砕いて説明させて頂きます。

 

 

ものすごく簡単なバブルの説明

1980年代前半

アメリカ
不景気すぎて大変……

 

アメリカ
というか何で俺らこんなに大変なの?
当時アメリカは色々な要因で経済的に物凄く大変な状況にありました。よくよく考えてみれば「自己責任じゃね?」というものも多いのですが、とにかく大変でした。
アメリカ
日本のせいじゃね?
アメリカ
あいつら貿易で儲けすぎなんだよ! てかそのせいでうちが不況なんだ……
確かにその頃の日本は貿易で物凄く儲けていました。しかも当時の日本の貿易相手というのはほとんどアメリカです。アメリカから「あいつら儲けすぎ」と言われるのは仕方がないと言えば仕方がないと言えるでしょう。(アメリカのやり方はともかくとして……)

1985年

日本
なんかアメリカさんに呼ばれたから来てみたけど……
プラザホテル(ニューヨーク)
日本
(あ、絶対ロクデモナイ理由で呼ばれてるわ……)
アメリカ
お、日本、よく来たね。
日本
どうも、アメリカさん。今回は何かあったんですか?
アメリカ
ほら、お前。貿易で儲けすぎてんじゃん? ちょっとそれ許されないと思わない? 思うよね? てか許されないのよ。
日本
は、ははは。いやぁ……そうですかね……
アメリカ
というわけで、もうお前が輸出で儲からないようにしたから。
日本
は?
ざっくりいうとこんな感じで結ばれた合意。それが「プラザ合意」という合意で御座います。色々と細かいとこはありますが、簡単に言えば「日本の輸出を潰す合意」という風に考えて貰えば問題御座いません。ただしその代わり、日本の輸入は儲かるようになります。

その後の日本

日本
というわけで、もう輸出してもあんまり儲かりません。
車メーカーなど
え!? これからどうしたらいいんですか!?
日本
頑張ってください
車メーカーなど
が、頑張れって……日本は輸出大国なんですよ!?輸出しないでどうやって国を成り立たせるんですか!?
当時の日本はとにかく輸出で儲ける国でした。そのため輸出が出来なくなる=国が不景気になる という状況だったのです。
日本
予想通り不景気になったぁ……さて、どうしたものか……
銀行
それでは我々が何とかしましょう!
日本
あれ、銀行くん。君たちなら何とかできるの?
銀行
不景気なら私たちがお金を貸しまくれば、みんなお金を使います! もうばら撒くようにお金を貸しちゃいますよ!
不景気になったので、国は銀行に対して「お金をたくさん貸せ」という指示を出しました。お金を借りやすくなれば、そのぶん会社はお金を使いやすくなり、景気が回復すると考えたのです。

 

その結果……

日本
本当に景気がよくなった……
銀行
すごいでしょ!?
車メーカーなど
僕たちも何とかなりそうです!

と、日本は不況の危機を乗り切ったのでした。

 

 

 

ここで終われば、良かったのです。

輸入会社
最近、凄く儲かるなぁ
怪しい仕事の人
銀行が簡単にお金を貸してくれるから、いくらでも金が手に入るなぁ!
輸入会社
このお金、何に使おうかなぁー
怪しい仕事の人
もっと儲けたいな

投資しよう!

銀行がお金をたくさん貸したこと。さらに輸出会社が苦しむ一方で、輸入会社は物凄く儲かっていることなどから、お金が余るようになりました。そのお金は放っておいても仕方がないので、投資へと向けられます。

 

土地の持ち主
この土地、誰か買ってくれんかのう……
輸入会社
お爺さん! 私がその土地100万円で買いますよ!
土地の持ち主
本当かい? 有難う、それじゃあ売るよ。
輸入会社
よし……それじゃあ……
土地の持ち主
おや、お前さん、これ100万円の間違いじゃないのかい?
輸入会社
お爺さん。私が買ったものですから、どうしても私の勝手ですよね?
土地の持ち主
そりゃそうじゃが、この土地は150万円も価値はないと思うぞ?
輸入会社
大丈夫! 買いたい人はいくらでもいるから簡単に売れますよ!

2日後

怪しい仕事の人
お金を投資したいなぁ。それに今、土地が値上がりしてるらしいし……
怪しい仕事の人
(この土地……すぐに値上がりして300万円くらいになるんじゃないか? 俺はこんな土地いらないけどかが欲しがって買うだろ……)
怪しい仕事の人
すいません! この土地ください!
輸入会社
はい!お買い上げ有難う御座います(50万円も儲かった!)
怪しい仕事の人
よし……それじゃあ……
輸入会社
さすがにやり過ぎでは?
怪しい仕事の人
俺が買ったんだから文句言うなよ! それにどっかの誰かがどうせ買うだろ
このとんでもない状況がまかり通ってしまったのが、バブルでした。適当に土地を買って、3ヶ月後くらいに売ればそれだけで大もうけが出来たのです。みんながみんな「誰かが欲しがるだろ(自分はいらないけど)」と思っていた時代です。欲しいから買う、のではなく、転売して儲けたいから買う、になったのです。

 

こんなことを繰り返した結果……

運の悪い人
(さて、俺はこの土地を9000万円で買ったから、1億で売ろっと!)
運の悪い人
さあ皆さん、ここに土地があるよ。今1億で買えば、すぐに値上がりして儲かりますよ!
おじいさん
この土地、100万円しか価値ないぞ?
輸入会社
たしかに
怪しい仕事の人
言われてみればそうだな

 

運の悪い人
え?
おじいさん
わしはいらん
輸入会社
てかいらなくね?
怪しい仕事の人
もともと転売目的だし

 

 

運の悪い人
9000万円で買った土地が、100万円になってしまった。8900万円も大赤字だ!
銀行
ちょっと君! 君が土地を買うために借りた9000万円はどうなったんだ!?
運の悪い人
100万になりました
銀行
な、何だって!?
このように借金を返せなくなる人が続出し、日本の銀行はどこも返ってくる見込みのないお金がたくさん溢れかえりました。これを不良債権と言います。当然、銀行の経営は悪化。それは日本の経済も悪化させて、あれから25年間。日本は未だにその傷跡から脱することが出来ていません。

 

2001年ごろ アメリカ

アメリカの人たち
なんかよくわかんないけど、土地買って転売したら儲かるぜ!
ヨーロッパの人
マジで!? 買う買う!
運の悪かった人
(バブルの日本で俺は物凄く痛い目を見た……)
運の悪かった人
(だから分かる! これはただのバブルだ!)

2008年 アメリカ

アメリカの人たち
笑えない……
運の悪かった人
言わんこっちゃない

リーマンショック!

こうして史上最悪の倒産であるリーマンショックが起こりました。世界中の国が大不況になる中、日本は「比較的」その影響が少なかった国の1つと言われています。

それはさまざまな理由が組み合わさっているものの、間違いなく「バブルで痛い目を見た人たち」が、まだ現役で働いていた、と言うことも大きな理由であったでしょう。

1991年に崩壊した日本のバブルから、アメリカのバブル(サブプライムローンバブル)までは約10年。10年前に物凄く痛い目にあった経験を彼らは覚えていたのです。

 

 

その後

運の悪かった人
色々……あったな
運の悪かった人
だけど俺も定年か……

バブルが日本で起こったのは、もう今から25年前。当時現役で働いていた方は、ちょうど最近定年になりつつあります。

つまり、バブルがどんなものか「実際に経験している人」が現場からどんどんいなくなってしまっているということ。

頭で「バブルってこんなもんでしょ?」と知っているのと、実際に体験した人ではその理解に大きな差があるのは間違いありません。

残念ながら、人間は痛い目を見ないと学習しないのです。

本題

さて、今回私がバブルの話をさせて頂いた理由を最後にお話しさせて頂きたく思います。

今、日本の経済界からは「バブルを知る人」がどんどんいなくなっております。それは仕方のないことなのですが、そのせいで今の日本では「バブルっぽい詐欺みたいなとんでもない仕組み」がまかり通ることが多くなりつつあります。

皆様もぜひお気をつけ下さいませ。

 

 

 

 

真の本題

私は別に聖人ではないので、ユーザーからお金を取ることが悪いことだとは思いませんし、それで儲けることも否定しません。

しかし、それを「株だ!」と言って資金を集めるのは如何なものかと思います。

「株だ!」とさえ言わなければ、私は何も文句が御座いません。

「僕のことが好きならお金ちょうだい!」と言うのならいいのです。

しかし「今買っておけば値上がりして儲かるかもよ?」とあたかも株かのように振る舞い、その投資を集める姿は少なくとも私はまともだと思いません。

 

ただただバブルを誘発しているだけ。

もしあれが”株”であるならば

その方が1年間で稼いだ利益を配当するべきでしょう

債務超過で破産したら、保険金かけて死ぬべきしょう

誰かに51%買収されたら、その人間は傘下になるべきでしょう

どう考えても株ではないのです。それを株と言って売る姿がまともな姿だと私は思わない。

あれは仕組みとしてどう考えても株ではない。

そのため私はあれを「株だ」と言って売った人間を軽蔑します。

「ただのファンクラブです。お金集めてるだけ」と言って、集めている方は構いません。

私だって「ファンクラブ」という体裁でアレを始めるかもしれませんから。

仕組みを否定したいわけでもないですし、あれのユーザーを否定したいわけでもなく、あれを「株」と言う人間を軽蔑していると言うことをご理解頂ければ幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA