転職したくないなら、転職の準備をしよう

 

お前の代わりはいくらでもいる!のにクビにならないのは何故か?

端的に言って、この世界において「その人以外に頼むことが出来ない」ということは殆ど存在せず「代わりがいない人材」はおりません。

ですので会社はよく「お前の代わりはいくらでもいる!」と脅しをかけて来ますが、それでは「代わりがいる」のに何故その代わりを使わないのでしょうか?

これは端的に言って「大変」だからで御座います。

例えば私をクビにして、ご質問者様を採用しようと思ったら

1)面接にかかるコスト

2)私をクビにするコスト

3)ご質問者様に教育をするコスト

4)応募を集めるコスト

5)使い物にならない人物を雇ってしまう可能性のリスクとコスト

などなど膨大なコストが発生します。

そんな面倒なコストを払うくらいなら、今のまま私を使っていた方が効率的。

よほどの無能社員でもなければ「お前の代わりはいくらでもいる!(が、そいつを雇うコストとお前をクビにするコストは結構高いので、できればお前は辞めないでくれ。)」

と企業は考えております。

 

企業と交渉するために重要な「辞めかねない(そして辞めて欲しくない)」という条件のうち、「辞めて欲しくない」の方は、とんでもなく不良債権の無能社員を除けば、皆様少なからず持っているのです。

あとは「辞めかねない」さえ揃えば、企業と戦うことができるでしょう。

 

辞めかねないと思わせるための転職

私は別に転職をしろと言うつもりも、転職するなと言うつもりも御座いません。

ですが、転職をする気がないにしても「転職の準備」をしておくことは、サラリーマンとして生きる上で極めて重要なことであると考えております。

一番簡単なのは、他の企業の方から「君の活躍は耳にしている。是非うちに来ないか!?」と勧誘されることですが、誰もにこんな勧誘がくるわけでは御座いません。

また、週末などの副業で「いつでも辞めることが出来るようにしておく」と言う手段もございますが、これも誰もが出来る手段では御座いません。

ですので、一般的な方法としては転職サイトなどで、自分が転職できる先を確保しておくことでしょう。

もちろん、そう簡単に確保することなど出来ません。ですが「その気になれば転職できる!」と心に刻んでおくだけで、仕事でも会社との交渉でも極めて強い立場で戦うことが出来るでしょう。

例えばこのようなサイトで”自分の適正年収”を調べるということも精神衛生上、良いことだと思います。

 

信用を勝ち取る最も簡単な手段

あまり性格の良い話ではないでしょうが、私が新しく清掃スタッフを雇ったとき、その人間の信用度を測るために行っている行動を1つお伝えさせて頂きます。

これは非常に簡単で

彼らが清掃に入る部屋に、財布(中身は5000円くらい)を置いておく。

彼らが「忘れ物があった」と申告すれば合格。

言わなければ不合格。

これがどういうことかと言えば

やろうと思えば出来るのにやらなかった。

ということが重要なのです。

会社にとって転職で人材が流出してしまうのは、明らかな損害で御座います。

ですので特に優秀な社員であればあるほど、会社はその人材の確保に躍起になりますが、彼らが「転職しない」と信用される最大の理由は「転職できるのにしなかった」という事実なのです。

逆に言えば「生涯働きます」と口にしていたとしても、「転職しなかったのではなく、出来なかっただけ」と思われれば、決して信用されないと思っても間違い無いでしょう。

会社
「こいつは能力が無いから転職しないけど、万が一、他社からオファーがあったら一瞬で裏切る可能性がある・・・」

と思われるだけです。

逆に転職できるのにしなかった人は

会社
転職ができる状況だったのにしなかった。あっちの方が給料が良いのに・・・。ということは彼はちょっとのオファーでは辞めない信用できる社員だ、信頼できる。しかし、彼にオファーがあったのは事実だ。きちんといつも待遇を考えねば

となります。

 

 

サラリーマンは全員転職を考えた方がいい

以上のことから、私はサラリーマンとして働く以上、転職する気があってもなくても「自分が転職できるのかどうか」をきちんと考えておくべきだと考えております。

これは会社との交渉でも役立ちますし、日頃の仕事でも挑戦が出来るようになりますし、人間関係を寛容になる魔法の手段だとすら思っております。

重ね重ねになりますが、私は別に「転職しろ!」と言いたいわけでは御座いません。

「転職できる」準備を日頃からした方がいいと言っているだけで御座います。

 

会社は「クビ」という切り札で従業員の待遇をどこまでも悪くすることが出来る存在です。

その切り札と戦うためにはこちらも「辞めることが出来る」という切り札を持たなくてはなりません。

この切り札は切らなくていいのです。持っているだけで相手は恐れ、強く出れなくなる。

ちなみに私は仕事用のカバンの底に日付の入っていない「退職願い」と「退職届」を忍ばせております。

 

この紙を今のところ使う気はありません。

ですが、必要とあればいつでも使う、ということを決して忘れないために、いつもカバンの底に忍ばせているのです。

 

少なくとも私にとっては、労働基準法なんていう厚い本より、この2枚の紙の方がずっと自分の労働環境を守っていてくれていると感じております。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA