ラブホの上野さん最新8巻発売開始!

【お悩み相談第24回】知的障害の妹と統合失調の母

妹と過ごして喜ぶ人

仮にご質問者様が「妹様と過ごす」ということを優先したとしましょう。

その場合、結婚は極めて困難であると言わざるを得ません。本当は「不可能」と言いたいくらいですが、この世界に100%はそうそうないので「極めて困難」にとどめさせて頂きます。

それではご質問者様が妹様と過ごすことを選択した場合、その結果、一体誰が幸せになるのでしょうか?

ご質問者様は、しがらみと世間体さえなければ答えは出ていることでしょう。そうでなければ質問など致しません。もし違うと仰るのであれば、それも良いでしょう。私が勝手にそっちの方が幸せだと断言した、としておきましょう。

ご両親は複雑な気持ちではあるものの、喜ぶことでしょう。正確に言えば、喜ぶではなく「悲しまなくて済む」が正解かも知れませんが。

妹様は分かりません。これは本当に分かりません。

ご質問者様が妹様を見捨てれば結婚することになった相手は悲しみます。正確には幸福を享受できなかったが正解かも知れませんが。

それでは、ご質問者様が妹様と暮らすことを決意して、喜ぶのは誰でしょうか?

部外者です。

いざという時、少しも手を貸さない、困っている人間に「かわいそう」と言うだけで何もしないくせに、フェイスブックで「イイね」を押して良いことをした気分になっているだけの、何の役にも立たない部外者が喜びます。

逆に妹を見捨てれば、この部外者はそれはそれは烈火のごとく怒り出す。

あの女は非情な女だ。障害者を差別した女だ。と。

こんな部外者を喜ばせるために、27年間必死に生きていきたご両親を、29年間真面目に生きてきたご質問者様を不幸にしてはいけない。

私はそう思わずにはいられないのです。

今回、私がこのご質問を選び回答したのはそれを伝えたかったからで御座います。

部外者を喜ばせるために、自分の幸福を捨ててはいけない。

しかし、ご質問者様のように真面目で倫理的な方は「自分の幸福」を求めることを自重してしまうことでしょう。

だから言い方を変えました。

27年前の両親の覚悟を無駄にしてはいけない。

部外者どもがなんか文句を言ってきたら、ネットで相談した時に悪い男に騙された、と被害者を気取ってください。上野とかいう悪い男が弱っている私に甘い言葉をかけてきて、私はそれに騙されてしまった。本当にあの男は今でも許せない、と言ってもらって構いません。

「自分にしか迷惑をかけていないから」

「自分が我慢をすれば済む話だから」

自分にだったら自由に不幸にして良いとお思いでしょうか?

目の前の人間が、勝手に我慢をしてみすみす不幸になるのが我慢できないからこそ、ご質問者様はこんなにも悩んでいらっしゃるのでしょう?

なぜ、その目の前の人間が自分だということに気がつかないのでしょうか。

9 Comments

ふう

全面的に同意です。
1つ付け加えさせていただければ、相談者さんが妹さんより健康で長生きできるとは限りません。
また、妹さんが施設に入所したとして、時々でも面会に行き、必要なときは妹さんの立場で決断や手続きができる人がいるといないとでは、妹さんの幸福度は全く違ってくると思います。
それを思えば、もし結婚して子どもをつくができたら、「あなたたちの叔母さんは施設にいる。私に何かあったらできる範囲で助けてあげて」と頼んでおくのも大切なことではないでしょうか。

返信する
匿名

自分も近い境遇ですが、
(離婚し父親はいない。母はパート。弟は重度知的障害者。一人では暮らせない)
母親に「私が死んだら、弟は施設に預けるから、気兼ねなく結婚してくれ、ただし盆正月くらいは会ってやってくれ。お金は貯めてある。」と言われてます。
それをそのまま受け入れ、「ありがとう」と言いました。

質問者の方はとても真面目ですね。

いいんですよ、自分のために生きましょう。

返信する
匿名

結婚したくなるような相手が見つかるとも限らないのですから、諦めがつくまで婚活してみては。

返信する
クロ

私も相談者様と同じような事を考えていた時期があり、10代の頃に一生独身でいる覚悟を決めました。
でもご縁があり結婚した際、母が
あんたが人並みに、普通に、幸せになってくれてうれしいと泣いていました。
そして、人がしなくていい苦労をかけてごめんね、と。

将来も会いに行けるよう、妹が入る予定の施設から遠くない距離に家を買いました。

今持っている優しさをそのままに、もう少し自分勝手に生きていいと思います。

返信する
匿名

仮に妹さんと暮らしていく事を決断したとします。しかし、今こんなに悩んで苦しんでいる質問者さんが、妹さんを“憎まずに”生きていけるのでしょうか?質問者と私は全然違う人間ですし、どれだけ善人なのかわかりませんがきっと「この人さえいなければ私は…」と思う日が来ると思います。たとえ妹さんになんの落ち度がないとわかっていても。しかし、そのとき「確かに残酷な状況であった。選び難い選択だったかもしれないが、それでも最後に決断したのは自分」としかなりません。途中で投げ出したとしてもその頃には質問者さんの年齢的に結婚はもっと難しくなるでしょうし…。 質問者さんは「見捨てる自分」を許せないのでしょう。でも妹さんは誰に世話をみてもらってもそんな変わらないのではないでしょうか。質問者さんの幸せを下敷きにして面倒をみてもらうより、プロにお金を払ってやってもらう方が良いのではないでしょうか。身内だからって良い事はそんなにないでしょう。なにより上野さんの言うとおり、妹さんを見捨てる(施設に預ける)より、ご両親に「どっちも幸せにしてあげられなかった」と思わせる方が酷だと思います。

返信する
クロ

私も相談者様と同じような事を考えた時期があり、10代の頃に一生独身でいる覚悟を決めました。
でもご縁があり結婚する事になった際、母が
あんたが人並みに、普通に、幸せになってくれてうれしいと泣いていました。
人がしなくていい苦労をさせてごめんね、と。

将来も会いに行きやすいよう、妹が入る予定の施設まで遠くない距離に家を建てました。

今持っている優しさをそのままに、もっと自分勝手に生きていいと思います。

返信する
nnc

本当に、とても同意なので思わず返信を。

施設に入った後、後見の人がいる事、本当に本当に重要です。そして、その後見者がしっかりと自分の生活基盤を確立している事が。
質問者の方が自分の生活を幸せなものにして、経済的にも精神的にも、ともかく色々と余裕を持てる状態にすることは妹さんの幸福にも絶対大きく寄与します。

返信する
田吾作

上野さんの御回答が、社会福祉の本質をついて
いて、とても共感致しました。
私は病院の精神科看護師をしております。質問者
様と同じような境遇に長年ある患者と家族に関わって来ました。一人では自立できない障害者にとって、支えてくれる家族の存在はとても大切です。ですが、その為の前提として、家族自身が
健康かつ幸福でなければ、患者を見る余裕が
なく共倒れになります。大切なのは何十年単位で支援を継続出来ることであり、そのためには
家族が一度に受ける負担を減らさなければなりません。
妹様からの視点ではどうか、自分の良き理解者がそばにいてくれるのはありがたいと思います。ですが、妹様が健全者と同様に考えていれば、いつかは家族の元を離れて自立したいと願うのではないでしょうか。自立の本来の意味は、依存する対象を家族から、社会の多くの専門職に移すことです。一人で生きていく能力ではなく、多くの助けを得られる能力なのです。
質問者が「自分のために妹様を見捨てる」から「妹様のために家族から巣立つのだ」と考えて頂けることを願ってやみません。質問者様ような
家族の苦悩を引き受けるために、福祉職は存在するのです。

返信する
みーにゃ

「障害児」をきょうだいにもつ方のことを「きょうだい児」と呼びます。

私もその1人で、3人のうち1人が障害児です。
幼い頃は偏見の目で見られ、思春期はずいぶん苦労しましたが、、今、私含め他のきょうだいはそれぞれ結婚し、子供もいます。そして常に「いつか親が見られなくなったら、私たちきょうだいで支えていこう」と決めています。
物理的に近くにいることだけが正解ではないはずです。
支援してくださる施設や同じ境遇の方たちは他にも多くおり、心の支えになってくれますよ。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA